本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784101284217
みんなの感想まとめ
独特な文体と魅力的なキャラクターが織り成す、猫たちの冒険が描かれた作品です。物語は1906年の上海を舞台に、名作『吾輩は猫である』の主人公が密室殺人事件の謎を解くために立ち上がります。おなじみの登場人...
感想・レビュー・書評
-
なんちゅう才能やと思いますね
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年になっての「雪の階」からの「ビビビ・ビ・バッぷ」と奥泉光逆上がり読書で本書にたどり着きました。そのいずれも饒舌なくらいの言葉の分量、パスティーシュともいえる文体の憑依、そして引用元の要素を分解して、あるいは取り込んで再構築する新たなる小説世界、と作者の狙いは共通していると思いました。そして、結果生まれる推理小説、SF小説などの枠を超えた作品、これは純文学、エンターティメント文学の領域をも超えています。そしてそのチャレンジが一番うまくはまっているのがこの作品だと感じました。ベースとなっているのは明治ですが、仕立ては現代的で、これからの小説ってこういう形で成立するのか…と体感した作品でした。
-
夏目漱石の「吾輩は猫である」のスピンオフミステリー。一言でいうと荒唐無稽!
本編のあの猫が実は生きていた…
というところから始まって上海上陸。
殺人事件を知り仲間たちと犯人を推理はじめ…
夏目先生のあの本を下敷きにしているので、そちらの方読んでいてよかった。それにしても一人一人のあの時のこと、あんな性分すっかり押さえて、それをまたベ-スにしてと、すっかりのめり込んでしまった。夢の話しやパスカビル家の犬まで登場、贅沢な読書体験だった。
時間がかかってしまったけれど、読了できて満足。 -
わたしはここまであちこちふらふらする本を読んだことがない気がしたし、我輩は猫であるについての記憶もほとんどないなと気づいた
いつかリベンジできれば良いけど -
長かった……けど、傑作。
本家本元『吾輩は猫である』を未読なので、しまったと思ったけれど、後日談ということなので楽しめた。
時折クスクス笑えるところもあり、小難しい言い回しが多いながら、サクサク読めた。
近いうちに、本家を読まないと。 -
久々にこんな面白くサービス精神に満ち満ちた小説を読んだ。上海にて、漱石の「我輩」が、シャーロック・ホームズと交錯する。「我輩」はある日、苦沙味先生が何者かに殺害されたという新聞記事を読む。しかもその容疑者は、彼の家に出入りしていた弟子たちらしい。どうやら、この事件には、あのモリアーティ教授も一枚噛んでいるらしい。500ページ以上ありながら、ページをめくる手がとまらない。極上のパロディ。
-
題名につられて読みはじめてみたものの、いやはや読み終わるのに長い時間が必要でした。
吾輩は猫である、の名無し猫が上海で生きていた、というところは嬉しかったし、文体の吾輩は猫である調が楽しかったりはしたのですが、ミステリーとしてはどうなのだろう…。先に読み進めたい、という気持ちにあまりならず。本家の登場人物たちが一同に会しすぎだし、犯罪に手を染めていたり、うーん…。もう少し、のほほんとした続編であって欲しかった、かな。 -
見事な旧仮名遣い文。1904年頃の日本を漱石と同じ目線で再現してくれた。著者の幅広い教養には脱帽。猫の主人公苦沙弥氏が殺されるという事件の謎を追い、何と容疑者として迷亭、寒月らの懐かしい人物が!名無し猫やホームズ、ワトソン、伯爵、将軍、虎君、マダム、三毛子たちが殺人事件の謎を推理していく物語がおしゃれ。そして漱石の「夢一夜」までが織り込まれている。見事なエンターテイメント小説だが、推理小説としては??
-
伯爵、虎君、将軍と、当たらずとも遠からずの推理により、様々なことが明らかになっていく!
そして最後にホームズがまとめてくれる、と思ったら……???
色々な事件が発生し、慌ただしく駆け足でラストに突入。
告白しますが、私は理解力・読解力は良くありません。
泡坂妻夫『しあわせの書』の仕掛けも、アマゾンカスタマーレビューを読んでようやく気付いたし、
■[日々の冒険]しあわせの書 読者に挑戦!の本(ネタばらし注意!)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140110/p1
乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も、一体何がすごいのかと仕掛けに気付かず、ネットで検索してネタバレサイトを発見し、ようやく理解できたのでした。
■[日々の冒険]イニシエーション・ラブ 分からなかった
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140224/p1
だから本書でも、誰かネタバレ解説を書かれてるかと検索したのですが、現時点で発見できず。
本書の単行本発行時・文庫化の時点ではツイッターはおろかブログも普及していなかったので、出版時の感想ラッシュ現象がないのは分かりますが、現代日本を代表する作家なのに、意外と言及が少ないように思います。
アマゾンカスタマーレビューですら、奥泉光さんのレビュー数は全体的に少ないように思います。
(現時点で『シューマンの指』のみ、突出して多い)
そういえば本書も、よく分からないので突っ込んだ感想が書きにくい気がします。
まず分厚さと文字数の多さで2割が脱落、途中で半数が脱落、読了した8割程度がようやく有耶無耶に敬して遠ざけたような感想を書いてるような。
SF的にもミステリー的にも素晴らしい作品なので、細部にこだわって徹底的に論じるに値すると思うのですが。
OLDIES 三丁目のブログ
■[名作文学]灰猫ホームズの推理競争 「吾輩は猫である」殺人事件
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150617/p1
↑ネタバレなしの感想です
少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
『「吾輩は猫である」殺人事件』(奥泉光)ネタバレ検討会
http://sfclub.sblo.jp/article/142598831.html
↑ネタバレ全開で、疑問点を挙げてみました。ご意見ご感想お待ちしております。 -
-
すごくおもしろい。天才。
-
( ゜д゜)とりあえずこの本を本格ミステリーランキングに入れた人に一時間ほど理由を聞きたい(笑)読みにくい上に長い( ノД`)…SFなんだか哲学なんだか探偵が複数出てきて推理合戦したと思ったら結末がリドルストーリー仕立てって鬼畜ですか(´-ω-`)せっかくのホームズもたいして活躍しないしぃ(゜◇゜)ゞ
結局あの女性はどうなったのかな。 -
読み始めてしばらくは、『猫』の世界・文体を完全に自分のものにしたかのような奥泉の職人芸とそれを支える教養主義的教養に感動。『猫』の世界に再び遊ぶことができるという、それだけでもうれしい。そして物語が後半にさしかかると文体はそのままに、奥泉のミステリー且つファンタジーの世界が全開になっていく。結構な活劇を交えつつ、『猫』の物語を別の物語に読み替えていくその趣向はスリリングで、作者が楽しんで書いているのが、こちらにも伝わってくる。
この作品を楽しむには、事前に『猫』を読んでおくことが必須。(「昔読んだ」ではダメ)。そうなると、『猫』500頁+この作品500頁=1000頁読むことになるが、それをうれしく感じるかつらく感じるかは、作品との相性次第。まずは『猫』を読んでみてください。 -
猫をあれこれ思い浮かべながら読むとムフフw
私もこんな風に観察されてるのかしら~
本家、吾輩は猫であるを読んだのがかなり昔だし登場人物忘れちゃってた。
読み返さなくちゃ。 -
あの有名な作品のその後の話。
くしゃみ先生と先生宅があまりにも楽しすぎて、それを取り除いてしまったこの作品は少々はじけっぷりが足りないように思った。面白いは面白いけど、ばかになってぎゃはははと笑う感じではない。
でも登場するねこたちは楽しそうだった。個人的には虎くんが良かったと思う。 -
諧謔と文体模写の超絶技巧にとにかく笑える。そして、なんと○○SFで、しかもリドルストーリーだったりする。なんて贅沢。
-
正直に言うと『吾輩は猫である』は読んだことがありません。途中まで読みましたが、だんだん退屈になりました。でもなぜかこっちの『殺人事件』だけはどんどん読みすすめられました。分厚さからいっても本家と引けをとらないし、紙面を埋め尽くす活字の洪水も似たようなもの。でも大きく違うのはミステリーの要素が加わっていることです。
夏目漱石がミステリーを書いていたら、きっとこんな風になったに違いないと思います。
でも相変わらず最後は奥泉光の魔術的な文体に煙に巻かれた気がする…
これを英訳しても絶対に面白さが伝わらないだろうぁ…
日本に生まれたことを感謝したいです。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
奥泉光の作品
本棚登録 :
感想 :
