生きてゆく力 (新潮文庫)

著者 : 宮尾登美子
  • 新潮社 (2012年8月27日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101293202

作品紹介

貧しい家の少女たちを妓楼に斡旋することを生業としていた父への怨みと憤り。姉妹のように育った「仕込みっ子」たちの、芸妓、娼妓となってからの哀しい末路。幼子を抱え結核を患いながらも、農家の嫁として家事をこなした日々。満州で夜空の満月を仰いでは想いを馳せた、故郷の豊かな川。創作の原動力となった心に突き刺さる思い出を、万感の想いを込めて綴った自伝的エッセイ。

生きてゆく力 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大正の終わりに高知の遊郭で芸妓紹介業を営む家に生まれた作者。主に戦前、戦後あたりの出来事を綴ったエッセイ集。言葉遣いが丁寧であり、当時の華やかな遊郭の裏側や、戦後の厳しい状況が比較的悲壮感無く、軽やかな文体で描かれるエッセイ集であり、思いのほか読みやすかった。
    作者である宮尾登紀子さんは、当時としては恵まれた家系にお生まれになったのであろうことが感じられる。

  • 第一部で語られる幼少期の宮尾さんを囲む人々のエピソードはまさしく心につきささった。
    小説では堅い流麗な筆致がここではほぐれていて、制作背景を覗き見できたような気持ち。

  • 芸妓娼妓紹介業を営む父を持ち、西原理恵子と同じ土佐の女のエッセイ。好奇心もりもりで臨んだが、うーん。わたしには敷居が高かったようです。刺激を受けるわけでもなく、共感できる箇所もなく、感心するところもない。お勉強とも違うし。先生のありがたい昔話を拝聴させていただきました、といったところかなあ。遠かった、いろいろと。
    食べ物のくだりはどれも美味しそうでおなかがすいた。向田邦子もそうだけど、うきうきと弾む料理の描写は読んでいて楽しい。

  • 小説だと思ったら、エッセーだった。でも今までの作品の裏話的な事が解り、それはそれなりに良かったけれど面白さには欠けたかも。
    宮尾さん現在休筆していると知って、残念。まだまだ宮尾さんの作品を読んでみたいな~、復帰を願っております。

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