クレオパトラ 下 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2002年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784101293158

感想・レビュー・書評

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  • 女王としてというより、どうしようもなく女としてのクレオパトラが一貫して描かれている。世界三大美女と言われるクレオパトラに、アントニウスは最後は骨抜きにされアクティウム海戦では無様な姿を晒しても彼女を追いかける。最期は史実とも言われている、「ロミオとジュリエット」の元ネタのような劇的なシーンが待っていた。日本の習俗を描くことを生業としてきた著者が、いかにクレオパトラを描きたかったは、参考文献の数が物語っていた。

  • カエサルがいた上巻の方が良かったですが、綿密な調査に基づいて書かれた大作で、ロマンいっぱいでした。歴史に多大な影響を及ぼした絶大な権力を持っていた女性というと、クレオパトラほどの人物はなく、知的で魅力的な人物として描かれています。美貌を武器にカエサルやアントニーなどの男性に頼って利益もたくさん得ますが、不利益もたくさんあり、考えさせられます。時代小説たっぷり読んだので、しばらくは軽いもの読もうかな〜、

  • クレオパトラ(紀元前69~紀元前30 39歳没)
    古代エジプト(プトレマイオス朝)の最後の女王。
    エジプトは彼女の死後1000年以上、ローマ帝国やオスマン帝国など他国の支配下に置かれることになる。


    思っていたより、恋愛要素強めのクレオパトラだった。
    現代女性と同じように結婚や嫉妬に振り回される彼女は、女王というよりふつうの恋する女だった。
    なんとなく宮尾クレオパトラは男より仕事をとるタイプかと思ったのだけれど、案外 男に依存するタイプだったので驚いた。
    アントニーに結婚の約束を反古にされ、ショックのあまり昏睡状態に陥るクレオパトラには、驚きを通り越して哀しくなった。
    そんな彼女を、忠心から叱咤する家臣アポロドロスがよかった。
    彼は一貫してよかった。

    クレオパトラも、最初は逆に男たちを振り回す立場にいたし、特にアントニーをろう絡する手腕は痛快だったのだけれどね。
    エジプトに軍事力がないのが、文字通り致命傷になってしまった。

    しかしまさかオクタヴィアヌスが、あの初代ローマ皇帝アウグストゥスだったとは!
    (彼を後継者に選んだシーザーってすごい)
    アントニーがオクタヴィアヌスをあまりにも軽んじるから騙された。
    だれが墓場に片足突っ込んだ病弱な若僧だと?
    70過ぎまで生きとるやんか。

    アントニーはともかくクレオパトラは、あのローマ軍を前になんとかエジプトを独立たらしめようと奮闘した、偉大な女王であったと思う。
    オクタヴィアヌスの虚言にのらずに死を選ぶ彼女たちは、潔かったけれど切なかった。

  • 2017_006-007【読了メモ】(170408 22:30) 宮尾登美子『クレオパトラ』(上下)/新潮文庫

  • 宮尾登美子さんがエジプト学を勉強し、現地に訪れ、そして莫大な資料の中から読み解いたクレオパトラの一生に魅了された。絶世の美女にして悪女。近づく男達がことごとく彼女の毒牙にかかり。。。なんて勝手なイメージしていたのに大違い。なんていとおしく、愛くるしい女性だろうか。さらには、なんて勇ましい、国を愛してやまない賢い国王だったのだろうか。
    愛した第一の男ジュリアス・シーザーの死に耐え、第二の男ローマの新しい実力者アントニーにも翻弄される。まさに地中海世界の政争と愛の狭間で、戦士クレオパトラはエジプトを最後まで守り続けるのだ。何という女性だろう。。。39年の人生に釘付けになる一冊だった。

    クレオパトラが前代の王から託された言葉。『王とは孤独である。国の兵士達も情勢によっては敵となる可能性をはらんでいる。だからこそ、王は戦わねばならぬ。国と戦い、敵と戦い、民衆と戦い、歴史と戦い、天地自然と戦い、休みなく闘争心を鼓舞しておのれと戦っていなければならないのだ。王が万一戦意喪失すれば、国はただちに亡びるであろう』

    贅沢に、大切に、何不自由なく育てられたお姫様、クレオパトラ。父の死後、この言葉を背負った運命に目が離せなかった。凛とした聡明な姿を想像せずにはいられない。クレオパトラが大好きになった。。。

  • とてもおもしろく、一気に読んでしまった。
    クレオパトラが、沢山いることには、驚いた。

    キプロス生まれ、
    プトレマイオス12世とクレオパトラ5世の間に生まれたとされた
    クレオパトラ7世。

    紀元前後の出来事。
    シーザー、アントニーとの愛にふける。
    ローマ帝国のディクタトルに、すべてを預けて、エジプトを守る。
    タクハエト 

    プトレマイオス12世
    「王たるもの。つねに戦って戦って、
    戦い通す生涯をおくらねばならぬ。
    国と戦い、敵と戦い、民衆と戦い、
    そして歴史と戦い、天地自然と闘い、
    休みなく闘争心を鼓舞して己と戦っていなければならぬのだ。
    また戦えば必ず勝たなければならぬのも
    王に負わされた責任だ。」

    プルターク 「英雄伝」

    クレオパトラを読みながら、
    頭の中では、「戦わないといけない。」と
    わかっていても一体どのように戦うのかを
    知らないことが一番大きなことであった。
    クレオパトラ側からシーザー、アントニーを
    見ていることに意味があるのかもしれない。

  • 下巻は、
    シーザーからアントニーへ。

    ローマでクレオパトラがアントニー達をもてなすシーン

    占い師の死

    昏睡状態のクレオパトラに語りかけるシーン

    この3つが特によかったです。
    途中、クレオパトラが恋に溺れる普通の女性になってしまいハラハラしましたが、そこから立ち直ってエジプトの女王として最後を迎え、読んで良かった!と思いました。

    逆にアントニーは・・・
    ある意味では、男の弱さがうまく出ていたかなと。しかし、情けない。

  • 上巻に記載

  • 4101293155  436p 2002・6・1 ?

  • 上巻は読破し、下巻の途中で投げ出し。
    目次を読めばだいたいのストーリーが分かるし、なんとなくずっと「あらすじ」を読んでいるような書き方が気になって、物語に入り込めなかった。

  • クレオパトラ お名前とエジプトの女王様~くらいのことしか
    知らなかったけれど 小説だから 脚色は多少あるにしても
    どんなことをした女性だったか~ということは 何となく
    分かりました。
    個人的には 目が見えなくなってまでも クレオパトラに仕えた
    占い師さんがすきかな。
    「読み物」として 単純に面白かったです。

  • 武器を持って殺傷するばかりが戦いじゃないんだな。

  • @2009/12/22
    やっぱりアポロドロス。

  • 6.30.09読了。

  • 2008/3/19

  • 上巻に同じく。

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著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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