レインツリーの国 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 23958
レビュー : 2399
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101276311

作品紹介・あらすじ

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった-。

感想・レビュー・書評

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  •  ふとしたきっかけで、ネットを通じて知り合った男女がお付き合いをする。始めのほうだけを読むと、そんな単純な恋物語なのかと思うが、読み進めていくといかんせんテーマが重たい。細かな心理描写が素直な言葉で描かれており読みやすく、また取材メモのような感じで小説本体の中に注釈のように言葉が説明されているのが理解を助けてくれる。そして、最後まで読み進めると、話のきっかけになった本、「レインツリーの国」というこの小説のタイトル、登場人物の心理が一本の線に繋がった感覚があり、その構成力に感激間違いなし。
     小説自体も非常に興味深い内容だが、末尾にある作者のあとがきにも共感する部分が多々あり、自分の「人間の小ささ」を実感してしまう。
     この「レインツリーの国」は「図書館戦争」シリーズの「図書館内乱」に登場するということなので、今後そちらも読み進めていきたい。

  • さくっと。
    相手のことを分かったようになって、自分のものさしで判断して、正しいを押し付ける。
    ちゃんとぶつかって一歩ずつ進んだふたりは素敵だと思いました。

  • 実家の本棚にあったので読んでみた本。
    内容は障害の話とかあって重いんだけど、メールのやり取りで話が進んでいって、読みやすく話が展開していきました。
    ただ、評価が高い本にもかかわらず、イマイチ感情移入できないと思ったのは、自分が年取ったせいかな^^;

  • もともと図書館戦争が好きで、内乱に登場するこの本も読んでみたいと思った。

    ひとみが自分の思いをストレートに言うと予想を上回って伸行がストレートに思いをぶつけて返す。その繰り返しでひとみの考えがどんどん変わっていくこと、どんどん新しいことに行動し、チャレンジしていくこと。そんなところに毬江ちゃんは感動したのかな。

    小牧教官はどうしてこの本を毬江ちゃんに渡したのだろう。
    毬江ちゃんが数年前とは良い意味で全く変わってしまった(美人になったとか)ということが言いたかった?

    毬江ちゃんはどうして「この本の主人公、私のことだと思っていい?」って言ったのかな。
    ひとみが伸行のおかげで変わっていくことを、自分と小牧教官に置き換えたから?

    まだまだたくさん考察していこうと思います。

    少女漫画好きな私には少しキュンが足りなかったので星3

  • わたしにとってはじめての有川作品。
    何回読んでも泣いてる。
    友達にプレゼントとして一番あげている本。
    読みやすいのにいろいろ突き刺さるセリフがあって、大好きな本。

  • 通勤用に、薄いと言うだけで手に取った一冊

    短編集なのかなと思ったら、章ごとにタイトルがつけられていて‥泣いてくれて嬉しいわ、とかセンス好きでした

    ストーリーも、すてきで
    伸の強い優しさとか、ひとみの不器用だけど素直さとか
    弱いところを曝け出しあえるようになっていくところが
    恋愛初期! あー懐かしい‥❤︎とわくわくしながら読めました

  • 2人の気持ちを綴ってある場面が多く、興味深かった。
    健常者も障がいを持った人も、その人にしかわからない苦しみがある。自分が特別に辛いと感じてしまうけど、みんな何かしら抱えているってことを忘れないでいきたいなぁ。
    お互い喧嘩して気持ちがすれ違ったときは読んでて苦しかった。それでも糸を切らない伸をみて、相手のことを思って率直に伝えた言葉は、相手にちゃんと届いて意味あるものになるって感じた。というか、そうであってほしい。

    分かり合えないときこそ話し合うこと。分かり合うことを諦めないこと。互いに成長できるきっかけかもしれない。

  • 自分の置かれている状況にリンクし過ぎていました。本が好きで繋がった2人。そして、そこに難聴の問題が関わってくる…。僕のために書かれた作品なのではないかと思ったぐらいです。(笑)なので、客観的にこの本が面白いか否かはもう判断できませんが、個人的には惹きつけられ過ぎて一気に読んでしまいました。
    また、上から目線で大変申し訳ないですが、難聴や聾者について有川浩さんがしっかり勉強されてこの本を書かれていることも伝わりました。自分が関わった子どもたちが今、こんな形で恋愛しているのかなぁなんて思い出に浸ったりもしました。
    そして、図書館戦争シリーズはまだ読んだことがないのですが、あとがきに図書館内乱と内容がリンクしていると書かれているのを見て、興味がとてもわきました。早く読んでみたいです。

    • とみゆさん
      とても好きな作品の中の1つなので、気に入っていただけてよかったです!
      私は聴こえについての知識がまったくないのでただ理解しようと読むことしか...
      とても好きな作品の中の1つなので、気に入っていただけてよかったです!
      私は聴こえについての知識がまったくないのでただ理解しようと読むことしかできませんでしたが、知識がある方が読むとそう見えるんですね。有川浩さんすごいです!

      長文の感想、嬉しかったです!
      2019/07/07
    • Hiroaki Okadaさん
      素敵な本を教えてくれてありがとう!
      有川浩さん、凄いと思います!!自衛隊のことは全然分からないけど、きっと入念に取材しているんだと思います。...
      素敵な本を教えてくれてありがとう!
      有川浩さん、凄いと思います!!自衛隊のことは全然分からないけど、きっと入念に取材しているんだと思います。
      そして昨日はいなくて残念でした…
      2019/07/07
    • Hiroaki Okadaさん
      そうだったんた…それは仕方ないね?またリベンジしますね?
      そうだったんた…それは仕方ないね?またリベンジしますね?
      2019/07/08
  • 思い出の本の感想をきっかけにネット上で仲良くなった子と現実でも会いたいと思うようになった男の人の話。

    ひとみのなんでも「健聴者には分からない」とばっさり切ってくる感じは色んな事があったが故なんだろうけど、そうじゃなくて伸行の「理解したい」って気持ちも汲んであげて!諭したくなりました。
    完全なる理解なんて誰とだって出来ないけど、なるべく理解し合うには話さないと始まらないし。
    その為の会話を誰彼構わず遮断しちゃうのはもったいないですよね。

    やっとリアルで会えた2人が最後に上手くいかなくて別れてしまった後のメールでのやり取りに泣きました。

    最後は付き合う形で終わったので良かったです。
    その後どうなったのかも短編とかでも読めたらいいのになぁと思います。

    2人が喧嘩した話を聞いて「甘えるのが下手なんだねぇ」って言えるミサトが格好良く思えてしまった。
    ただのちょい役だと思ってたら意外といい働きしたw

  • なんて素敵な話!って思った。ブログから始まる恋でこんな素敵な恋ある?って。伸さんはすっごいすっごい素敵な人だと思う。こんなに惚れたこと私はないなぁ。会うたびトゲトゲされたり、ひどいこと言われてもひとみのことを思ってて、他のかわいい女の子に告白されても俺は好きな子おるねんって。素敵でしかない。喧嘩してても、「お互い言いたいことも溜まってると思うし、仲直りするためにきちんとケンカしようや」とか言えるの、ほんとにすごいと思う。
    最後の方はにやけが止まらなかった。障害の壁を超える素敵な恋だなと感じた。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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