日本の危機 (新潮文庫 さ 41-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101272214

感想・レビュー・書評

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  • 処分

  • 普段意識できていない問題を再認識することができた。
    日本にはさまざまな問題があるが、心の問題が起因しているのではないか。
    先進国の一員として経済の発展だけでは、もはや不十分である。
    心の成長が必要な時代。

  •  日本の根幹が揺らいでいるのは、戦後教育が行き過ぎたことに原因がある。人権を振りかざし、親も子供も権利を主張する。対抗するすべを持たない学校は治外法権のなか、世の常識が通用しない場所に成り下がる。国民が己の都合のみを優先することばかりに心血をそそげば国は滅ぶ。戦争でも、経済破綻でも国は滅ばないが、リーダーが将来の国の理想とする姿を国民にしめせなければ国は滅ぶだろう。

  • 日本最後の武士(もののぶ)ジャーナリスト、
    櫻井よしこ先生の著作。

    聡明で知的な彼女の書く文章は非常に洗練されており、
    扱う題材と相まってなんというか控えめに申し上げても、

    非常に難解…。

    興味ない分野の章には太刀打ちできず。
    俺は本当に政治学科出身け?と頭を抱えてしまう。

    日本以前に、自分の脳力に危機を感じました。
    やっぱり新聞を読もう。。

    あ、高度ですが、文句なくタメになる内容目白押しです。
    これはちょいと古いので、最近の著作をお勧めします。

  • 知らない知識(業界基礎知識やちょっと昔の事件情報など・・・)が盛りだくさんで、読むのに時間がかかっています。

  • 何でこの人が政治をやってくれないんだろう。

  • 彼女の訴えている内容は別として、日本人としての姿勢が好き。

  •  日本が現在持っている問題を自覚させてくれる本。
     出版から5年以上たっているにもかかわらず、何も変わっていないことに、深い悲しみを覚える。

  • タイトル通り、日本が陥っている危機を多面的に取材してあります。全部で21項目。どの項目も、正鵠を射た指摘ばかりで刮目もの。

    これを読んでいると、日本の政治家・官僚がいかに重要な問題をなおざりにしてきているか、またその結果甚大な損害を国民が被っているのかが、改めてわかります。それと同時に、私たち国民ももっと国政に関心を持って、受け身でなく、能動的であるべきだと痛感させられます。

    櫻井さんの尊敬すべき素晴らしいところは、、彼女自身が取材先へきちんと足を運んで取材をされていることですね。某新聞の記者なんぞは記事捏造やら、裏付けもなしに情報を垂れ流していることを思うと、なおさらその地道な取材っぷりには頭が下がります。

    そして、何より特筆すべき点は、丹念な取材っぷり。問題の表層だけを見てしかつめらしいことを書くのではなく、重層的な問題に深く切り込み、その深層にまで言及している。

    ジャーナリストの鏡ですね。彼女の本を読めば読むほど、憧憬する気持ちが高まってしまいます(笑)

    それなのに★4つなのは、内容が10年近く前だから。(小泉元首相が、郵政大臣という肩書きで登場してたりします(笑))この手の本ってのはいかに旬であるかが重要で、リアルタイムで読むべきものだと思います。

    とはいえ、現在でも隔世の感なく、十分通用するし、未だに問題である事象も多くありますので、今読んでもほとんど違和感はないです。

  • 各章のテーマは、よく扱われて、問題とされるもので、ある程度関心を持っている人ならば、そこに何らかの問題があって、不正や背任がはびこっていると思っているでしょう。ただ、何がどう行われているかが、わからないので、間違った判断をしている人は多いとも思います。一読すると、自分の知らなかった情報があったり、見方を変えるようなレポートがあります。

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著者プロフィール

ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、日本テレビ・ニュースキャスター等を経て、フリー・ジャーナリストとして活躍。『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『日本の危機』(新潮文庫)を軸とする言論活動で菊池寛賞を受賞。2007年に国家基本問題研究所(国基研)を設立し理事長に就任。2010年、日本再生に向けた精力的な言論活動が高く評価され、正論大賞を受賞した。著書に『何があっても大丈夫』『日本の覚悟』『日本の試練』『日本の決断』『日本の敵』『日本の未来』『一刀両断』『問答無用』『言語道断』(新潮社)『論戦』シリーズ(ダイヤモンド社)『親中派の嘘』『赤い日本』(産経新聞出版)などがある。

「2022年 『わが国に迫る地政学的危機 憲法を今すぐ改正せよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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