不倫の恋で苦しむ男たち (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101294513

作品紹介・あらすじ

浮気じゃない。セックスフレンドでもない。それは「不倫」という名の「本気の恋」-妻子がいるのに運命の女性に出会ってしまった人。夫ある相手と逢瀬を続ける独身者。ダブル不倫の苦悩から抜けられない人もいる。真剣に愛することの歓びを知りつつも、彼らの胸の奥には深い惑いと哀しみが去来する。その様々な恋の行方を追い、「恋する男たち」の心を探った告白ドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 亀山早苗『不倫の恋で苦しむ男たち』新潮文庫。

    不倫という名の本気の恋に苦しむ男たちの告白でつづる告白ドキュメント。

    結婚して妻子がありながら他の女性に本気で恋をし、一線を越えて後には戻れなくなった男。人妻に恋して一線を越えてしまった独身男。様々な事例が描かれる。芸能人の不倫はよくニュースなどで目にするが、一般の男女の間でも不倫はかなり多くあるようだ。

    確かに結婚がゴールという訳ではなく、結婚後に運命の出会いが訪れる場合があることは理解出来るものの、余りにも無責任な行動は男の本能が理性を超えたからなのか。

    他人の不幸は蜜の味というが、不謹慎ながら、ハッピーエンドの結末よりも爛れた男女関係の果ての修羅場の方が面白い。

    本体価格438円(古本100円)
    ★★★

  • これを読んでもやっぱり、不倫する男も女も最低だとしか思えないのは、私がまだ子供だからでしょうか。

    自分に都合の良い女に、都合の良い時だけ愛想良くして
    奥さんとの関係も良好なままでいたいなんて虫がよすぎる。
    不倫して幸せになりましたなんていう話は聞きたくない。
    不倫する奴なんてぼろぼろになってしまえばいい、と思ってしまうのは私の想像力が足りないからだろうか。

    誰かを悲しませる恋なんて、うまくいくわけないのに。
    結婚したら恋愛したらいけないの?なんていう奴はどういう神経してるんだろうと思ってしまう。
    遊びたいなら結婚なんかしなきゃいいじゃないか。

    この本に出てくる不倫している男性たちの言うこと全て、自分に都合の良い考えの発言ばかりでウンザリした。相手の女性の人生を背負う覚悟もないくせに。

    家庭と恋人の、どっちもの美味しい所だけ欲しいというのはやっぱりずるいし、許されてはいけないことだと思うのだ。
    自己責任にせよ、痛い目に遭うことは免れてはいけない

  • 読了。最後の章の「恋に幕が下りるとき」は、しんどかった。その章まで、不倫する男の苦悩がわかった。わからんでもない。でもされた方の苦悩は想像して欲しい。

  • 夫婦で同じ会社勤め

    旦那が浮気

    妻「同じ会社にはいられないので私、辞めます」

    上司「いや困るよキミこの前新しいプロジェクトを成功させたばっかりだし有能だし」

    妻「じゃあ、旦那を辞めさせてください。」

    なに?このクールさは。スピードワゴンじゃない。死ぬ前に一度やってみてぇ。
    そして旦那は会社をクビになり、その後元・愛人、現・第二妻の実家でお世話になりましたとさ。ああっ、こんな大人カッコ悪い!

  • 辛い恋。 でも、既婚者も苦しんでいるんだなぁ。遊びじゃなければ。

  • 結婚してからも恋愛する男たちの、インタビュー集なのだが、それらがうまく繋いであって、著者の思惑通り、男たちが苦悩している様を、きれいに描写してくれています。
    私はまだまだ、こんなオトナの恋はできないな、まだまだ未熟だな、と感じました。

  • 衝撃を受けた一冊。
    男としての意見を言えば、非常に辛く知られたくない一面を垣間見、見られたような気がした。
    不倫を行った(行っている)男性にインタビュー形式でエピソードを語ってもらう形式の、収録集。短編集とでも言えばいいのだろうか…。
    他人だからこそ、男であっても、そうだ! とか、もっと上手く出来るだろうとか、そうなったら仕方ない、どうしようもない、感情を揺さぶられる話が殆どだった。
    ”結婚をしたからと言って、恋をしないとは限らない”というある種のメッセージ、そしてその例がありありとここには記されている。

  • それでも人は愛することをやめられない・・

    人それぞれ。
    それに尽きる。

    好きになった人にたまたま家庭があっただけ、妻がいただけ。
    そう割り切れたらどんなにラクか。

    男はズルイ
    結論を出さないから。
    でも、たいてい不倫なんてもともと結論なんてあるわけじゃないから
    求めるほうが間違っているのかも。

    なんだかいろいろ考えさせられて、若干切ない気分。

  • 男女を問わず、魅力的な人間というのは、理性と感情がともに豊かで、その表現方法のバランスがとれている人だと思う…なるほどー。不倫と言っても色々あるんですね。形はどうであれ真剣に向き合った恋は無駄にはならない…と信じたい。リアルな不倫の実態が語られていて面白かったが、こんな苦しい恋?がすぐ側に転がっているのかもしれないのなら、ますます他人の見えている部分だけでその人は判断は出来ないと思った。

  • 重いけれども、まともな恋愛に関する本を読んだと思う。

    それにしても、男って不器用なものだな。
    いい意味ではなくて、悪い意味で。

    「もうちょっとなんとかならんものか」と思うけど、ならないんだろうね。

    片方に、必要以上に記号化した性があり(ヤるとかって言い方からしてそうだ)、
    片方で、幼児のように馴致されていない愛がある。
    たしかに男はuncivilizedだ。そうあれかしと生きてきたんだから、しょうがないな。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。明治大学文学部演劇学専攻卒業後、ライターとして活動をはじめる。女性の生き方を中心に、恋愛・結婚問題を中心に執筆している。著書『人はなぜ不倫をするのか』『夫の不倫がどうしても許せない女たち』『日本一赤ちゃんが産まれる病院』など多数

「2017年 『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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