夏の祈りは (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101269733

作品紹介・あらすじ

文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦 った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 高校の時にマイナーなスポーツ部に所属していると、野球だけなんでそんなにひいきされるのさ!とひがんだりなんかしちゃうわけだけど。
    オトナになってその時代から遠ざかると高校野球の特別さってものがすんなり受け入れられるようになる。
    甲子園、というものの大きさ。野球部員だけじゃなく、そこに係るすべての人の夢を飲み込んでいるんだな。
    その甲子園への道に、ものすごく近い部もあれば遠い部もある。それぞれにそれぞれの夢があり、それぞれにそれぞれの「甲子園」がある。
    10年ごとに描かれる甲子園への道。その道への思いはひとりひとりの人生そのもの。熱く深く光り輝くそのひと夏、どれだけの祈りがこぼれ落ちたのか。泣ける。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦 った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。

    【キーワード】
    文庫・高校生に読んでほしい50冊・野球・青春・高校生

  • 高校野球をテーマにした作品。この時期にぴったりだなと感じる。時代ごとに主人公は変わるが、甲子園を目指す中で、マネージャーの待遇や怪我してからのモチベーションの保ち方、部員一同団結して県大会優勝、甲子園を目指す思いは変わらず、汗と涙の結晶が詰まった、白球を追いかける、一夏の物語であり、感動ものだった。選手、マネージャー、監督、トレーナー達が一緒に三年間の濃密な時間を過ごし、団結して県大会優勝したのに感動した。高校野球もプロ野球とちがう感動があり、高校野球ファンも多いのも納得と感じさせる。

  • 2018/08/23 064

  • 夏に読めて良かった。

  • とある埼玉の文武両道の高校野球部の青春部活物語。
    短編ごとに時代が移り変わるが、それぞれ時代の描写がぴったりはまっている。
    20171231

  • かなり読みやすく、球児の心情がすんなり入ってくる。

    埼玉県の高校野球。北園。
    歴史と悲願の青春小説。

  • きょうから夏の甲子園。松井の始球式はなんだか、とてもよかった。


    ハズレの世代、キャプテン、文武両道、伝統、誇り、、、
    それぞれのキーワードが少しの痛みと懐かしさといとおしさで響く。
    野球というスポーツ、甲子園という特別な舞台を前より近く感じられるようになった。

  • ひとつの学校の野球部における、ある世代ごとの連続短編小説

    作者の野球好きがガンガン伝わってきた
    映像で見がちやけども文章で野球読むのもこれまたいいな

  • 甲子園を目指す埼玉県の公立高校が舞台。1話ごとに主人公を変えた、足かけ40年の物語。

    OBたちの悲願が重荷となってのしかかる主将から始まり、雑用係の女子マネ、ハズレと呼ばれる年代の生徒たちなど、単なる熱血青春物ではない苦悩がさらりと語られていく。
    そして最終章、それまでに登場していた面々が絡んで一気に迎えた大団円では、胸が熱くなると同時に、作者の野球愛の深さが伝わってきた。

    夏の代表校が決まるこの時期に読んだのは、単なる偶然。
    ほかの運動部だって、文化部だって地方大会から全国目指してがんばってるのに、と連日の野球偏重の報道を冷ややかに見ているような私でも、若者がひとつのことに打ち込む姿はいいなと素直に思える1冊だった。

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著者プロフィール

須賀しのぶ(すが・しのぶ)
1972年11月生まれ。埼玉県出身、上智大学文学部史学科卒。
1994年『惑星童話』」でコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞し1995年デビュー。2010年『神の棘』で第13回大藪春彦賞候補。2012年『芙蓉千里』三部作によって第12回センス・オブ・ジェンダー大賞受賞。2015年『革命前夜』第18回大藪春彦賞受賞、第37回吉川英治文学新人賞候補。2017年、『また、桜の国で』で第156回直木賞候補、第4回高校生直木賞受賞。同年、『夏の祈りは』で「本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベストテン」1位、「2017オリジナル文庫大賞」受賞。
第100回高校野球記念大会が開催されるメモリアルイヤーの2018年、『夏空白花』が刊行された。

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