ヤクザが店にやってきた 暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記 (新潮文庫)
- 新潮社 (2009年8月28日発売)
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感想 : 22件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101284712
感想・レビュー・書評
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川崎市で飲み屋をやって45年、一貫して「暴力団お断り」を掲げて営業してきた一人の経営者のドキュメンタリー。
言う易し行なうは難しの極みのようなことをずっと続けてきた点は驚愕に値する。
なんせ相手が相手なのでその対応は相当な困難を要すると想像できる。
面と向かって対応するにも、まず相手の雰囲気に飲まれて言いたいことも言えない状態に陥りそうであり、まずはそれに打ち勝つ胆力を持っていないとこんな営業方針は掲げられないだろう。
毅然とした態度で話をする事ができても、そう簡単に引き下がる相手ではないはずで、その後の戦略を常に考えながらの受け答えは薄氷を渡るようでスリリング。
並みの人物には到底不可能なことをやっている。
では一般人がトラブルに遭遇したら?その対応法も書かれているので一読しておいて損はない本だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暴力団お断りと書かれたお店はよく見ますが、それを本当に徹底した人の話です。しかも川崎で。当然トラブルに巻き込まれまくりますが信念は変えず。その奮闘記が面白いです。でも最後の九州太郎の話は、、、それはそれでまた面白かったです。
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なんとはなしに借りた本。
川崎のキャバレーを営んでいる作者の本。
暴力団お断りをモットーに商売するための秘訣? 心意気?
そんな感じの実録本。
とはいえ、ヤクザものは出入りしてくるし、あくまでもお店としては暴力団お断りなだけで、付き合いがないわけではない。
今のご時世的には、そのスタンスができるかは不明ですが、飲食店系をこれから行おうとする人には、ある意味参考になるのでは? -
ヤクザと一体不可分と思われてた水商売のオーナーでありながら、川崎市という特異な地域でヤクザお断りのスナックを営業し続けた作者の実体験に基づく物語。
作者は麻布十番に焼肉店も持っており、幾多の苦労を乗り越えて、成功されたのだなと実感した。
みかじめ料という名の下に、ヤクザが集りにくる水商売。実はその裏には警察との密なつながりもあり、警察ーヤクザー水商売の奇妙な三角関係もうかがえる。
いずれにせよ実体験に基づく撃退劇は迫真に迫るものがあり、非常に興味深い内容であった。
一方で、カタギという体裁ではあったが、実態はヤクザの大物との付き合いもあり、ヤクザお断りとは?と疑問符もついてしまった。
そうした清濁併せ呑むことが必要な世界なのかもしれない。 -
【要約】
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【ノート】
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全力でおススメ
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よくヤクザと戦い抜いたなぁ、と思う一方で、川崎で飲食店を営むことの困難さを感じました。そこまでして続けるのはどうしてなのでしょうか?
いくら減ったとはいえ、まだまだヤクザやそれに準じた人(もつと組織的ではないタチの悪い人)はいるわけで、望まなくとも接点が出てくるでしょう。飲食店でなくとも参考になることはたくさんありました。
最初が肝心
現地を取られないようにする
すぐに駆け込む
録音する
しかし九州太郎はヤクザだよね?線を引いてるとは言え、思いっきり付き合ってんじゃん!!とみんな思ったはず… -
著者が水商売の店を経営する中で暴力団と戦ってきたドキュメント。表紙の図案は想像ができないほど内容は「怖い」ものだ。著者が体を張って自分の店、そして経営方針を守る姿勢がすごい! また、ヤクザよりたちの悪い一般人にも迷惑をかけられた話を読むと、著者に限らず客商売の難しさを垣間見る思いだ。最後の九州太郎との逸話は、著者のポリシーに反する面はあろうが、温かみを感じた。
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相手の弱点をとことん追求する、自らの力をとことん見せ付ける。強者弱者の論理は社会の日常の中にある。自分自身をしっかり見つめ自信を持って生きることができればなー。
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暇つぶしの読み物としては面白かった。任侠ものやチンピラものの物語で読んできたシーンを店主側から見るとこうなるんだな。暴力団お断りって、きっと物凄く難しいことだと思う。市井には色々偉い人がいる。
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ノンフィクション。著者の男臭いひたむきな情熱と強い信念を感じた。恩義に厚いところが似ているとは言え、真逆の世界に生きる親分と親交を深めることになるのがドラマチックだった。ストーリーは違うのだけど、昔見た映画ヒートとなんとなく印象が重なった。男の美学みたいな感じが。
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1 最初が肝心 2 合わせ技一本 3 暴力団トラブルは先手必勝 4 欲をだすな 5無二の親友の顔のつぶせ 6曖昧な態度は禁物 7金を出すな、出せば骨までしゃぶられる 8即答するな、念書を書くな 9動かぬ証拠をしっかり出せ 10 初めから勇気のあるひとはいない 11 お礼参りは飛行機事故以下 12 ハッタリを見抜け 13失敗は誠心誠意謝る 14一人にならない 15駆け込み寺の活用 16 市民協力の重要性 17経営者の責任と義務 18 最悪の事態を想定する 19 勉強、準備、連携が大切 20 自分で断るのではない 21 印刷物に明記する 22 自分の身は自分で守れ 23 晩節を汚すな
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夜の世界の知り合いも多いせいか、見聞きはしていた話。それだけに、実際にここまでやるのは、相当肝がすわっているのと、相手を知っていないと出来ない。著者の宮本さんは、開業するまでの人生でも相当な人生経験を積まれたのだろうなぁと想像できる。何かのお店をを開業しようと思われている方は一度は読んでおいた方が良い本。ただ、大分前の時代の描写なので、今はもっと手口が巧妙になっているのを念頭に置いて。
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面白い本でした。
暴力団排除の水商売をやる社長さんの奮闘記。
話の流れからすると、この社長さんはチンピラのあしらい方をしっかり会得し、大物と対等に渡り合う「格」が付いたってことかしら。
よく、警察のマル暴の人は、その筋の人と見分けがつかないって言うのと同じで…
でも、いざって時に対処の仕方を知ってる知り合いが居てるのは、助かるやろうなぁ -
川崎市で飲食店を営む著者は、長年「暴力団出入り禁止」の方針を貫いてゐます。
これは言葉でいふほど容易いことではありません。
強固な意志と覚悟はもちろんのこと、その方針を貫くことによつて生じる様様な事象に対して責任を持たねばならないのです。
従業員に危険が及ぶこともあるでせう。しかし社長は先頭に立つて彼らを守らねばならない。
宮本照夫さんは見事にそれをやつてのけてゐるのであります。
飲食店のみならず、すべての小売業で(大小の差はあれど)同じ悩みを抱えてゐるのではないでせうか。さういふ自分も、DVDレンタル店やAVショップやネットカフェなどで仕事をした経験がありますが、なんとか組と名乗る人々は、どこからともなくするすると近付いて来るのであります。
こちらの言葉尻を捉へて窮地に追ひ込むのが得意です。緊張するのです。大声を出されると、恐くて不当な要求につひ屈してしまひさうなのです。
そんな自分から見ますと、宮本照夫さんの姿勢はまことに尊敬に値すると申せませう。巻末の「宮本照夫の暴対法」は、サアヴィス業に関はるすべての人が必見すべき内容で、参考になるのであります。
読み物としても完成度が高い。まあ、読んで損はありますまい...
http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11149885223.html -
著者の宮本社長の実話ということで、話にぐいぐい引きこまれていきました。自分が普段生活を送っているこの社会のすぐ裏にはこんな世界が広がっているのかと、ちょっと衝撃的です。その中で、自分の信念を貫く社長はすごい人物だと思います。
文章自体も非常に読みやすく、それが生業でなくても、書ける人は書けるのだなあと思わされました。 -
ヤクザお断りとかかげて店をやってきた人のドキュメント。
お店を出すといろいろとあるんだなぁとおもいつつ読みました。
たくさんの事件が書かれてます。ただ、基本的には同じような話なので、ちとマンネリ感はあるかな -
9/8
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信念と実行
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