29歳 (新潮文庫)

  • 新潮社
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レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101285733

作品紹介・あらすじ

20代最後の晩、あなたは何をしているのだろう。あるいは、していたのだろう。もうとっくに大人になってしまったけれど、その夜はこれまでの人生を振り返るのにうってつけの日。捨てるもの、残すもの、変わるもの、変われないもの。8人の作家が向き合う、29歳それぞれのリアル。不完全でも途中でも、今をちゃんと生きてる女子たち(年齢不問)へ-届け、エネルギーチャージ小説。

感想・レビュー・書評

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  • 今の私と同じ29歳女子のお話がいろいろ。

    ・私の人生は56億7000万年(山崎ナオコーラ)
    芸能人に本気で恋する本屋勤め女子。小さなお仕事のやりがいで終わるけど、なんせ結構イタい。

    ・ハワイへ行きたい(柴崎友香)
    地方一般職女子。こんな世界もあるんだろうなぁ。

    ・絵葉書(中上紀)
    海外バックパッカー系女子。女の友情なんてあるようでない。けだるいねぇ。

    ・ひばな。はなび。(野中柊)
    海外赴任から帰国した元彼と、最近気になる年上バツ1子持ちの両方になんとなく心惹かれる、結婚適齢期未婚女子。これが一番リアルかな。

    ・雪の夜のビターココア(宇佐美遊)
    不倫と二股の両方で失敗し、30を目前に一旦恋愛リセット。こういうのが一番結婚できない女子。

    ・クーデター、やってみないか?(栗田有起)
    一般職から総合職にキャリアアップする仕事打ち込む系女子。こういう仕事へのスタンスとか、主婦の状況によって人間関係って変わるよね。。

    ・パキラのコップ(柳美里)
    お花屋さん勤務の恋愛経験少ない系女子。大人になってからの恋愛で盛り上がって、落とされて世間を知る。

    ・憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)
    コールセンターで社会人やりながらも、プライベートはきっちり分けて、学生時代からの趣味である音楽が好き。年下男子に恋するも上手く行かなくて、結局友情が一番よね的なサバサバ系女子。友達にいたら、楽でいいタイプね。

  • 山崎ナオコーラ
    私の人生は56億7000万年

    私には合わないお話でした。
    書店員のかカナの日常をだらだら読んでる感じで着地点がよくわからなかった。ある意味、等身大の29歳の生活を覗き見た形。

    柴崎友香
    ハワイへ行きたい
    これも等身大の29歳の生活を描いたお話。事務員をしている由宇子が周りの結婚に焦燥感を覚えたり彼氏となかなか会えなかったり日常の仕事に疑問を感じたり。共感を覚えたのが「子育てと仕事の両立とか。そういうのに比べたら、わたしが毎日苛苛していることなんか、ちりかほこりみたいなもんやん」

    中上紀
    絵葉書
    旅行好きの主人公がふとしたきっかけからタイでカフェを営もうとするお話。割と急に悪くなる展開と急に開き直って良くなる展開で後半は忙しかった。

    栗田有起
    クーデター、やってみないか?
    出世には興味無い、結婚をして寿退社をしたい主人公が急に会社のクーデターに巻き込まれるお話。話の展開がぽんぽん飛んでなかなか面白かった。友人とお互い泣きながら電話してる時に、友人が子供の泣き声ではっと我に返るシーンは現実味があった。

    柳美里
    パキラのコップ
    観葉植物店員の恋愛のお話。パキラを通じて出会った男性と付き合いを初めて幸せいっぱいだったが…
    途中で明らかに不倫フラグが立っていて救いようがない感じのお話でした。

    宮木あや子
    憧憬☆カトマンズ
    不倫をしている派遣社員の主人公のお話。でも暗い感じはせず展開がポンポン変わって面白かった。とりあえず不倫する男は自分の事棚に上げて調子良いなーと思った

  • 29歳って20代最後の年でいろいろな事を考え始める、終わりとスタートが混ざった年なんだろうなと思いました。他の方も書かれていますが、男性版も読んでみたいなと思いました。女性の29歳は男性の場合は35歳とかなのですかね? 昔は作者の違う短編が苦手でした。その作者の書き方の波に乗りきる前に話が終わってしまって消化不良感が強く苦手でした。ですが、今回久しぶりにこのような短編集を読んでみて、とても面白かったです。それぞれ違っていて本当に楽しめました!読まず嫌いは良くないなと改めて思いました。

  • 29歳独身女ってこんな感じなのか!?と。
    みんな不倫、みんな仕事に生きてる!

    こうはなりたくないなあという気持ちと、でもこれがリアルな29歳なのかなという気持ちと。きっとみんな、こうはなりたくないと思いながら20代前半を過ごしていたはずなんだよな。

    野中柊さんの「ひばな。はなび。」が一番爽やかで好きだった。

    久々に読書する時間ができて一気読みした1冊。

  • 宮木あや子さんとやら、読んでみようかと思った。何かが近い。

  • 色々な29歳の日々が見れる。
    似たような感じも何個か。。

    世の中の29歳もこんな感じなんだろうとも思う。

  • 様々な29歳。
    わたしももうすぐ29歳。
    その頃何をしているのだろう。
    今と大して変わらないかな。
    全く違う生活してるかな。
    いや、やっぱりそんなに変わってないだろうな。

    自分の知らない29歳の生活をみれる。
    ああ、この人は自分と合わないだろうなあ。
    この人とは友達になれそう。

    人生は続く。
    この後、またそれぞれの生活が続いていくんだなあ。

  • ほとんどが、不倫したり、二股かけられたり、騙されたりする話。
    柳美里さんの文章は苦手。

  • こういうタイプの短編小説は初めてでした。この短さだと、知らない作者さんはその人を掴む前にお話が終わってしまうなぁ。さらっと読めるし共感もするけど、深みや工夫がなくて。物足りない。

  • 29歳の女子達を描いた短編集。自分では変わってないつもりでも、周りの環境や周りの扱いで年齢を感じさせられ、変に焦ったりもがいたりする心境がすごく共感できた。どの話も似ていて、みんな仕事は充実していて、自分が大事。不倫や恋にもがきながらも、最後は自分の道を選ぶ。どの作家さんも女性として自立してるからこういう話になるのかな。もう少しバリエーションに飛んだ話が見たかったかも。この中では異色な、絵葉書が一番好きなお話だった。

  • 山崎ナオコーラ 私の人生は56億7000万年…アルバイトでも派遣でも好きな仕事ができるのが一番幸せ。
    柴崎友香 ハワイへ行きたい…甘えることが許されるギリな年齢なのかな、29歳。
    中上紀 絵葉書…cafeへ導かれたことが新たな出発となり、そこを起点に新たなドラマが誕生する。
    野中柊 ひばな。はなび。…評価はこの作品。新しい恋が始まりそうなエキサイティングな浮揚感を味わえた。
    宇佐美游 雪の夜のビターココア…不倫仲間とかマジキモい。
    栗田有起 クーデター、やってみないか?…不倫と幸せが交わることはない。
    柳美里 パキラのコップ…妄想全開。
    宮木あや子 憧憬☆カトマンズ…夢も希望もない不倫のお話。

  • 2015/8/18 読了

  • うーーーん。このお話すごい好きだなぁっていうのは残念ながらなかったかな。。

  • 29才をテーマにした8人の作家さんによる短編小説。

    いやいやこんなに絶望感ないだろ、現実。
    と、突っ込みたくなるくらいどのお話も後ろ向きな悩みが多い。

    最後の『憧憬☆カトマンズ』の作者に
    出会えたことが収穫かな。
    徹底的に軽いのだけど、どこか芯の感じられる登場人物が魅力的でした。

  • 29歳の女性たちが主人公になった短編のアンソロジー。
    初めましての作者が多くて、きっとそれぞれが個性的な作品を
    提示してくれるだろうと、期待していたのだけれど……。

    この「29歳」というテーマの縛りがよくないのか
    みな似たり寄ったり
    恋愛、結婚、仕事という3大テーマを中心に据えていて
    しかも同じように婚期を逃して思い悩む……という
    内容になっている。
    あまり読み終わって、心に響いたり残ったりするものは、なかった。
    知人にお金を持ち逃げされたり、浮気されたり
    どこが「エネルギーチャージ小説」なのだろう
    人の不幸は蜜の味、的な楽しみ方をしろってこと……?
    と、悩んでしまう後味の悪い話も多い。

    もちろん、そんな中でも良い話もあった。
    野中柊「ひばな。はなび。」。ひょんなことから
    同じマンションに住む小学生の男の子と交流しながら
    過去の恋愛の気持ちの整理をつけていく話。
    宮木あや子「憧憬☆カトマンズ」。
    文体が軽くて、主人公はお気楽で、その割にしっかりと
    計算するところはしている。読んでいて小気味いい。
    この2人の作者は、他の作品も読んでみたいかな。

  • 2015.3

  • 1.18

  • 26歳で読んだ。
    読み終わった後、なんだか死にたくなった…

  • 29歳になったんで何気に買ってみたらかなりいい。共感ポイントが多すぎて苦しいくらい。

  • 「若く見られるとがっかりする。見た目さえも大人になれてないんだなって。」
    「生き方だとか、やってることだとかが、拙いっていうのはね、わかってるんだけど。でも、大人になりたいし、大人に見られたいんだよね。」

    ふと周りを見たら、みんながちゃんと大人になってた。
    私、どうして取り残されてしまったんだろう。
    焦る。
    私はいつまでも成長できてなくて、とりあえず外見だけでもと取り繕ってみるけど、見た目すら、いつまでも幼い。(←って自分では思ってるけど、お肌の調子は絶対歳取ってる。)
    焦る。

    私、自分のことちゃんと分かってなくて、背伸びばっかしてるから、いつまでも大人になれないんだろうな。

    誰かが言ってた。
    「30歳になったらいろんな事が吹っ切れて、楽しくなるよ。」

    30歳に持って行くもの、捨てるもの、変えるもの、変えれないもの。
    そういうのをちょっとだけ考える29歳を過ごそうと思う。

  • 「私の人生は56億7000万年」「ハワイに行きたい」「ひばな。はなび」「雪の夜のビターココア」が気にいった。不倫の話が多め。29歳でこんなに不倫してる人多いのかな。

  • だいたいしょっぱい気持ちになるけど、パキラのコップが一番きついな

  • 2014.07.26 読破。


    最後の話が一番良かった

  • 20代最後の年はなんとなく特別な年にしたいなっていう思いから手に取った。ハラハラする場面もなく淡々と読み進める。8人の29歳女性がイロイロな思いで29歳を過ごす物語。今年29歳になる人、もうすぐ29歳が終わる人、どちらにも読んでほしい作品。

  • 帯タイトルは
    「女子は前進する生き物だ」

    山崎ナオコーラ目当てで読みました。
    自分が現在28ということもあり、
    どんな29なんだろうとワクワクしていましたが・・・

    29歳、不倫率高い!
    まわりも結婚している人が多いし
    秘密の恋をしてるイメージが強いんだろうか。
    それとも恋愛に対して奔放、変化球が好みとか??

    現実の28歳はもっと質素に必死に生きてるけどなあ。苦笑

    宮城あや子さん、初めて読みましたが
    この徹底したどーでもいい感は
    現実の会話で有り得るなあと思いました。
    そして面白かった。
    なんかさっぱりしていて、潔くて、
    だけどブレないし
    ブレたってなんてことない!って態度が凄く好感。
    大人の汚い部分を知っても
    NOなものをYESとしなくちゃいけない場面も経験してきたけど
    リアルな29はこんな感じであったらいいなあと思いました。

  • 図書館で借りて。題名通りな29歳女子短編集。
    ナオコーラさん目当てで借りたけど、宮木あや子さんのが意外とおもしろかった。今まで存じ上げなかったけど他のも読んでみよう。みんな独身なのは何となくそうかなとは思ってたけど、29歳既婚女性のおおっ、てなる話も読んでみたかった。

  • 著者8人のアンソロジー。

    30代になってから再読したいw

  • 山崎ナオコーラだけ読んだ。ほしいことばがあった。

  • さくっとさらっと読める短編集。
    30間際になったとき、自分は何を思うだろう。圧倒的に経験不足。

  • 後味が悪い作品多めかな。

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著者プロフィール

■山崎ナオコーラ(ヤマザキナオコーラ)
作家。1978年生まれ。性別非公表。
大学の卒業論文は「『源氏物語』浮舟論」。
2004年に『人のセックスを笑うな』でデビューしたあと、しばらくの間、「山崎ナオコーラ」でネット検索すると、第二検索ワードに「ブス」と出ていた。でも、堂々と顔出しして生きることにする。
目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。

「2019年 『ブスの自信の持ち方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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