老老戦記 (新潮文庫)

著者 : 清水義範
  • 新潮社 (2017年8月27日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101282213

作品紹介

グループホームの老人たちがクイズ大会に参加した。珍解答を期待する主催者を手玉に取る面々。覚醒した彼らは海外旅行に出かけ、合コンに妖しく浮き立つ。一方、世間では団塊アゲイン党なる政党が勃興した。同世代の反体制派が闘争を開始、社会に衝撃が走る。これは悪夢か、現実か。日本を守らんと義勇軍を結成したのは……。超高齢社会日本を諷刺するハードコア老人小説。『朦朧戦記』改題。

老老戦記 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • <内容紹介より>
    グループホームの老人たちがクイズ大会に参加した。珍回答を期待する主催者を手玉に取る面々。覚醒した彼らは海外旅行に出かけ、合コンに妖しく浮き立つ。一方、世間では団塊アゲイン党なる政党が勃興した。同世代の反体制派が闘争を開始、社会に衝撃が走る。これは悪夢か、現実か。日本を守らんと義勇軍を結成したのは……。超高齢社会日本を風刺するハードコア老人小説。『朦朧戦記』改題。

    ――――
    作品は二部構成になっており、第一部ではグループホームに暮らす軽度の認知症(予備軍も含む)の老人7名の、やや破天荒な日常が描かれています。
    クイズ大会の出場を依頼された老人たちですが、「珍回答をいう姿を笑われる目的」ということを知り、逆にクイズ大会をめちゃくちゃにしてやろうと奮闘。その後、クイズ大会での活躍をきっかけに、刺激がなかったそれまでの生活から一転し、積極的に他者とかかわるようになってハキハキとした老後を送り始めます。
    第二部では、太平洋戦争当時の軍港少年であったことを思い出し、「戦争ごっこ」を再び、よりリアルに体験しようと「秘密の遊び」を始めます。

    第一部はユーモアにあふれており、老人のバイタリティーを見せつけられたようで非常に面白く読みました。少し呆けているようなところも、とても魅力的に感じました。
    ただ、第二部の設定が少し残念な気がしました。
    もちろん、エンタメ小説としてはよく仕上がっていたのですが、このご時世(それを批判するねらいがあったとしても)に、過去の大戦を(銃後であれ)経験してきた世代の老人たちが、その当時の熱狂を回顧して、遊びとはいえ戦争を肯定的に捉える行動をするのはいかがなものなのか、という気持ちがぬぐい切れませんでした。

  • 恐るべし老人力!かなりブラックなユーモア

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