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- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101288819
感想・レビュー・書評
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週刊誌編集者の立場から三島がどう映っていたが、文士や憂国の士の側面からではない、ポップスターとしての三島の姿が鮮やかに描かれている。最後の方はベルグソンやらユングやらがめちゃくちゃだが、それこそが三島だったのだ、とは言える。
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1969年、あの狂乱と闘争の季節…。『平凡パンチ』誌の最後の三島番記者が、自決までの3年間の肉体と精神の素顔を明かし、自衛隊乱入事件の「真実」に迫る。
「新宿駅で機動隊と学生が衝突している夜、すでに時代を代表する作家だった野坂昭如と三島由紀夫がそれぞれ観戦記を書くため『平凡パンチ』の腕章をして現場にいた」三島が「ビートルズ日本公演を観た感想を『女性自身』に投稿した」「『平凡パンチ』に盾の会隊員募集広告を出した」「『もーれつア太郎』の大ファンだった」etc.…作品を通してしか三島を知らない世代にとって、「キムタクなみのスーパースターだった」当時の三島像を描いた興味深い本だった。
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これは果たして、この本に必要なのだろうか?と問いたくなる記述も多いが、実際の三島とのやりとり、具体的なエピソードには、読者を惹きつける力がある。
あと、スーザン・ソンタグが読みたくなる、そんな1冊です。