東京湾景 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1645
レビュー : 189
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287515

感想・レビュー・書評

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  • あまりにもメジャーすぎて、読みそびれていたが、以外にも良かった。
    今、他に4冊読んでる本の合間にと夕飯後から何気なく手に取っただけのはずなのに、一気に読んでしまった。こんなことをさせる吉田修一は、なんて燃費が悪いんだと言いたくなる。こうして、未読の吉田作品は残りわずかとなってしまった。

  • 二人の距離感と同時に、心と頭が行き来した。

    本来誰だって人を深く愛したいのに、それができない。
    人間が簡単じゃないことを、皆知っているからだ。
    知ることは両刃の剣というが、この場合、「両手で甲盾」だと思う。
    そういう熟語があるのかは知らないが。
    つまり二人とも疑心暗鬼になって、愛することを恐れている。

    恋愛経歴は皆違うし、その異形の二つの価値観が支え合うのは本当に難しい。

    なぜ彼女できないんだろう。

  • ラブストーリーなんだけど、なぜかそれを強く感じさせなかった。最後の終わりかたはあまり好きではなかった。描写がかなり詳しく、東京に住んでいない自分でさえも場面がけっこう鮮明に想像できた。もし東京に住んでいたらかなりわかりやすいと思う。

  • わー亮介くんとつきあいたい。リアルだなー上手だなー

  • かなり久しぶりの恋愛小説。
    吉田修一の作品は、風景描写がとても丁寧なので、情景がかなりうかびやすく、読みやすいのです。
    ミケランジェロ・アントニオーニの「日蝕」とリンクするあたりが、とても好き。

  • パークライフは好きじゃなかったけど、これは泣けた(ノД`)

  • だいぶ昔に読んだ作品なので記憶は曖昧。
    だけど、この作品の雰囲気はすごく好きだったのを覚えている。
    現代の恋愛にありそうなこと。
    目に浮かぶような情景描写も良かった気がする。


    「人を信じることはすごく難しい」

    これは、まさしくその通りで。
    形容し難い切ない気持ちになるけれど私は好きな作品でした。

  • 相変わらず作風は好みなんだけど、なんか「悪人」と違って浅いと感じた。
    出会い系へのアプローチからして全然違うし、最後それなりのハッピーエンドだろうとは思うけど、今まで読んだ「パレード」や「悪人」と比べるとあっさりしすぎてる感じ。読了後の余韻が感じられなかった。
    他の作品みたいに読んだ後、ズルズル引きずるようなものが欲しかったところ。

    登場人物もなんか、こう・・・どこかイマイチだった。多分他の吉田作品が優秀なだけだったんだな、うん。

  • お台場から品川埠頭まで、距離にして1キロ弱。東京湾で、2人は本当の愛するを見つける。

  • 吉田修一の小説はだいたいがツボにハマるんだけど、これはちょっとムリだった。なんだか他の作品では吉田修一って男性のくせに女性を描くのがうまいなと思ったり、男の弱さを描くのがうまいなと思っているんだけど、珍しくそういう感じがしなかった。これは、美緒の意思が感じられないからじゃないかな。いろいろ考えているらしいし、そう考えるのはわかる気もするけれど、最後の最後まで他力本願な姿は残念。
    一方の亮介も、美緒のことを好きだ好きだと言いながら、ちょっと及び腰じゃない? 童貞を捧げた年上の彼女を思うあまり、焼身までした過去をもつというのに。いや、それでもういき切ったのかな。とにかく、なんか身のない悲しい恋物語。読後感もなんか身のない感じ。
    解説(陣野俊史)のまずさが特筆もの。どうして、東京に出てくる若者向けになっているのかわからん!

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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