私の本棚 (新潮文庫)

制作 : 新潮社 
  • 新潮社
3.53
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本棚登録 : 654
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101274713

作品紹介・あらすじ

本棚は、すでにいっぱい。ほしい本は、まだまだある。――夢、憧れ、苦労、奮闘。23編の名エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 僕は16歳から本を読み始めて、今41歳。最近読んだ本数えるようにして見たら年間で250冊前後の本を読んでいるようです。25年程読んでいるので年200冊位でカウントすると大体5000冊位の本を延べで読んでいると思われます。殆どの本は買って読んでいるのでこの数の本を保存しておくなんて不可能。今では常時300冊前後の本と生活しています。それでもかなり目一杯です。

    本好きであれば誰でも本棚に囲まれた生活を夢想します。でも現実にはとても難しく本の山に取り囲まれ悲惨な状態になる事が容易に想像出来ます。実際、引っ越しで運びきれない程の本の量になった時に諦めて、本は読んだらどんどん処分して行くようになりました。身軽になってとても生きるのが楽になりましたが、昔読んで面白かった本をまた読みたいと思って買う事が多くなってきました。出来れば殿堂入りと思われる本は手元に置いておきたいので、壁が全部本棚の部屋なんてのを作る事が出来たら幸せでしょうね。

    この本は本好きの著名人が本棚について語る本です。本の事も語りますがあくまで主役は本棚。皆本の収納には頭を痛めているようで、家の床が抜けたり、地震で本が散乱したりと悲喜交々。でも皆本に囲まれて幸せそうです。みんな自慢したいんでしょ!?
    たいへんだーたいへんだーって書きながら皆ウキウキしながら本書に寄稿しているのが目に浮かびます。
    この本を読んで分かった事は一つ。収納場所を広くしても結局本が増えて行くので一生解決には至らないという事でした。僕は今ぐらいでいいやあ(笑)

  • 本好きにとっての悩みといえば、おそらく本をどう収納するのかだと思います。
    ましてや、本に関わる仕事をしている人の本の持っている量は膨大になっていきます。当然ブクログスタッフも、本に囲まれるような家に住んでる者もいます。
    この「私の本棚」では、本に関わる作家、編集者や愛書家23名が自分の本棚について熱くエッセイに綴っています。
    あの落ち着いた物腰で芸能界きっての本好きであった児玉清さんが、こんなに熱く本棚について語っている姿がたまらなくおもしろく、共感できました。
    整然とした本棚が好き、雑然とした本棚がすきなど色々な本棚感が書かれていますが、解説では新井素子さんが、色々な本棚感を”感覚的に”判ると書いてるように、本が好きな人にはうなずきながら読み進めてしまう一冊ではないのでしょうか。

  • 私の部屋の床には本棚に入り切らない本が積み上がっていて、これはマズイと常々思っているのですが、この本を読んで「本が好きなら床に本が山脈を作っていてもいいのよ」そう肯定して貰えた気がしました。皆さん面白かったけど、本への偏愛っぷりが窺える児玉さん、本の重みで建売住宅の床が抜けた井上ひさしさん、棚にある本全部買ってしまった唐沢さんが特に面白かった。そして田部井さんの積読本の山を「まだこんなに読んでいない本がある!」と喜びに変える力に勇気を貰いました。

  • 私の部屋にも、本が溢れている。
    大学入学以降自由にできるお金が一気に増えたせいか、はたまた古本屋という魔物に出会ってしまったせいか。
    ここ数年で蔵書は増えに増え、現在三千冊近くが部屋を占拠している状態だ。
    ホームセンターで入手した天井までの突っ張り本棚四つと、その間に棚板を渡してできた棚二つ分。
    そこにさえ収まらず、結局衣装ケースの上とベッドの下も、本が占領している。
    ついでに言うなら、文庫の棚は前後二列だし、並べられない分はすき間に詰め込んである。
    「もうすぐ引っ越すし」を口実にほったらかした末の惨状を横に(机に座り、左側の壁一面が本棚なのだ)、流石に「こりゃ汚い…」と漏らさずにはいられない。
    四月になればもう少し広い家に移るので、少しはましになるだろうけれど。
    漫画や雑誌は売りに出せても、その他の本は好き嫌い関係なく囲い込むタイプなので、きっとまたしばらくしたら同じ事を呟く羽目になるのだろう。
    だけど、そんな私にも、本棚一つで事足りていた時代があった。
    高校生の頃までの私にとって、「私の本棚」といえば、幼少時に親から買い与えられた重厚な木の本棚一つだったのだ。
    H.A.レイの『星座を見つけよう』や『せいめいのれきし』。
    エンデの『はてしない物語』やトールキンの『ゆきてかえりし物語』。
    私の聖書に等しかった実業之日本社の『世界の民話』やマルシャークの『森は生きている』、三田村信行の『ぼくが恐竜だったころ』。
    それから、ページがばらばらになるくらい何度もめくった、学研版『ジュニアサイエンス大図鑑』や、スーパー文庫の『宮沢賢治童話大全』。
    全て記すのは流石にやめておくが、並んでいる本のタイトルも多分その大体の位置も思い出せるくらい何度も何度も眺めた「私の本棚」は、本当に満たされていて、本当に美しかった。
    多少思い出の中で美化されているところもあるだろうが、余白がなくなった時点で足すことも引くことも許さない雰囲気を持つようになったそれは、施された装飾も荘厳で、よく意味もなくその彫りを指でなぞったものだった。
    「あまり本が入らないから」という理由で前の引っ越し時に処分してしまったことが、今更ながら悔やまれてならない。
    そのほろ苦い未練のせいか、それとも結局それが私の原点であり理想だからなのか、今度の引っ越し先を思い浮かべる度、私はあの「私の本棚」の復活を予感せずにはいられない。
    自分のことなのに、予感も何もないんだけどね。
    この本を読みながら、それぞれの本棚を眺めながら、そしてそれに「あなたは私か…?」となりながら、やっぱり行きつくのは私だけの「私の本棚」なのだ。

    • ありんこゆういちさん
      僕が自分の本棚で思い出すのは、家に有った食器棚を貰って初めて自分の本を並べた光景です。何度も並べ替えて好きな本を集めて眺めていました。同じシ...
      僕が自分の本棚で思い出すのは、家に有った食器棚を貰って初めて自分の本を並べた光景です。何度も並べ替えて好きな本を集めて眺めていました。同じシリーズが綺麗に並んでいる所なんかを眺めてうっとりしていた事を思い出します。
      それにしても3000冊は凄いですね。どれくらいの見た目になるのか想像もつきませんが、そんなに本に囲まれてみたいものです。うらやましい。
      2016/02/11
  • 小野不由美、椎名誠、赤川次郎、赤瀬川原平、児玉清、南伸坊、井上ひさし、荒井良二、唐沢俊一、内澤旬子、西川美和、都築響一、中野翠、小泉武夫、内田樹、金子國義、池上彰、田部井淳子、祖父江慎、鹿島茂、磯田道史、酒井駒子、福岡伸一の23名の著名人が描いた本棚をテーマにしたエッセイ集。

    本棚に好きな本を並べ自分の好みの本棚を創る夢や憧れ、蔵書にまつわる苦労や悩みなどが、本棚の写真とともに綴られる。共感したエッセイもあれば、驚愕したエッセイ、興味深いエッセイもあった。23名に共通しているのは、本に対する深い愛情と情熱。

  • ルサンチマンの塊である私にとって、
    有名人の愛書自慢・書物辟易エッセイは自尊心に触れてしまい、
    わかるわかるーでも結局自慢なんでしょ……と板挟みな感想を抱いてしまう。
    でもみんな切り口がよい。

  • 本棚に関する本は何故か買ってしまう。
    本棚に自分の本を並べてうっとりと眺めていたい。
    でも、私の本棚も許容量を超えて、前後二重に横に積み上げたりしている。部屋の床が抜けないかという心配も共通の悩みである。

  • 『私の本棚』

    タイトルに惹かれ、即購入。


    本棚に纏わるエッセイ集。
    本棚に対する色んな考え方、感じ方。
    本の重みで床が抜けてしまったり、本の為に家を建てたり…

    思わず笑ってしまったのは、地震の最中でも本に想いを馳せる方。

    皆さんの本への愛を感じました。


    様々な苦悩も書かれていましたが、
    でもやっぱり私も書庫が欲しい。

  • 著名人による本棚に関するエッセイ集。

    先日引っ越しをしまして、蔵書を処分したり梱包したりする中で大変苦労しました。しかし、本書に登場する方々はもはやぶっ飛んでいます。井上ひさし氏は自宅の床が抜けたそうです。上には上がいる。あちらの業界の方々は本当にバイバイン的勢いで本が増えてしまうようです。

    わたしはできるだけ本(だけではなくいろんなもの)を処分して身軽になりたいと思っておりますので、コレクターの方々にはとてもついていけませんが、本への思いとか、共感するところは多々ありました。いろんな生き方があるものです。

  • 面白かった。自分も本を読むようになって十数年、なかなか捨てたり売ったりできない性分で本棚問題は悩みの種になっている。文庫や新書を入れるのに靴の箱がちょうどいいサイズと知ってからはある程度たまったら物置的スペースに移動している。そしてブクログ。いつどこで買ったのか、いつ読んだか、タグもなるべく付けるようにしている。

    本当は本書に出て来る人達みたいに大きい本棚にずらっと並べてみたいし、今後家を建てたりするときには書庫とか書斎を検討してみたいものだと思ったりもする。

    あるあると思って、笑った箇所多数。やっぱり本が好きで本をためるとこうなるのねという話が沢山。最近いろんな場所でちょっとずつ本が積まれてきていたけど、本書の作家さんたちにの話に比べればかわいいものかと思えた。床の上に山脈ができないようにはしたいと思う。

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