寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101294018

感想・レビュー・書評

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  • 日本の家父長制度の典型的な家族像がある。父は無口で、手が早く、でも情に厚い。母はそんな父を支えながら、子供や周辺に明るく振る舞う。
    笑いと涙が自然にこみ上げる向田邦子ならではの代表作。

  • 再読。昭和49年に放送されたテレビドラマの小説。ドラマを見ていた記憶があるのだが、本当だろうか。あらためて読み返してみると子供が見て面白がるドラマではないと思うのだが。貫太郎の優しさが理解できたとは思えないのだが。でも読みながら不思議と役者の顔や舞台セットがきちんと浮かんでくるのだ。久世光彦さんのあとがきは泣かせてくれます。

  • いやぁ良かった‼︎わたしだけでしょうが泣けて笑ってしまう作品でした☆配役が頭の中で再生されて、ドタバタしたちょっと重い話のはずなのにあのドラマのおかげで軽快に読み進めることが出来ました☆これはオススメですよ!続編読みたいくらい(笑)

  • 軽妙で洒脱な言葉が気持ちよく身体に響き 読みながら 泣いたり笑ったり照れたり・・・
    僅かにテレビで見た記憶があり ジュリ~~~って 思わず吹き出していた
    最近では自主規制なのか使ってはいけない言葉も 堂々と並んでいて それもまた物語の風景が心に飛び込んでくる大事な要素だった

  • 寺内貫太郎の言動は過激だが嫌じゃない。暴力的な作品は好まない私でも、カラッとした気持ちよささえ感じた。ドラマも観たい。

  • 個性的な家族を中心に話が進んでいく。一部を学校のテスト問題で出されて、内容が気になっていた。男気ある人間って今の時代減ってきたんだなとしみじみ感じてしまった。

  • 小説というよりは、ト書きが地の文になった台本みたいな感じ。
    台詞がテンポ良く行き交い、地の文にもほとんど接続詞がつかず、じっくり味わって読むというよりも文章に引っ張られて読んだ感じ。

    ドラマを見ていたわけではない私でも、なんとなく人物の動きが目に浮かぶのは、やはり脚本家としての力なのだろう。

    しかし、寺内貫太郎一家って、昭和のいつ頃が舞台なのだろう?
    私は昭和40年代くらいかと思っていたのだけど、そうすると、日常的に着物を着ている女性の多さや、お手伝いさんのいる生活っていうのがちょっとピンとこない。
    私が知らなかっただけで、普通だったのかしら?

    私が子どもの頃、友達のお母さんたちは洋服だったよなあ。私の母も。
    両親と祖母、23歳の娘と20歳の息子。
    料理は母が、買い物は姉娘が行っている家庭で、お手伝いさんは何をやるんだろう?
    中途半端に近い時代なので、逆に変なところがいろいろ気になってしまったのは残念。

    でも、時代とは関係なく、寺内貫太郎はいい男だ。
    家族を殴るのはよくないけど、不器用で生真面目で人の心の機微に長けていて、何より奥さんに惚れていて。

    お手伝いのミヨちゃんが思いのほかトラブルメーカーで、貫太郎に腹を立ててハンストをしたり、気を使って親の命日を内緒にしたばっかりに、堪えきれなくて家を飛び出す羽目になったり。
    家族が互いに互いを思いやる姿が、温かくていいのだね。
    ミヨちゃんも家族なのよ。
    娘の恋人の連れ子も、面と向かっては認めないけど、心の奥では家族になっちゃってるのね。
    いい男だなぁ。

  • 向田邦子はエッセイしか読んだことがないので初小説。
    ドラマ『寺内貫太郎一家』は毎回見ていた記憶はないのだが、それでも小林亜星と西城秀樹の取っ組み合い、樹木希林の「ジュリぃ~」は覚えている。
    この小説の文章は、そのシナリオを小説ぽくしたものなのだろうか? 箇条書きみたいで妙に淡々としている。
    ただこういう世界は嫌いではないので、違う作品を読んでみよう。
    巻末の久世氏の解説は泣かせる。

  • いわゆる「昭和のカミナリ親父」というべきか。時には横暴だけれど、根本は繊細で心優しい「愛のあるげんごつ」をふれる貫太郎に不器用だなと同情しながらも「いいなぁ」と感じてしまった。色々あって人生なんです。こんな人現代にはもういないんだろうなぁ。

  • 向田邦子さんの本が今でもとてもファンが多いと聞いて一度読んでみたいと思いました。

    寺内貫太郎一家は若い頃テレビで観て、人情味とユーモアのあふれるお話だったと覚えています。あらためて本を読んで、貫太郎の人柄に時々涙が出ました。

    小林亜星さんを貫太郎役にすることに向田さんが反対していて、ようやく納得してもらったと聞きました。すごくぴったりな配役だったと当時も思いました。

    楽しい小説でした。

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著者プロフィール

1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2020年 『向田邦子ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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