日本の聖域 ザ・タブー (新潮文庫)

制作 : 「選択」編集部 
  • 新潮社 (2016年10月28日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101272436

作品紹介

「知る権利」が危うい。国際NGO「国境なき記者団」が発表する「報道の自由度ランキング」での、日本の順位は下がり続けている。大手メディアに蔓延する萎縮、忖度、自主規制――。彼らが避けて触れない「闇」は、政界、官界、財界、学界などに絡み合って存在する。それら25の組織や制度にメスを入れる。会員制情報誌の名物連載第三弾。『日本の聖域 この国を蝕むタブー』改題。

日本の聖域 ザ・タブー (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「選択」の名物連載の第3弾。どれも利権と既得権益の確保に群がる組織や個人の巧妙な手口を白日の下に晒してる。

    話題がまだまだ生々しいものが多いだけに、暗澹たる気持ちになるが、マスコミの喉元過ぎれば的な報道姿勢にも大いに疑問を感じる。世の中の番人を任じるのなら、一つの問題のその後を徹底的に見て行かないと、いつまでたっても問題は解決しないでしょう。

  • 決して明るい内容ではないが、面白く読めたと思う。週刊誌っぽいネタはともすれば揚げ足とりのように感じられて、決して好きではない。週刊誌って読まないし。これは週刊誌連載ではないけどさ。書かれた側の言い分もあるだろうな、と。すべての結論というか、腐敗の動機が金しかないというのも、なんとも人間を単純化しすぎていないか?と思うのだ。わかりやすいけどね。とはいえ、読んでいると、これはどう言い訳するというんだ?というのも、たしかにあってさ。多額の予算を得ていながら、実績を出していないとかね。言い換えれば、ちゃんと仕事するなら、払うものは払っていいと思う。だから、せめて言い訳できるくらいの仕事はしようよ、と。実績をあげている分野はあるわけで、よそにできることは、自分にできないわけじゃないでしょ、と思うんだよね。言い訳だけでは、仕事は進まない。言い訳というのは、主観であってさ。そうでないという視点があってこそ、議論は成り立つ。そういう意味で、本書のような視点はやっぱり必要なのだろうな、と思う。

  • 都政や医療、スポーツ、行政といったところにある聖域の特集本。そこにあるのは己の利権の最大化。自組織だけでなく、その利権にすり寄る外部の組織も巻き込んだ醜さがよくわかる。

  • 年間購読制月刊誌『選択』の看板連載『日本のサンクチュアリ』の、新潮文庫化第三弾。2012年5月号からの25号分をまとめたものを、2014年7月に単行本で出版、、2016年11月に大幅に加筆の上、文庫化したものである。
    まず驚いたのは、冒頭で『選択』編集長が述べている、世界のジャーナリストらが参加するNGO「国境なき記者団」が発表している「報道の自由度ランキング」である。それによると、日本の報道の自由度は2014年度において180ヶ国中59位で、所謂先進国の中で最下位なのだという(更に、2015年度は61位、2016年度は72位)。その理由としては、ナショナリズムの高揚を担い特権を享受する記者クラブ制度を挙げ、また、福島第一原発の事故をめぐる報道の不透明さや、国会をするりと通り抜けた特定秘密保護法の成立などにも、外国の記者は危惧の念を抱いているのだという。
    そして、本書では、STAP細胞問題で注目された「理化学研究所」、今上天皇の生前退位の意向表明で改めて議論に上る「東宮」、秋篠宮悠仁親王のお茶の水女子大学付属小学校入学で揺れた「学習院」、2020年の東京五輪のカギを握る「スポーツマフィア・電通」、小池都知事が誕生した都知事選で突如脚光を浴びた「自民党東京都連」のほか、「公安警察」、「高齢者医療」、「農薬ムラ」、「児童養護施設」など、25の聖域に切り込んでいる。
    大手メディアの報道を鵜呑みにすることなく(或いは、報道されないことに無関心であることなく)、自らの生きる現代日本の実態を知り、問題意識を持ち続けるために、読む価値の大きいシリーズである。
    (2016年12月了)

  • 特にスポーツマフィアの章にはぞっとさせられる。からくりを知ってしまうとコマーシャルを無邪気に観られなくなる。

  • 政界、企業、学校まで。あらゆる業界に暗部があるような錯覚を感じる。2017.1.2

  • 会員制情報誌『選択』に連載された、現代日本の不可侵領域の実態を暴いたルポルタージュ。シリーズ第3弾。

    理化学研究所、東宮、学習院、国立がんセンター、日本体育協会、電通、原発城下町、自民党東京都連、中国大使館、公安、警察、日本貿易振興機構、教育委員会など、政界や財界とのズブズブの利権による癒着カネまみれの腐り切った事態を描く。

    例えば、警察とパチンコ業界との癒着の構造は有名なところで、何故にあれほどギャンブル性が高く、多くの不幸を産み出している業界が成長している理由が理解できる。

    また、原発城下町に描かれる六ヶ所村の実態も凄いものだ。かつて、六ヶ所村を通過した時は本当に驚愕した。寂しい下北半島の中に突然広がる殆んど人が往来しない綺麗な街並み。近代的な村役場に図書館などの箱もの施設、無駄に広い村道、車が1台も停まっていないコンビニ…原発の利権とはこれほどのものなのか。

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