センセイの鞄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1765
レビュー : 212
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292359

感想・レビュー・書評

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  • 好きです。
    季節感が感じられる中でセンセイとのゆったりとした時間が流れていく。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣あったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。カウンターでぽつりぽつりと交わす世間話から始まったセンセイとの日々は、露店めぐりやお花見、ときにささいな喧嘩もはさみながら、ゆたかに四季をめぐる。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描き、あらゆる世代をとりこにした谷崎賞受賞の名作。

    【キーワード】
    文庫・恋愛・谷崎賞・ドラマ化

    【映像化情報】
    2003年2月16日ドラマ化
    出演:小泉今日子・柄本明 他


    ++++1
    +2

  • ふわっとした話。
    インテリ先生とのつかず離れずの付き合いがいいなーと思いました

  • しんとした、静かな話。
    センセイとツキコさんが付き合うようになる前の、着かず離れずのふわふわしたやり取りが好き。
    美味しそうな食べものがたくさんでてくるところも好き。
    キノコ狩りに澤乃井を持っていく件も好き。

  • センセイ、っていう呟きが耳元で聞こえてきそう。
    何とも美味そうに食らうのである、ふたりは。

  • 川上弘美という小説家の「センセイの鞄」を読みました。谷崎潤一郎賞を受賞した純文学ベストセラーだそうです。ほんわかとした面白い小説でした。古い日本の映画を見ているような淡々とした描写がよいです。時々変な表現に出くわすのですが、それもこの人の文章の中では「これもいいのかな」と思わせるものがあります。

    なんでこの人の小説を読もうと思ったのかというと、先だって読んだ佐藤優という人の文庫本の解説をこの人が書いていたからです。それまで知らない人でしたが、芥川賞も取っていて、今は、谷崎潤一郎賞の選考委員もしているという大家のようです。(ブログより転載)

  • 静かでシンプルな小説でありながら、深い。センセイは会った瞬間から月子さんのことを詳細に調べており怪しさ全開だが、月子さんもなかなか変わった人だ。二人の関係は奇妙な形でゆっくりと進んでゆく。テレビドラマ版を先に見ない方がよかったなぁとちょっと後悔。

  • ゆったりした、いい読書時間だった。
    いってみれば、親子ほどの年齢の離れた男女の淡ーい恋愛小説……なのだけれど、「恋愛小説」なんていう無粋なレッテルを貼るのも躊躇われるような、味のある作品だった。ちょっと浮世離れしたセンセイが非常に魅力的。真面目で、律義で、だけどどこか飄々としていて、ときどきお茶目。背広に革靴という格好で、息も切らさずすいすい山を登ってゆく場面があって、ストーリー的には山になるはずの恋愛描写以上に、そういう何気ない場面が印象深い。いいもの読んだ。

  • リアリズムか幻想譚か。
    おとぎ話のよなそうでないよな。
    でも、センセイにも月子にも現実味はないかな。でも、だからよい。はぐらかされて心地よい。

  • 居酒屋で、たまたま学生時代の初老の恩師、センセイと隣り合い、他愛もない会話を交わすようになった月子。ふとしたきっかけでキノコ狩り、お花見、島観光と、緩やかに共に時間を過ごして、二人の距離は穏やかに、けれど少しずつ近づいていく。

    恋愛というよりは、互いの気持ちが少しずつ近づいて、あるべき形に収まったというカンジ。普通なのになにか浮き世離れしてるというか、春の夜の夢的な儚さと非現実感のある小説。お酒でも飲みながら一章ずつとかゆったり読んで行くと心地よいです。

    そして、センセイの古風で、情緒溢れる物言いと、お茶目さが素敵です。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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