水神(下) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288239

感想・レビュー・書評

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  • 日本三大暴れ川・筑後川の治水工事を扱ったフィクション。九州には似たような実話も多い。農民の苦労や、治水に当った庄屋(現代のリーダー)の苦労が、悠大な自然の描写と共に描かれている。
    (選定年度:2016~)

  • 水田の水不足に苦しむ村で、川から水路を引いてくる計画を立て成し遂げる話。
    五庄屋の情熱に、菊竹さんの想いに、心熱くなりながら読みました。私がいま情熱を注ぐべきは何だろうとも考えさせられました。
    そのとき自分の置かれている状況によって、何を考えるかまた違ってきそうか気がします。

    時間を置いてまた読んでみたい1冊です。

  • 筑後川の流域にありながら高地なため水に恵まれない土地.久留米藩の財政も苦しい中.5庄屋が全財産と命までも投げ売って筑後川大石堰の工事に乗り出す.武士,農民.商人たちの協力のもと大事業は成し遂げられる.3度は泣ける.この物語に悪人は一人も出てこないのが読後感を良いものにしている.

  • 「水神 下」

    感動した!

    無事に堰ができて水路に水が各村まで流れた時には感動しました!

    今の私たちってこうやってなんでも人間の手で作り上げてきた昔の人たちの土台があってこそなんですね。

    つくづく感心しました!

    途中何度も危うい目に合うけど最後はハッピーエンドで本当に良かったです!

  • 地味な話なのに読ませるよなあ(感嘆)しかし失敗した。「天に星、地に花」より前に読むべきだった。それが残念。

  • 福岡県現うきは市の5庄屋が筑後川大石堰の工事に尽力した実話に基づく話(九州農政局HPにも紹介されている)。当時の農村の様子が丁寧に描かれている。読み終わったときの爽快感がいい。

  • 感動した。方言がまた良い。

  • 2013.8.30(金)¥300。
    2013.9.12(木)。

  • 父に薦められたので借りて読みました。
    すごく良かったです。
    出てくる人みんな良い人。
    胸に迫るものがある作品でした。
    この作家さんの作品を他にも読んでみようと思います。

  • 今まで読んだ時代小説とは違って実にずっしりと感動しました。

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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