29歳 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 458
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101285733

作品紹介・あらすじ

20代最後の晩、あなたは何をしているのだろう。あるいは、していたのだろう。もうとっくに大人になってしまったけれど、その夜はこれまでの人生を振り返るのにうってつけの日。捨てるもの、残すもの、変わるもの、変われないもの。8人の作家が向き合う、29歳それぞれのリアル。不完全でも途中でも、今をちゃんと生きてる女子たち(年齢不問)へ-届け、エネルギーチャージ小説。

感想・レビュー・書評

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  • 今の私と同じ29歳女子のお話がいろいろ。

    ・私の人生は56億7000万年(山崎ナオコーラ)
    芸能人に本気で恋する本屋勤め女子。小さなお仕事のやりがいで終わるけど、なんせ結構イタい。

    ・ハワイへ行きたい(柴崎友香)
    地方一般職女子。こんな世界もあるんだろうなぁ。

    ・絵葉書(中上紀)
    海外バックパッカー系女子。女の友情なんてあるようでない。けだるいねぇ。

    ・ひばな。はなび。(野中柊)
    海外赴任から帰国した元彼と、最近気になる年上バツ1子持ちの両方になんとなく心惹かれる、結婚適齢期未婚女子。これが一番リアルかな。

    ・雪の夜のビターココア(宇佐美遊)
    不倫と二股の両方で失敗し、30を目前に一旦恋愛リセット。こういうのが一番結婚できない女子。

    ・クーデター、やってみないか?(栗田有起)
    一般職から総合職にキャリアアップする仕事打ち込む系女子。こういう仕事へのスタンスとか、主婦の状況によって人間関係って変わるよね。。

    ・パキラのコップ(柳美里)
    お花屋さん勤務の恋愛経験少ない系女子。大人になってからの恋愛で盛り上がって、落とされて世間を知る。

    ・憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)
    コールセンターで社会人やりながらも、プライベートはきっちり分けて、学生時代からの趣味である音楽が好き。年下男子に恋するも上手く行かなくて、結局友情が一番よね的なサバサバ系女子。友達にいたら、楽でいいタイプね。

  • 山崎ナオコーラ
    私の人生は56億7000万年

    私には合わないお話でした。
    書店員のかカナの日常をだらだら読んでる感じで着地点がよくわからなかった。ある意味、等身大の29歳の生活を覗き見た形。

    柴崎友香
    ハワイへ行きたい
    これも等身大の29歳の生活を描いたお話。事務員をしている由宇子が周りの結婚に焦燥感を覚えたり彼氏となかなか会えなかったり日常の仕事に疑問を感じたり。共感を覚えたのが「子育てと仕事の両立とか。そういうのに比べたら、わたしが毎日苛苛していることなんか、ちりかほこりみたいなもんやん」

    中上紀
    絵葉書
    旅行好きの主人公がふとしたきっかけからタイでカフェを営もうとするお話。割と急に悪くなる展開と急に開き直って良くなる展開で後半は忙しかった。

    栗田有起
    クーデター、やってみないか?
    出世には興味無い、結婚をして寿退社をしたい主人公が急に会社のクーデターに巻き込まれるお話。話の展開がぽんぽん飛んでなかなか面白かった。友人とお互い泣きながら電話してる時に、友人が子供の泣き声ではっと我に返るシーンは現実味があった。

    柳美里
    パキラのコップ
    観葉植物店員の恋愛のお話。パキラを通じて出会った男性と付き合いを初めて幸せいっぱいだったが…
    途中で明らかに不倫フラグが立っていて救いようがない感じのお話でした。

    宮木あや子
    憧憬☆カトマンズ
    不倫をしている派遣社員の主人公のお話。でも暗い感じはせず展開がポンポン変わって面白かった。とりあえず不倫する男は自分の事棚に上げて調子良いなーと思った

  • 29歳って20代最後の年でいろいろな事を考え始める、終わりとスタートが混ざった年なんだろうなと思いました。他の方も書かれていますが、男性版も読んでみたいなと思いました。女性の29歳は男性の場合は35歳とかなのですかね? 昔は作者の違う短編が苦手でした。その作者の書き方の波に乗りきる前に話が終わってしまって消化不良感が強く苦手でした。ですが、今回久しぶりにこのような短編集を読んでみて、とても面白かったです。それぞれ違っていて本当に楽しめました!読まず嫌いは良くないなと改めて思いました。

  • 29歳独身女ってこんな感じなのか!?と。
    みんな不倫、みんな仕事に生きてる!

    こうはなりたくないなあという気持ちと、でもこれがリアルな29歳なのかなという気持ちと。きっとみんな、こうはなりたくないと思いながら20代前半を過ごしていたはずなんだよな。

    野中柊さんの「ひばな。はなび。」が一番爽やかで好きだった。

    久々に読書する時間ができて一気読みした1冊。

  • 宮木あや子さんとやら、読んでみようかと思った。何かが近い。

  • 色々な29歳の日々が見れる。
    似たような感じも何個か。。

    世の中の29歳もこんな感じなんだろうとも思う。

  • 様々な29歳。
    わたしももうすぐ29歳。
    その頃何をしているのだろう。
    今と大して変わらないかな。
    全く違う生活してるかな。
    いや、やっぱりそんなに変わってないだろうな。

    自分の知らない29歳の生活をみれる。
    ああ、この人は自分と合わないだろうなあ。
    この人とは友達になれそう。

    人生は続く。
    この後、またそれぞれの生活が続いていくんだなあ。

  • ほとんどが、不倫したり、二股かけられたり、騙されたりする話。
    柳美里さんの文章は苦手。

  • こういうタイプの短編小説は初めてでした。この短さだと、知らない作者さんはその人を掴む前にお話が終わってしまうなぁ。さらっと読めるし共感もするけど、深みや工夫がなくて。物足りない。

  • 29歳の女子達を描いた短編集。自分では変わってないつもりでも、周りの環境や周りの扱いで年齢を感じさせられ、変に焦ったりもがいたりする心境がすごく共感できた。どの話も似ていて、みんな仕事は充実していて、自分が大事。不倫や恋にもがきながらも、最後は自分の道を選ぶ。どの作家さんも女性として自立してるからこういう話になるのかな。もう少しバリエーションに飛んだ話が見たかったかも。この中では異色な、絵葉書が一番好きなお話だった。

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著者プロフィール

1978年生まれ。『人のセックスを笑うな』で第41回文藝賞を、『美しい距離』で島清恋愛文学賞を受賞。その他の著書に『浮世でランチ』『この世は二人組ではできあがらない』『ニキの屈辱』『昼田とハッコウ』『反人生』『ネンレイズム/開かれた食器棚』、エッセイ集『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』、絵本『かわいいおとうさん』などがある。

「2018年 『偽姉妹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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