七つの黒い夢 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281513

感想・レビュー・書評

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  • 黒くない。おも白くもない。

    乙一   「この子の絵は未完成」 ◎
    恩田陸  「赤い毱」 ○
    北村薫  「百物語」 △
    誉田哲也 「天使のレシート」□
    西澤保彦 「桟敷がたり」□
    桜坂洋  「10月はSPAMで満ちている」■
    岩井志摩子「哭く姉と嘲う弟」□

    直木賞風。
    乙一作品は、さすがの読後感。日常との境界線あたりの神秘性に惹かれる。このメンバーでこの仕上がりってところが黒い夢。

    • 松子さん
      おびさん、こんばんは♪
      『黒くない。おも白くない。』←うまいっ‼︎
      座布団3枚!(≧∀≦)
      おびさん、こんばんは♪
      『黒くない。おも白くない。』←うまいっ‼︎
      座布団3枚!(≧∀≦)
      2022/08/15
    • おびのりさん
      D瓶さん、M子さん こんばんは。

      BOOKOFFで100円だったから、まだ許す。
      しっかり、価格設定されてます。
      D瓶さん、M子さん こんばんは。

      BOOKOFFで100円だったから、まだ許す。
      しっかり、価格設定されてます。
      2022/08/15
    • 松子さん
      OBのりさん、どんちゃん
      おはようございます。
      100円で良かったですっ

      ○△□■の評価に気付いて、またくすりと笑ってしまった。
      OBのりさん、どんちゃん
      おはようございます。
      100円で良かったですっ

      ○△□■の評価に気付いて、またくすりと笑ってしまった。
      2022/08/16
  • 短編集で読みやすく、暗い印象が後に残るものばかりでした。
    「赤い毬」は幻想的な世界観が恐ろしく、「桟敷がたり」は全てがわかった時に心臓がどきどきしたし、人間の愚かさが身に染みました。

  • 表紙を見たらなかなかのメンバーだったので、期待し過ぎてしまったのがいけなかったかも。
    悪くはないが良くもない感じ。
    夢に纏わるダークファンタジーということらしいが、中途半端に置き去りにされたような…。

  • amazonのカスタマーレビューが低かったので、全く期待せずに読んだのが良かったのかもしれない。
    思ったより面白かったし、かなり読みやすい。
    でもタイトルからもっと怖い短編集かと思った。
    乙一と北村薫がおすすめです。

  • 乙一さんは白より
    少し不思議な、現実離れしたお話
    ふわふわとした奇妙な感触とささやかな違和感、とても好きな雰囲気でした

  • 薄暗い作品が好きな私だけど、そうかそんな中にも好みってものはあるんだなと短編集で改めて感じた。乙一さんの世界は昔から好きだけど、西澤さんの本とはどうも相性がよろしくないとか。とはいえ、いろんな作家さんの作品が読めて満足。

  • 面白かったですが、何か惜しいと思いました。
    なぜかというと、多分表紙のおぞましさが際立ってしまって、内容は割と不思議系が多く、そんなに怖くなかったからだと思います。
    例えば第一話は結構母親のヒステリックさが印象的で人怖的な面ではゾクゾクと来ますが、自分はもっと気味の悪いどす黒いイメージを欲して読んだので物足りなさを感じてるのかなと思います。他の話も怖くはないけど良い話でした。
    不思議系の話が好きな方はいいかと思います。
    話はどれも面白かったです。

  • タイトルよ!タイトル!タイトルだけで売れる

  • ほんとに短い短編集。どれもなんか唐突に終わる。乙一なんかのはダークというよりホワイトな気がする。「10月はSPAMで満ちている」が個人的には好き。印象的なのは「天使のレシート」。驚愕。

  • 乙一さんにひかれ図書館で借りた。もっと恐ろしくゾクッとするような短編集かと思いきや、不思議系ダークファンタジー集でした。
    一番ダークだろうと思っていた乙一さんが明るくてかわいらしい雰囲気のお話で驚いた。こんな作品も書けるのだな~。
    天使のレシートの結末が一番ダークだった。抗えない運命か…。

  • 怖い系かと思ったら不思議系の短編集。
    ゾクゾクを求めてたからちょっと物足りずだったけど普通に面白かったです。

  • ライトなホラーで読みやすい。一作品ずつが短いので読書初心者にもオススメできる。

  • もう少しゾクッとするようなのが好みなのでなんとなく物足りず

  • あまり読書経験がないからかもしれないけど、アンソロジーって何となく苦手で、どの作家も中途半端な出来のものが多いっていうイメージがある。でも本作は違った。ちなみにブックオフ特集からなんだけど、期待半分くらいで読み始めたら、とんでもない。のっけの乙一を皮切りに、面白作品のオンパレード。言うほどアンハッピーではないのも、個人的には〇だった。桜坂さんだけは唯一知らんかったけど、ここの収録作を読んでも、特に興味は沸かず。新しい作家との出会いという意味では、無かったけど。

  • 乙一はさすがの世界観でした。

    なんとも独特な空気を醸し出すんだよなぁ。乙一ワールドは、、それがまた読者を魅了してやまないんだろうけど。
    ずっとご無沙汰だったので久々の乙一ワールドで短編だけどグッと引き込まれました。

    あとはまぁそうだなー読みやすいけど、まぁそんな感じかなぁ。と。

    岩井志麻子はちゃんとした作家なんだなぁ。とか。笑笑

    初めて読む人とかもいて、色々楽しむにはこういうのいいかも。
    物足りなさはあるけど、時間潰しには程よい短編です。

  • f

  • 図書館の乙一棚にて。
    こういった偶然があるから、たまには予約のみでなく
    本棚見て回ろうかな。。

    共通のテーマでも作者によって全く違うので面白い。

    『この子の絵は未完成 乙一』
    →ひょっとして、母親も何か不思議な力を持っていたのだろうか。。。ものすごい事なのに、割と普通に怒ったり心配しているだけというか。。。
    コメディ風でほんわかしていたけれど、ふと
    この男の子が「いい子」でなく成長していったら…
    ものすごく怖い展開だな。。

    『赤い毬 恩田陸』
    →赤い鞠・女の子はつき続けなければいけない・今はまだあなたの番じゃない・最後の母親から娘へのセリフ
    これをどう意味つけるかで色々な解釈ができそうだ。。
    訳が分からないから、また怖い、のパターン

    『百物語 北村 薫』
    →これも最後どうなったかが読み手に委ねられるパターン。
    ハッキリ怖いものが描かれるのも恐怖だが
    曖昧なまま終わるのって妙に記憶に残る。。

    『天使のレシート 誉田 哲也』
    →映像化したとき、爽やかに描くか灰色の空とか陰鬱っぽく描くか、どちらでもいけそう。
    ラストの天使の行動は彼女自身が望んだことなのか
    創造主が下したことなのかどちらだろう。。。

    『桟敷がたり 西澤 保彦』
    『10月はSPAMで満ちている 桜坂 洋』
    →他作品と違い、日常系? 
    西澤氏のはそんなことで??という逆恨みの恐怖だったが
    桜坂氏のはちょっとよくわからなかったな。。
    主人公の職業がちょっと恐怖だが

    『哭く姉と嘲う弟 岩井 志麻子』
    →妙に記憶に残るタイトル『ぼっけえ、きょうてえ』の人か。
    先にコメンテーターのイメージがあったので検索するまで気づかず。
    これもまた、どこまでが真実で、どこまでが妄想で、
    どう捉えるかによるなぁ。。
    姉というのも妄想なのか真実なのかどちらだろう??
    男性の体が不自由なのは本当っぽいが
    最初からなのか、何か事故によるものなのか。。。
    短いのに妙に存在感のある短編。

  • 怖くなりそう・・・と思ったらそうでもなかった。
    不思議な夢物語でした。

    ・この子の絵は未完成/乙一
    絵の使い方を理解して、ではなかったようだが、良い使い方ができ、心温まる話。

    ・赤い毬/恩田陸
    女の子に関する伝説的な、言い伝え的な事は数多くあると思うが、何を求められているのだろう 今も昔も

    ・百物語/北村薫
    女の子の方が百物語。何だったのだろう。

    ・天使のレシート/誉田哲也
    運命には逆らえず。

    ・桟敷がたり/西澤保彦
    一番悪夢だったかな。

    ・10月はSPAMで満ちている/桜坂洋
    彼はこの謎を明らかにするためにここに来たのか?
    結局自分で解決はできなかったけど

    ・哭く姉と嘲う弟/岩井志麻子
    関係性がよくわからなかったが、気味の悪さは感じた。
    もう少しだらだら続いても、読み進められたような気味の悪さ。嫌いではないらしい。

  • 題名と作家さんの名前からホラーミステリを想像したのですがダークファンタジーという分類のようです。乙一さん、恩田さん、北村さんは想像より軽いですが安定した話運びです。誉田さんのラストはなかなか衝撃で一番印象的です。西澤さんも軽めだけど作家さんらしいお話だと思います。桜坂さんは初読みですがこういう軽さは好きですね。岩井さんのが雰囲気が一番怖いです。文章からもじわじわと怖さが伝わってきます。でもこの独特な文章と話運びは癖になりそうです。期待ほどブラックではないですし全体として軽めですがさらっと楽しめました。

  • *天使のように美しい顔をした私の息子。幼稚園児の彼が無邪気に描く絵には、想像を絶するパワーがあった。そしてある日―。乙一の傑作「この子の絵は未完成」をはじめ、恩田陸、北村薫、岩井志麻子ら、新感覚小説の旗手七人によるアンソロジー。ささやかな違和感と奇妙な感触が積み重なり、遂に現実が崩壊する瞬間を描いたダーク・ファンタジー七篇。静かな恐怖を湛えたオリジナル文庫*

    本のタイトルにも、そうそうたる作家陣の作品にも期待しかなかったのですが…なぜか、全く残りません。読み応えもない。期待はずれの評価が多いのも納得。駄作と言うわけではないのに不思議…

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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