- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101283524
作品紹介・あらすじ
総額20兆円-アングラマネーが、この国の暗部で蠢き肥大化をつづけている。「不況」でさえもビジネスチャンスにしてしまう貪婪な「ヤクザ資本主義」の正体とは何か。不動産の地上げから証券市場を舞台にしたインサイダー取引や仕手戦、巧妙に偽装されたフロント企業の「シノギ」、そして彼らは、最先端の金融技術まで手に入れていた!地下経済の深層を抉り出した驚愕のリポート。
感想・レビュー・書評
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推量の「う」があまりに多くて、結果的に全体をいぶかしまざるを得ない気分になってくる。それ以外は比較的読みやすいと思う。こうやって「失われた 10 年」は現に「失われた 20 年」に展開していったのか...?
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2008年のものなので内容は古いが面白い。
取材力に驚くとともに、こんなにピンポイントなことを書いても大丈夫なのかしらといういらぬ心配をしてしまう。
テレビで喋っているのと同じ文体で書かれている為、読んでいると頭の中で須田さんの声で再生されるのがおかしかった。 -
地下経済について全く知らなかったので、その一端を知ることができた。
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著者が実際にヒアリングした話とかがもっと乗ってればおもしろかったのに。。。
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様々な事件を取り上げて、反社会勢力の、金融事業、事業会社への食い込みを記載。事件を起こしたものへの筆致は厳しいが、それにとどまらず、背景へも目が配られる。/2000年代、土地に投資が向かったのは、特定目的会社の設立が容易になったこと。キャピタルゲイン(不動産の値上がり分を収益とする。土地が永遠に上がり続けないと誰かがババを引く。)が否定されて、収益還元法(不動産から得られる賃料等の収益を元に価格を評価)が絶対化されたこと。/"ファンドにデリバティブをかませることで資金を極大化し、さらに証券化により債権を流動化するなどという金融テクニックは、金融機関が顧客に提供したり自らが投資プレイヤーとなってファンドを組成する際に散々活用してきたもの"/ただ、ライブドアへの評価は厳しすぎるように感じる。また、見せしめで逮捕されて無罪になった人へ、やりすぎたのだから仕方ない、みたいなものいいはフェアではないと感じる。誰を、どの会社を実名でだし、どれを匿名にするかという選択にも恣意が感じられ、引っかかるところではあった。
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関西ローカルの番組に出演していると、キレが増している、俺の大好きな須田さんの本。
しかし、この手の本をこの時期に読むと(2008年刊行)、菱和ライフクリエイト、スルガコーポレーション、西田晴夫、野口英昭、豊臣春国、梁山泊、榎本大輔、イ・アイ・イ、村上ファンド、伊豫商事…懐かし名前じゃな。
楽天の三木谷も今よりも胡散臭かったよな…と思ったり懐かしい感じになる。
でも、あの時もミニバブルで、しかも一部の人間のみが儲かり、大多数が沈んでいった時代だったんだよな。
操られ人形の安倍晋三政権に戻って、2013年春があの頃の再現となっているのを踏まえて考えてみると興味深かったりするが。 -
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内容は悪くはないのだが途中で放棄。読了せず。 -
集金能力が高くなければ暴力団の親分にはなれないのだとか。暴対法で厳しく取り締まりを強化するほどに、暴力団はアンダーグランド化してしまう。資金源確保のためにデイトレードをしたり、その巨大な資金を銀行が流用し更に儲けるなど。新東京銀行のように緩い融資条件で資金調達が可能だとみれば食いつくしにかかる。反社会的勢力がこの世の春と楽しむためにも、日本が元気でなくてはならない。元気の無い日本に暴力団も魅力がなくなる日は近い。まったく笑えない。