水神〈下〉 (新潮文庫)

著者 : 帚木蓬生
  • 新潮社 (2012年5月28日発売)
4.25
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288239

作品紹介・あらすじ

ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。

水神〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 後半は涙涙です

    堰を作る作業、大きな石を川に沈める描写など実際に観ているようです
    悪人が登場しないところも好きです!

    読みやすく感動的な作品でした

  • 文章が素晴らしい。わかりやすく嫌味がないのにずっしり重い。2014.8.14

  • 泣きっぱなしでした。九州弁がいいよね。でも、歴史的にはこのあと過酷な状況になるらしい。本当に続編が読みたいなー。

  • まだ2月だけれど、2014年に読んだ本ナンバーワン。になるであろう本。

  • さすがに感動させる文章。「名もなき英雄」の描き方がうまく、実話をもとにした作品だけにおもしろい。文章にくどさがなく、テンポがよく、それでいて起伏があってよい。複雑な伏線をはりめぐらす作品ではないだけに、ストレートなよさがある。

  • 江戸初期の久留米藩が舞台。福岡県うきは市に残る大石堰がテーマ。 為政者ではなく村の庄屋が起案の前代未聞の治水工事。水から見放されている土地と百姓を救うという一心で身代ばかりか命までもかけた五人の庄屋。作者が込めた想いはただ百姓の事を書きたかったという通り日々の過酷な環境を日々の生活に重ね合わせて工事にかける意気込みとともに百姓の目線にて書き綴る。後半は藩への命がけの嘆願が通りいよいよ工事へ。陰には百姓を心身ともに支えた一人の老武士。死亡事故の責任を藩より庄屋に押し付けられた時の老武士の嘆願書。涙なしでは読めません。

  • 泣きました。小説でこんなに泣いたことありません(笑) みんな立派すぎる!!
    ひとりひとりが生きて、何代も何代も命を積み重ねて、いまこの土地で私達は生きているってことを思い出させてくれました。  
    辛いシーンもありますが、変に悲壮感を強調するでもなく、登場人物との間にはほどよい距離感。
    一気読みでした。

  • 下巻では未来の為、村人の為に借銀までしながら全ての責任を背負い命をかけた五庄屋の覚悟が益々凄まじくなってくる。また、筑後川に大石堰が集められた百姓達によって造られて行く様子が目の前に展開するように書かれていて読む速度が速まってしまう。五庄屋に最初反対した藤兵衛が助左衛門に謝りに来た時に「〜みんなこれから先の話を一生懸命するとです。そればで聞いていて、私は水が人をこうも変えるものかと、つくづく思いました。」と話すところが印象に残った。どんなに大変でも未来に希望が持てるなら人の会話は明るく弾むものだと思う。筑後川を改めて見に行きたくなった。

  • 読みながら胸が熱くなった。心の氷を溶かしてくれるような物語。ラストもすごく良い〜〜。

  • 江戸時代初期、久留米藩で実際に行われた筑後川からの取水工事が題材。

    登場する五庄屋も実在の人物で、「五庄屋物語」として知られるらしい。

    もののHPでは水神とされたのは五庄屋だというが、本書では一人で工事中の事故の責を負った老役人になっている。

    著者らしい丁寧かつ厚みのある筆致で、読了後の余韻にも十分浸れる。

    著者が急性骨髄性白血病罹患の後に書かれた作品とのことで、ある意味より覚悟を持って書かれているのかも知れないと

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