センセイの鞄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1766
レビュー : 212
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292359

感想・レビュー・書評

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  • 今、私が一番好きな人は13歳年上…です。
    「期待は厳禁、期待は厳禁」

  • 残念ながら自分には合いませんでした。最期はとても良かった。
    ただただ、日常を叙情的に大切に生きる。それだけ。
    それがとてつもなく美しく、愛おしく感じる時もあるが、今回はそんな気分ではなかった。

  • 「本人が幸せなら」
    とか色々いい加減な事相談相手に言ってきたけど
    かかわったて来た人が限りなく納得する幸せのカタチが良いと想いました
    かかわった人達が死んだ子の歳を数えるような選択をしてはいけない

  • ゆっくりと静かにセンセイと月子さんと共に四季を辿ってゆきました。個人的には恋愛関係になる前の二人の関係や距離感が好きでした。けれど読み進めるにつれて恋愛、というよりレンアイしてる二人を見て思わずほっこりでした。

  • 川上弘美さんの作品を好きになるきっかけで、今まで読んだ中で一番好きな本。大好き。
    ぽつりぽつり、ゆっくりと、密やかに積み上げられていく先生と私の日常。どのシーンも好きだけど、なぜかきのこ狩りのところが印象深い。なぜか。
    あと終わりの一行。

  • とある雑誌で紹介されていて、しかも少し前の作品でもかかわらず紹介されていたことに興味を抱いて本屋さんに探しに行きました。

    つまり、読む前から期待度はかなり高かったんです。これは裏切られたらショックだなと、かなりドキドキでした。
    今ちょうど読み終わってみて、ホッとしてます。
    発売当時に買わなくて良かったです、いい意味で。
    発売されたころはまだ10代、この良さが分かったとはとても思えない。同じ経験をしたわけではないけれど、この本のピュアさそれをつまらないと思うのではなく、面白かったと感じれる感性を持てたことは嬉しいです。
    どこまでも真面目な二人がもどかしくなるような距離感で、季節のイベントとほっこりとする料理を通して、寄り添い紡いでいくラブストーリー。

    秋の夜長にぜひオススメしたいです。
    次の日の夕食は間違いなく湯豆腐になると思いますが・・・。

  • 川上弘美は基本的に好きです。

    が、これはなぁ…。ふつー。何がおもしろいのかあんまりよくわからなかったです。

    …違うかな。
    正確には、センセイという人のひととなりが、あまりよくわからなくて(結果として、センセイという登場人物に対して、なんの魅力も感じなくて)、楽しめなかった、です。

    センセイという人は、なんか、一貫性のない感じ。キャラがはっきりしないと言うか。掴み所がないと言うか。

    でも、それっていうのは、ここ10年くらい、文学評論などでは、最近の小説では登場人物が記号化(キャラ化)されてきた、という指摘がなされていたりするけど、あたしがそういう登場人物に慣れすぎてるからなのかなぁ、とも思ったり。

    キャラとしての登場人物は、たいてい、掴みどころのないキャラは、そういうキャラとしてのアイデンティティを付与されてる、言い換えれば、そういうキャラとして常に一貫しているものだけど、『センセイの鞄』のセンセイの場合、基本、あたしの中の「ちゃんとした先生」像と一致するのに、けっこうな頻度で、そうした先生像にそぐわないような記述が出てくるので、でも、だからといって、代替するべき他の像はないので、なんだか一貫性がなく、掴みどころのない、よくわかんない人物に見えてしまうのかなぁ、と。

    少し話が飛びますが…。

    天田城介という社会学者は、「自己と暴力——身体,ジェンダー,セクシュアリティ,親密性/公共性——」という論文の中で、(ちょっと乱暴な要約だけど)自己と他者の関係において、自己のイメージにそぐわない、他者のある側面を「望ましくないもの」として捨象して、「他者を自己の世界の内部に回収し尽くしてしまおうとする」企てを〈アイデンティティをめぐる暴力性〉と名づけています。
    ※ 天田城介は、自身のHPで、論文を公表しているので、興味のある方は、天田城介のHPを検索して(リンクフリーかどうかがわからなかったので)、論文を読んでみてください。

    で、話は戻って…。
    あたしが今回書いてるのは、あくまで「小説の中の登場人物」(のアイデンティティ)についてだけど、でも、あたしが実際の生活の中でも、人びとを、小説の登場人物をみるように、特定の「キャラ」のように理解しているとすれば、それはズバリ他者を自分の世界に回収してしまっているってことで、確実に<暴力>だろうと。

    あたしは、ジェンダーとかセクシュアリティを学び始めてからは、「他者をあらかじめ○○なものだと決めつける」ことを、けっこう自覚的に退けようとしてはいるのだけど、でも、実際はそんなにできてないんだろうなぁ…。

    やっぱり、相手のことを分かってるつもりになって、小説の人物を見るように、何かの「キャラ」に回収してしまっていることがあるんだろうなぁ…と、ちょっと振り返って反省してみたり。

    なんか今日の記事は、『センセイの鞄』とほとんど関係なくなっちゃったけど、しかも、たいしてまとまってないし(説明はあまりうまくないし)、思いつくまま書いてたので、わかりづらいだろうと思うけど、この書庫、もともとはそういうために設置した書庫だし(最近忘れてたけど)、ま、いっか。

  •   結構前に読んだけれど(1年前くらい)、久しぶりにまた借りてしまった本。恩師に好意を抱くのは、学生時代はなんだか青春というかさわやかな印象がしますが、37歳のツキコさんが抱くと、なんだか気怠げな、まったりとした雰囲気になる気がします。
      結婚とかそういったものがないからこそ、落ち着いて読めるのかもしれません。

  • 何度めか忘れたんだけど思い出したように読み返している。家にないはずなので買った。

  • 月子は私によく似てる。
    まあ、そりゃそうか。ベストセラーの主人公なんだから。

    でも、私は「ツキコさん」にはなれないのだろうな。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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