七つの黒い夢 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 2473
感想 : 269
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281513

感想・レビュー・書評

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  • この「黒い夢」というタイトルと、それぞれの内容とが何だか噛み合っていない感じ。

    それぞれの物語はそれなりに面白かったのだけれど、この本の中に収められているためか、どうしても今ひとつ楽しめなかった感じです。やはりこの本のタイトルが頂けない…。このタイトルのアンソロに収めるのなら、もっと他に相応しい物語があったのでは?と思います。まぁ、ある意味「黒い」ことは「黒い」ですが、ホラーではありません。

  • 10月はSPAMで満ちている:「人並み程度の努力で人並み以上の結果を手に入れたい」欲求を恥ずかしげもなく披露していて,こっちが恥ずかしくなった.私にもこの欲求がある証拠だ.このお話は後味がよくて1ばん好き.
    天使のレシート:どうにもならない事って,どうにもならないよなぁと思った.
    この子の絵は未完成:乙一さんにはもうちょっと期待しちゃった.でもこれも好き.
    7作品中3つ当たり.このタイトルはいかがなものかと思う.怖いミステリーかと思ったのに.

  • アンソロジー。どれもが「奇妙な」物語で、かなり好み。
    好きなのは乙一「その子の絵は未完成」。なんともいえない不思議な雰囲気、一体どうなるんだろうという展開にどきどき。このラストも良いですね。あとは誉田哲也「天使のレシート」も好き。個人的にはこういうラスト、案外と好きだったりします……。

  • ダーク・ファンタジーという分類ですが、「恐怖」というよりは「違和感」の話。

    うーん、好みが分かれるところだと思いますが…。
    乙一さんの話と、岩井さんの話は文句なしに面白かった!
    恩田さんの話はもうちょっとだけ長かったら、もっと面白かったんじゃないかな。恩田さん、大好きな作家さんの一人なんですが、この話はなんかここから始まる長いストーリーの序章というか、導入部分で終わってるような気がしてならない…。
    西澤さんの話は正直全く…。ストーリーもそうですが、メインの女子の会話が違和感ありすぎて、それでいてその女の子の目線で話が進むので、読んでて辛い。多分この人の話はもう読まないな。

    短編集で7本中2本当たりで2本外れ。
    損か得かで言うと、まあギリギリセーフ…という感じです。

  • 乙一さんの作品が好きなのでよみました。ほかの作品も読んで面白かったです。

  • 乙一目的で読みましたが、

    一番は天使のレシートが好きです。
    不条理な神という存在に翻弄される心理が好きでした。

    次は10月はSPAMで満ちている。
    迷惑メールでも良いから文章を打つ仕事をしたいって気持ち、なんだか共感できましたwストーリーも、作家がノベル系だからか、読みやすく軽快でしたv

  • ちょっとした暇つぶしで買ったのですが、思いのほか良かったです。
    「黒い夢」というぐらいなので、怖いお話なのかと思っていたのですが、怖いというよりも不思議?といった感じのお話ばかりでした。
    とても乙一さん率いるチームらしい作品でした。
    7つの短編集なので、どれかひとつぐらいはお気に入りが出来るのではないでしょうか。私は特に「10月はSPAMで満ちている」が好きです。全くホラーなお話じゃないのですが、何かうすら寒いものを感じました。それでいて、読後感はほんわかとしてしまう不思議感がとても好きです。

  • 星2

     ひどいアンソロジーだと思います。悪い、という意味です。タイトルとアンソロジーが全然合っていませんし、作品の質も低いです。買った理由の乙一さんの作品も、ネタはいいのですが、落ちがいけません。北村薫さんのも、うーん、まぁ、読めます。

     というか、全体的にネタはいいのに、全然生かせていない作品ばっかりでは?と思ってしまいました。

  • うん、ダーク。

    読み進むにつれて、ダークさが増していく印象。
    「黒」が表す
    謎だったり、陰湿さだったり
    危険、死、異常、ひねくれ、恐れ・・・
    黒い夢は読み手に恐怖と
    何となく気味の悪い後味を残す。

    暗闇の中で、作家たちの表現力や
    その発想力が、より一層光って見える気がする。

    なんか、凄いオーラを感じます。
    ★みっつなのは、単に怖かったから。

  • 091029
    さすが夢だ、ふわふわー

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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