おせっかい (新潮文庫 ま 30-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101280516

感想・レビュー・書評

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  • ひょんなキッカケから、気になっていたミステリ小説に入ることができるようになった中年男性

    それを知った、元部下の若者たちがちょっかいを出し始め
    事態は思わぬ方向へ動き出す

    小説に入るとか、現実と虚構が混じり合うとかは
    面白いと思うのだけれど
    登場人物たちが何とも共感できず(汗

    一番の「おせっかい」は部下じゃないのー??
    そもそも、これはミステリなのか。。。

  • 2000年7月幻冬舎刊。書下ろし。2006年2月新潮文庫化。長編。現実と小説の世界が、混在する不思議なミステリー。思考実験のような面白さがあります。

  • さくさくと次の展開が気になって退屈せず読み進めたが、作中作の繁さん犯人バージョンで小説がどう整合性をつけて完結するのか、ちゃんと知りたかった。あと2話で連載完結ってとこなのにものすごく沢山書かれてる気もするし(笑)。破綻が前提としか思えないのに、橘香織の自信はいったいどこから来るのか。あまりどの登場人物にも共感できなかった。

  • 昔読んだことあるのを忘れていたため、再読。
    小説の中に入り込んでしまって~という設定は面白いし、読みやすいので、すいすい読めるのですが、ラストがなんか消化不良気味。

  • 松尾さんらしいSF作品。
    現実と小説の境がわからなくなっていく感じが
    読んでいるこちらにも感じられて、不思議な気持ちに。
    好き嫌いが分かれそうな作品です。

  • 中年サラリーマンの繁は
    連載小説「おせっかい」の主人公・群上光に感銘を受け、
    また自分を小説の人物だと認識せず
    作者の意のままに動かざるを得ない不当な扱いに憤り、
    彼女に真実を伝えたいと思うようになる。
    するとある日小説の中に入り込むことに成功してしまった。
    小説と現実の世界を行き来する繁、
    外から支援する元部下の柳と日比野、
    そして作者の橘香織。小説の結末はいったいどうなってしまうのか。

    なかなか凝った話です。
    小説に入り込むなんてそれだけでファンタジーが広がりそうですが
    あくまでもそれは一要因に過ぎず、現実世界に重きが置かれます。
    結局当初の目的は果たせないし。でもいい意味で予想を裏切られます。
    じめじめした人物ばかりなので後味があまりよくないのが難点かなぁ。

  • 登場人物の誰にも感情移入出来なかった。。ミステリーというか心理的ホラーだよ。

  • 2006年2月27日購入。
    2006年5月16日読了。

  • なんと説明すればよいのか分からないけれど、不思議なテイストのミステリ。作中作かと思いきや、現実と虚構が交差・融合してきたり、そしてついには……これ以上ばらすのはダメだな。
    作中の殺人犯「おせっかい」の正体や動機もさながら、現実世界における解決もいったいどうなってしまうのか、とにかくどきどき。それほどストーリー展開はスリリングなわけじゃなく、どちらかといえば静かな展開なのだけれど、なんか惹きつけられる物語。

  • 2006年4月12日読了

  • 古内繁は孤独な中年サラリーマン。妻に先立たれ、会社ではとうに出世コースから外れた存在だ。そんな繁が、雑誌の連載小説「おせっかい」に登場する女性刑事に熱い思いを抱き、それが高じて奇妙な浮遊感とともに小説のなかに出入りするようになる。この闖入者にショックを受ける作家の橘香織。迷走し始める彼女の連続殺人事件小説。現実と仮想世界が交差する切ない不思議感覚ミステリ。

  • 不思議な味わい。

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著者プロフィール

一九六〇年、石川県生まれ。会社勤務を経て作家になる。八九年『異次元カフェテラス』を刊行。九一年「バルーン・タウンの殺人」でハヤカワSFコンテストに入選。主な著書に「ニャン氏の事件簿」シリーズ、『おせっかい』『ピピネラ』『九月の恋と出会うまで』『嵐の湯へようこそ!』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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