29歳 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2012年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784101285733

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく本を探していたら、29歳。まさに。という感じで読む。
    29歳って不思議な歳である。
    なんというか、30歳を目前にして、全然大人になりきれない自分と向き合わざるを得ないというか。

    なんとなく想像してた大人の自分。と現状の自分。
    全然ちがうやん!という感じ。


    29歳の自分が読んで、これぞ29歳という感じがした。さすがさすが。
    恋愛とか結婚とか仕事とか、いろいろ期待され、なんだかんだで自分も期待しており、でもなんか???みたいな。。
    特に、山崎ナオコーラさんの「私の人生は56億7000万年」と柴崎友香さんの「ハワイへ行きたい」のわかりみの深さよ。。。。。。。めちゃリアル。
    「ハワイへ行きたい」の、おじさん(上司)の字が変で読めないとか、電話取ってくれないとか、いつも上司がはんこ押す場所間違える、とかそういうことで悩むしょうもなさをなげく主人公のわかりみ。。。泣きそう。

    結局は年齢なんて日々の延長線でしかないのだ。。別に29歳と30歳とがぱきっと区切られているわけではない。
    急に大人になったりしないし、
    こんなもんかーと思いながらそれでも生きていくんだ。それの積み重ねなんやろうな。たぶん。
    「見つめなおす自分なんてない。私は私で、きちんと生きてる。」(p375 憧憬☆カトマンズ/宮木あや子)好き。最高。
    それでいいんや、とおもえるお話たちでした。

  • 今の私と同じ29歳女子のお話がいろいろ。

    ・私の人生は56億7000万年(山崎ナオコーラ)
    芸能人に本気で恋する本屋勤め女子。小さなお仕事のやりがいで終わるけど、なんせ結構イタい。

    ・ハワイへ行きたい(柴崎友香)
    地方一般職女子。こんな世界もあるんだろうなぁ。

    ・絵葉書(中上紀)
    海外バックパッカー系女子。女の友情なんてあるようでない。けだるいねぇ。

    ・ひばな。はなび。(野中柊)
    海外赴任から帰国した元彼と、最近気になる年上バツ1子持ちの両方になんとなく心惹かれる、結婚適齢期未婚女子。これが一番リアルかな。

    ・雪の夜のビターココア(宇佐美遊)
    不倫と二股の両方で失敗し、30を目前に一旦恋愛リセット。こういうのが一番結婚できない女子。

    ・クーデター、やってみないか?(栗田有起)
    一般職から総合職にキャリアアップする仕事打ち込む系女子。こういう仕事へのスタンスとか、主婦の状況によって人間関係って変わるよね。。

    ・パキラのコップ(柳美里)
    お花屋さん勤務の恋愛経験少ない系女子。大人になってからの恋愛で盛り上がって、落とされて世間を知る。

    ・憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)
    コールセンターで社会人やりながらも、プライベートはきっちり分けて、学生時代からの趣味である音楽が好き。年下男子に恋するも上手く行かなくて、結局友情が一番よね的なサバサバ系女子。友達にいたら、楽でいいタイプね。

  • 趣向を凝らした様々な29歳が登場するものの
    筆致が野暮ったいというか、
    洗練されていないように感じられて
    終始ふーーんのまま読了してしまった。

    何様やねん、という感想ですが・・・
    一個人の意見です・・悪しからず。

    宮木あや子先生の話はカラッとしててよかった。
    ナオコーラ先生のはなかなかどーして「人のセックスを笑うな」と「美しい距離」をどの話も超えない。

  • 雪の夜のビターココア
    ↑特に面白かった

    あらすじに惹かれて図書館でたまたま手に取った一冊。
    にしても29歳ってそんなにみんな不倫する?
    また29歳になった時読み返してみようと思う

  • 栗田有起さんと宮木あや子さんの作品だけ読む。

    栗田さんは昔すごく好きだった時期があって、今もすっと入ってくる文章で読みやすかった。余韻と世界観がいい。人が良い。

    宮木さんは、吉原のエロいイメージしかなったけどこの人オタクなんやな、というか、現代の人を書くとこういう感じなのかぁといういい意味で意外でうまいなと思う。めちゃよかった。津村さんに少し似てるかも。サブカルの感じとか。雰囲気。勢いがあって、心をくすぐられて、救いがあって。よかったです。ありがとうございました。

  • 29歳の時にまんまと購入。
    宮木あや子さんの作品が良かった。

  • 熱烈☆カトマンズ、宮木あや子さんは全てを吹っ飛ばすコミカルな女性で読んでて爽やかになるなぁ

    ほかの人は、なぜか不倫したりされたり結婚を意識して切なくなったりする話ばかり。やはり29歳の最後の日って、そういう節目を意識してしまうのでしょうか。

    ナオコーラさんの最後の一行が身にしみた。

  • 山崎ナオコーラ
    私の人生は56億7000万年

    私には合わないお話でした。
    書店員のかカナの日常をだらだら読んでる感じで着地点がよくわからなかった。ある意味、等身大の29歳の生活を覗き見た形。

    柴崎友香
    ハワイへ行きたい
    これも等身大の29歳の生活を描いたお話。事務員をしている由宇子が周りの結婚に焦燥感を覚えたり彼氏となかなか会えなかったり日常の仕事に疑問を感じたり。共感を覚えたのが「子育てと仕事の両立とか。そういうのに比べたら、わたしが毎日苛苛していることなんか、ちりかほこりみたいなもんやん」

    中上紀
    絵葉書
    旅行好きの主人公がふとしたきっかけからタイでカフェを営もうとするお話。割と急に悪くなる展開と急に開き直って良くなる展開で後半は忙しかった。

    栗田有起
    クーデター、やってみないか?
    出世には興味無い、結婚をして寿退社をしたい主人公が急に会社のクーデターに巻き込まれるお話。話の展開がぽんぽん飛んでなかなか面白かった。友人とお互い泣きながら電話してる時に、友人が子供の泣き声ではっと我に返るシーンは現実味があった。

    柳美里
    パキラのコップ
    観葉植物店員の恋愛のお話。パキラを通じて出会った男性と付き合いを初めて幸せいっぱいだったが…
    途中で明らかに不倫フラグが立っていて救いようがない感じのお話でした。

    宮木あや子
    憧憬☆カトマンズ
    不倫をしている派遣社員の主人公のお話。でも暗い感じはせず展開がポンポン変わって面白かった。とりあえず不倫する男は自分の事棚に上げて調子良いなーと思った

  • 29歳って20代最後の年でいろいろな事を考え始める、終わりとスタートが混ざった年なんだろうなと思いました。他の方も書かれていますが、男性版も読んでみたいなと思いました。女性の29歳は男性の場合は35歳とかなのですかね? 昔は作者の違う短編が苦手でした。その作者の書き方の波に乗りきる前に話が終わってしまって消化不良感が強く苦手でした。ですが、今回久しぶりにこのような短編集を読んでみて、とても面白かったです。それぞれ違っていて本当に楽しめました!読まず嫌いは良くないなと改めて思いました。

  • 29歳独身女ってこんな感じなのか!?と。
    みんな不倫、みんな仕事に生きてる!

    こうはなりたくないなあという気持ちと、でもこれがリアルな29歳なのかなという気持ちと。きっとみんな、こうはなりたくないと思いながら20代前半を過ごしていたはずなんだよな。

    野中柊さんの「ひばな。はなび。」が一番爽やかで好きだった。

    久々に読書する時間ができて一気読みした1冊。

  • 宮木あや子さんとやら、読んでみようかと思った。何かが近い。

  • 色々な29歳の日々が見れる。
    似たような感じも何個か。。

    世の中の29歳もこんな感じなんだろうとも思う。

  • 様々な29歳。
    わたしももうすぐ29歳。
    その頃何をしているのだろう。
    今と大して変わらないかな。
    全く違う生活してるかな。
    いや、やっぱりそんなに変わってないだろうな。

    自分の知らない29歳の生活をみれる。
    ああ、この人は自分と合わないだろうなあ。
    この人とは友達になれそう。

    人生は続く。
    この後、またそれぞれの生活が続いていくんだなあ。

  • ほとんどが、不倫したり、二股かけられたり、騙されたりする話。
    柳美里さんの文章は苦手。

  • こういうタイプの短編小説は初めてでした。この短さだと、知らない作者さんはその人を掴む前にお話が終わってしまうなぁ。さらっと読めるし共感もするけど、深みや工夫がなくて。物足りない。

  • 29歳の女子達を描いた短編集。自分では変わってないつもりでも、周りの環境や周りの扱いで年齢を感じさせられ、変に焦ったりもがいたりする心境がすごく共感できた。どの話も似ていて、みんな仕事は充実していて、自分が大事。不倫や恋にもがきながらも、最後は自分の道を選ぶ。どの作家さんも女性として自立してるからこういう話になるのかな。もう少しバリエーションに飛んだ話が見たかったかも。この中では異色な、絵葉書が一番好きなお話だった。

  • 山崎ナオコーラ 私の人生は56億7000万年…アルバイトでも派遣でも好きな仕事ができるのが一番幸せ。
    柴崎友香 ハワイへ行きたい…甘えることが許されるギリな年齢なのかな、29歳。
    中上紀 絵葉書…cafeへ導かれたことが新たな出発となり、そこを起点に新たなドラマが誕生する。
    野中柊 ひばな。はなび。…評価はこの作品。新しい恋が始まりそうなエキサイティングな浮揚感を味わえた。
    宇佐美游 雪の夜のビターココア…不倫仲間とかマジキモい。
    栗田有起 クーデター、やってみないか?…不倫と幸せが交わることはない。
    柳美里 パキラのコップ…妄想全開。
    宮木あや子 憧憬☆カトマンズ…夢も希望もない不倫のお話。

  • 2015/8/18 読了

  • うーーーん。このお話すごい好きだなぁっていうのは残念ながらなかったかな。。

  • 29才をテーマにした8人の作家さんによる短編小説。

    いやいやこんなに絶望感ないだろ、現実。
    と、突っ込みたくなるくらいどのお話も後ろ向きな悩みが多い。

    最後の『憧憬☆カトマンズ』の作者に
    出会えたことが収穫かな。
    徹底的に軽いのだけど、どこか芯の感じられる登場人物が魅力的でした。

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著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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