陋巷に在り〈4〉徒の巻 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281162

感想・レビュー・書評

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  • 今回、子蓉の標的になったのは妤。少女が鏡に魅せらるのは、今も昔も変わらないけれど、古代は鏡そのものが希少だし、とても高価。こんなものを貰って誰にも言うなと言われたら、その通りにしてまうのだろうな。妤の変容に顔回はいつ気が付くのだろう。顔穆を失った太長老は小正卯に仕掛ける。その内容が凄い。相変わらず面白い!呪の起こりとかとても興味深い。孔子の時代をもっと知りたくなりました。

  • 卓越した性魔術の使い手・子蓉を唯一破った顔回。子蓉は顔回に執着し、再度籠絡を誓う。それは、顔儒や許嫁の妤まで巻き込み…。

    辛くも子蓉に勝ったとほっとしたのもつかの間、妤に魔の手が及んでいるのに、なすすべもない顔回や、政敵でありながら、孔子に協力を申し出る不気味な少正卯の真意を測りかね、対処できずにいる孔子にイライラしました。悪意ある小正卯をどう阻止するのか、続きがとても気になります。

  • 最高!

  • 追記予定

  • スーパー超能力者顔回が主役な孔子物語を、四本目まで読んでいったん休憩。
    邪悪かつ超強力な美女や、やっぱり孔子とタメ張るくらい強いイヤンな太った中年男(・・・)とか、まー書き手が酒見賢一じゃなかったら、どこの超伝奇アクション物? と言う感じ。
    展開具合が懐かしのNO×ノベ×を思い出させます。とは言え、まったく同じではない。
    一線を画すのは、作者の知識とその披露の仕方。
    京極夏彦はキャラに(つか京極堂に)延々と薀蓄を語らせますが、酒見賢一は地の文で語ります。作者つまり神の視点ですね。
    その方法を採ると、場合によってはストーリーの流れを止めてしまい、興ざめさせられるのですが、さすがに酒見賢一はえらい。
    逆に飄々と超越した感じが話に添っています。
    平気でカタカナ語も使われるのですが、それも何の違和感もありません。
    状態を表すのに、適切な言葉がされているからですね。
    古代中国物だからと言って、別に漢字ばかりを使用する必要はないのです。
    だからって、凡百の作家がやると、目も当てられない惨憺たる有様になってしまうけどね・・・。

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