天使のみつけかた (新潮文庫 お 47-1)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101278216

作品紹介・あらすじ

たとえば、とても会いたかった人にばったり出会った時。たいした事が起きたわけでもないのに、おかしくて笑いが止まらない時。それは天使のしわざです。目に見えなくても、いろんな天使がそこらじゅうにいます。この本の天使図鑑や、見つけるためのコツを読んで、天使たちと仲良くなってください。文庫化にあたって絵をすべて描下ろしました。いちばん大切な人にあげてください。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだのはいつだろう、、小学生?中学生?
    なんかふと思い出して読んでみたけど、昔読んだのとはまた違った気持ちになれた。
    本てこういうところがいいんだろうなあ。
    日常の中で何か起きたとき(嬉しいことも悲しいことも普段は気にも留めないようなことも)全部天使がそばにいるというのは、逃げ道があるようで、でもふふっと笑えてしまう心の余裕にもなって、わくわくしてにやにやして、、すごく良いなあ

  • 別れの天使、別れというのは悲しく切ない事で、その別れを連れてくるのはほんとうに天使なのかな?と疑ってかかってしまう自分がいたけれど、とても心に響く文章とともに知れたので納得。

    別れる、というのは、死ぬということや、場所が遠くはなれてしまうことをいうのだと思っていた私は、その時、心の位置が変わることで別れることもあるのだと気がついた。
    同じ場所にいても隣同士で話していても、考えたり、笑ったりする時の方向が違ってきてしまうと、お互いが本当は、別の空間にいることがわかる。それはもう仕方のない事で、同じ空間にむりやり呼び戻したりすることはなかなかできないのだと思う。

  • 不思議なことが起こった時に感謝したいなと思ったし、嫌なことがあっても天使が見守ってくれてると思ったら頑張れる気がした。

  • たくさんの小さな幸せや、こころのちょっとした動きに天使という名前をつける。それだけで、その幸せや喜びは、よりはっきりと掴めるようになる。

    それが、天使というものなんだな、と感じた優しい本。登場する全ての天使が、絵本のタネになりそうな、そんな本。心が忙しくなっている人には、まったく響かない本かもしれない。

  • 日常に起こる様々なことを「天使のしわざ」として、その天使を一人ずつ紹介していくという可愛らしい本。
    今にして思えば『妖怪ウォッチ』みたいである。

    図鑑ふうの文章になっているのが楽しい。
    こんな風に天使をいつも感じられたら、優しい人間になれそうな気がする。
    一人一人の天使の説明文を読みながら、過去の自分の体験と照らし合わせ「こいつとは遭遇してたかもなー」とか「こいつにはまだ出会ってないな」などと考えるのも楽しい。

  • 昔に読んだ本、再読。
    私はこの本に影響を受けて、天使の存在を信じるようになりました。

  • 読んでいるとどこか心の隅にポッと小さな灯りがともるよう。
    特にイラストのシンプルであったかい感じがよかった。
    文庫サイズというのも二重丸。

    やっぱり若い女性読者が多いのかな。
    こういう本は、好きな人と苦手な人とにくっきり分かれそう。
    けれどむさくるしいおじさんや生活に疲れたおばちゃん、いかついおにいちゃんが手に取ってたりしたら、それはそれでちょっと素敵に思える。

    「天使」という言葉をそれぞれの場面でほかの言葉に置き換えても、また違った感覚で味わえるかも…。

  • 生活が天使で充填されていくと、胸の強張りがほどけていくのかね。そう云う瞬間というのは、確かにあるもので。世界をこんなふうに優しく透明に想像できる人というのは、でもその端々に、ひょっとして、何かすごい哀しみをくぐり抜けているような痕跡が在るような無いような、でもそれは、まあ、誰もみんな同じようなもので、つまらない勘繰りだね。壁は、新しい所にゆく為の扉なのだとさ。教えてくれた友だちに感謝です。雲で蓋をされると、明るくも暗くもない白の光が風景の輪郭をぼやけさせては、街が身近に寄り添ってくる、そんな雨の日に符合するような絵本。

  • 父親の部屋で偶然見つけた本。
    読んでみると、「これが起きるのはこやつのせいか!」などと思え、じわじわとくる作品です。
    最後の話は、ほろりとくるお話。
    静かに評価されてほしい作品。

  • とても読みやすくかわいらしい素敵な本。
    ただ私には合わなかったのかな。
    なんだか心が沈んでしまった。

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著者プロフィール

おーなり 由子(おーなり ゆうこ)
絵本作家、漫画家。主な作品に『ことばのかたち』『ラブレター』『あかちゃんがわらうから』『どしゃぶり』『ワニのガルド』、翻訳に『たいせつなあなたへ あなたがうまれるまでのこと』『ごはんのじかん』『おにいちゃんといもうと』など。漫画に『あこがれくじら』『ともだちパズル』『てのひら童話』ほか。エッセイ、詩集に『きれいな色とことば』『だんだんおかあさんになっていく』『ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記』など多数。

「2023年 『幸福な質問 New Edition』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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