平凡パンチの三島由紀夫 (新潮文庫 し 67-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288819

感想・レビュー・書評

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  • 週刊誌編集者の立場から三島がどう映っていたが、文士や憂国の士の側面からではない、ポップスターとしての三島の姿が鮮やかに描かれている。最後の方はベルグソンやらユングやらがめちゃくちゃだが、それこそが三島だったのだ、とは言える。

  • 1969年、あの狂乱と闘争の季節…。『平凡パンチ』誌の最後の三島番記者が、自決までの3年間の肉体と精神の素顔を明かし、自衛隊乱入事件の「真実」に迫る。
    「新宿駅で機動隊と学生が衝突している夜、すでに時代を代表する作家だった野坂昭如と三島由紀夫がそれぞれ観戦記を書くため『平凡パンチ』の腕章をして現場にいた」三島が「ビートルズ日本公演を観た感想を『女性自身』に投稿した」「『平凡パンチ』に盾の会隊員募集広告を出した」「『もーれつア太郎』の大ファンだった」etc.…作品を通してしか三島を知らない世代にとって、「キムタクなみのスーパースターだった」当時の三島像を描いた興味深い本だった。
    (C)

  • これは果たして、この本に必要なのだろうか?と問いたくなる記述も多いが、実際の三島とのやりとり、具体的なエピソードには、読者を惹きつける力がある。
    あと、スーザン・ソンタグが読みたくなる、そんな1冊です。

著者プロフィール

編集者・作家。一九四二年福島県生まれ。早稲田大学第二商学部卒業後、「婦人生活」編集者に。その後、平凡出版(現マガジンハウス)で「平凡パンチ」「アンアン」の編集に携わり、講談社開発室、「日刊ゲンダイ」創刊編集長を経て、以後、「ポパイ」チーフディレクター、「オリーブ」創刊編集長、「週刊平凡」編集長、「Hanako」「Comic アレ!」「LIKE A POOL」「リラックス」の創刊編集長を歴任。関わった雑誌は十一誌に及ぶ。
著書に『VR的完全版 平凡パンチの三島由紀夫』『POPEYE物語』『オーラな人々』『銀座Hanako物語』『フクシマの王子さま』『希林のコトダマ 樹木希林のコトバと心をみがいた98冊の保存本』、荒井良二との共作絵本に『ウリンボー』がある。

「2023年 『49冊のアンアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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