虹の理論 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.47
  • (4)
  • (3)
  • (11)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 60
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101290119

作品紹介・あらすじ

虹の体験が私たちの心につくりだす体験は、意識と物質の発生の現場に、まっすぐつながっている-。オーストラリアの赤岩(レッドロック)に、カトマンズ盆地に、繰り返し立ち現れる虹のイメージ。絶えず振動し、流動する虹の光は、ぼくたちの文化を閉じこめつづけてきたガラスの陳列部屋から、軽やかに脱出する方法を教えてくれる。語るように歌い、歌うように語られた、メタフィジックの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 虹などのテーマについての著者の思索が、エッセイとも創作とも見極めがたいスタイルで展開されている本です。「あとがき」には、「ここには八つの科学的寓話がおさめられている」と書かれています。

    「虹の理論」は、著者と思われる人物と、博物館員のK.S.という人物との往復書簡というかたちでオーストリア・アボリジニーの神話が論じられている章と、3人の人物の手記というかたちで書かれたエッセイが収められています。

    バリ島の呪術師のもとでの修行を記した「ファルマコスの島」は、『チベットのモーツァルト』(講談社学術文庫)を思わせる、おそらく著者自身がモデルと思われる修行者の視点から、既存の善と悪、自由と必然、意識と自然の境界が溶け落ちていくような不思議な感覚が描き出されています。

    このほか、「エリアーデのために」「ハッピー・エンド」と題された短いエッセイが収められています。

  • やり過ぎ、だから、オウムの精神的支柱だといわれるんだよ。ほとんど仏教の民俗学だなあ。

  • 2012.09.23ファルマコスの島、のみ読了。


  • 虹の理論
    虹の理論2
     人類学者の手記
     作庭家の手記
     タントリストの手記

    ファルマコスの島
    ファルマコスの島2
    エリアーデのために
    ハッピー・エンド
    あとがき
    (目次より)

  • 『ハッピー・エンド』所収

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

中沢新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。
著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある。

「2018年 『精霊の王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中沢新一の作品

ツイートする