陋巷に在り〈5〉妨の巻 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281179

感想・レビュー・書評

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  • ばか、ばか、五六のばかやろうっ!
    辛気臭い男ばかりの中で、光のような妤(字が出るかなヨちゃんだよ!)の大ピンチだ!気づけ顔回のうすらとんかち!

    東里では、悪悦兄妹が勝手に暴走してるもんだから、少正卯も孔子も振り回されっぱなし。そして鳥と話せる公治長も窮地に陥るって事態。
    なんというか孔子の気づかなさ加減に呆れてものも言えない第五巻です。ばかばか、孔子もばかたれだー!!という気分になる第五巻です。うい。

  • ますます面白い!!鏡蠱の術におちた妤。五六は気が付かない顔回を頼らず一人で妤を守ることにする。あの活発だった娘、妤の面影は鏡の魔力で見る影もない・・・一方 三都毀壊を進める孔子は費城を占拠する公山不ちゅうと悪傑の奸計で不和を生じる。あのお転婆な妤がこんな事になってしまうなんて、顔回、何やってるんだ・・・・・それに孔子と小正卯・悪傑・子蓉の決着はまだまだ遠い感じ・・・孔子の弟子たちは百人百様で面白い。自分も弟子になりたい??

    • ななこさん
      日向さん、こんばんは♪おぉ~ハマっていますね!毎回レビューを読ませて頂く度に面白そうで……でも、絶版???ますます気になります(><)
      日向さん、こんばんは♪おぉ~ハマっていますね!毎回レビューを読ませて頂く度に面白そうで……でも、絶版???ますます気になります(><)
      2012/04/17
    • 日向永遠さん
      nanacoさん、コメントありがとうございます!面白いですよ~呪術の応酬や冠婚葬祭の意味とか今に残る、豆まきとうの祭事の事の起こりとか、興味...
      nanacoさん、コメントありがとうございます!面白いですよ~呪術の応酬や冠婚葬祭の意味とか今に残る、豆まきとうの祭事の事の起こりとか、興味深い話が目白押しです^^自分も全巻は揃ってないのですが、ネット古本でも探して揃えようと思ってます。nanacoさんもどうですか?
      2012/04/18
  • 中華回戦 第5巻
    ぷすぷすと燻っていた火種から、あちこちで炎が上がっていくような展開。

    さまざまな箇所が、次巻以降で燃え盛るであろうという予感を思わせる展開になってきた。
    さすが中国が舞台の物語。
    あちらこちらで炎が出てくると、彼の国は大きい。

    ふと現実の中国に立ち返って考える。
    現体制は憲法改正を行い、現独裁者は繁栄を続けると思っているようだが、彼の国は大きく人民は多い。
    ゼロコロナの失敗に端を発した人心の混乱が、大きな騒乱の火種とならなければ良いが...

  • 公山不狃達が魯を襲ってくるエピソードはドラマ「孔子春秋」でも緊張感あった。あれこれ盛り上がってるのに次巻へ続く!です。

  • 陋巷に在り [05]

  • この巻では、子蓉の仕掛けた蠱術が、妤だけでなく五六にもおよび始めます。また、孔子と公山不狃の連絡役だった公伯寮が、少正卯の配下の悪悦に操られたことで、孔子は不狃の信頼を失ってしまいました。
    状況が大きく動く中、孔子や顔回に動きがないのが、なんだか歯がゆかったです。

  • 1~4巻までが最初に手に入り、その後、8~13巻が手に入った。そして、最後まで手に入らなかったのが5~7巻。
    やっと手に入って、読み始めることに。
    読み始めると、ついつい読み続けてしまう。

    この巻では、費の公山不杻(本当はけものへんだが、字が入っていないので、これで代用する)、叔孫輒と、孔子たちとの盟約が、悪悦に引き裂かれていくところ。
    それから、妤が鏡を介して子蓉の媚術に陥り、顔回の守り役である五六にも及んでいく。
    それぞれが破局というか、爆発に向けて、緊張が高まっていく、息詰まるような巻だった。
    で、この巻では、ただ緊張が高まるだけで、解決はしていないわけで…
    こうやって、次の巻に手が伸びてしまうんだろうな。

  • 5卷。

  • この巻は顔回の出番があまりありませんが、その代わり五六が大活躍です。媚術に操られた妤がいよいよおかしな事になってきます。
    一方、孔子と小正卯一派との暗闘も熾烈を極めて、いよいよ大激突の様相となります。
    顔回、ボォーとしてる場合じゃないぞ。

  • この巻では主人公の顔回は気配だけで表舞台にほとんど登場しません。それだけに孔子側と敵対する悪役たちが、隙をねらって孔子の門下生たちや顔回と馴染みの深い人物に深く入り込んでいく様に顔回は一体いつになったら出てくるのかと気が急きます。
    事態はどんどん深刻になっていきます。顔回の許嫁的存在の妤は、子蓉からもらった鏡から媚術を仕掛けられ、病的な妖女に変容してしまうのでした。さらに、顔回の守り役だったはずの五六までが妤のとりこになってしまいます。一方孔子は魯国の法務大臣として既得権を持つ家臣一族を制圧する政策を密かに進めているのでした。その過程で少正卯の弟子、悪悦の気まぐれな陰謀により、味方となるべき人物がたぶらかされ、戦乱の世を引き起こすきっかけがもたらされるという筋書きですから、これはもう次の巻を早く読みたくなります。
    巻末にこれまでの登場人物のイラストと簡単な紹介があるので、頭で整理しきれなかった人間関係がすっきりしました。

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