サイレント・ラヴ (新潮文庫 た 51-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101296135

感想・レビュー・書評

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  • 読むたびにもどかしくせつなくイライラしたりしてしまうのに、何度も読み返してしまう物語。
    家のジンクスにとらわれて、幸せなシチュエーションを前にしても沈黙して動けなくなってしまう主人公に、片思いの経験がある人ならイライラしつつも共感する部分もあるのでは…と思います。

  • バブルが崩壊する直前。震災前の神戸。恋愛にも、生きることにも不器用な主人公。自分自身の境遇を思い、ノスタルジーにも似た懐かしさを持って大学時代が思い出されます。女子大生の哀しい恋愛を媒体に、過去への決別と再生を描いた作品です。

  • この本は実際に手元にある。ボロボロになるほど読んだ。消化できないくらい入り込んでいるかもしれん。全然未消化。はっきりしてくれって感じ。もやもや感でいっぱいだけど、コレはコレでいいかとも思う。最初の1ページは、ぼろぼろになってちぎれどこかへ飛んでいってしまった。こんな終わり方しないでくれーと何度も思った。それでもまた読んじゃう。誰かが決めたっていう人生じゃないのに、家(家のしがらみか?)に縛られる感じに憤りを覚えるけど、また読んでしまう。結局気に入ってるんだ。

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著者プロフィール

◎玉岡 かおる(たまおか・かおる)作家、大阪芸術大学教授。兵庫県三木市生まれ、神戸女学院大学卒業。15万部のベストセラーとなった『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)で‘89年、文壇デビュー。著書には『銀のみち一条』、『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種蒔く日々』(以上新潮社)、『虹うどうべし 別所一族ご無念御留』(幻冬舎)などの歴史大河小説をはじめ、現代小説、紀行など。舞台化、ドラマ化された『お家さん』(新潮社)で第25回織田作之助賞受賞。『姫君の賦 千姫流流』(PHP研究所)は、2021年、兵庫県姫路市文化コンベンションセンター記念オペラ「千姫」として上演。2022年5月『帆神』で新田次郎文学賞受賞。

「2022年 『春いちばん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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