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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784101296722
作品紹介・あらすじ
近所にあるパン屋をめぐる彼の変化を私が描く「楽観的な方のケース」。突然の訪問者が繰り広げるラップに衝撃を受け、横浜の街に思いを巡らす「ショッピングモールで過ごせなかった休日」。人はいつだって誰かの思いや言葉、記憶の中の場所に思いをはせるものだーー。実存や不可能性を超越した、第35回三島由紀夫賞受賞の表題作を含む全5編の短編集。多和田葉子氏との特別対談も収録!
感想・レビュー・書評
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いままでに読んだことのない独特の文体で、途中から癖になる感じです。うまく説明できないけれど、リズムになれてくるというか。
内容は短編が表題の『ブロッコリー・レボリューション』ほか四編。
1話目の『楽観的な方のケース』が私は好きでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
語り表現が独特で、不思議な感覚だった。
語り手は自分ではない誰かを、その誰かより
詳しく、そして一部始終こうしている今も監視しながらその言動をメモしているかのようにつらつらつらと語る。一体どの視点で読めば良いのか、ふわふわぷかぷか、、故に事細かに情景や会話が描かれていても没入しきれず、思考しながら読み進める感覚。
言葉を選ばなければ、だらだらと続く語り口調が
個人的には読みづらかった。
ただ、ブロッコリーレボリューションの
夏の空気感や異国の地の匂いや湿度が感じられる感覚は好きでした。 -
"知る由もないこと"である他人の心のうちをまるで本人のように語るぼく
淡々とした語り口が相まって膨らむ違和感
タイトル買いしたこの一冊、不思議な世界への入り口でした! -
好き嫌い分かれるだろうけど、私は好きだった。
しかもかなり。
ここまで事細かに、目に見える物すべてを文章に起こす描写力に圧倒される。それが心地よい。
普通の小説に飽きた人は読んでみると面白いと思う。
新しい読書体験ってまだまだ待ってるんだなあ。
読書上級者におすすめ!
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なるほど読んだことのない本。
自分の枠を広げるためにも新しい刺激を取り込もうと思う。
なかなか頭が柔らかくならないが -
全体的に文章そのものが私には合わなくて、読んではいるけど入ってはこない感覚。
表題作の夫みたいな人は、わりと世の中に溢れてるんだろうなぁ。 -
装丁とタイトルが洒落ててジャケ買いした
語り手の視点が一風変わっていて、初めての読書体験だった
「楽観的な方のケース」と「ブロッコリー・レボリューション」が好み -
密度の高い小説だった。一方で事細かに描写されていて圧迫感があるはずなのに、どこか軽くて爽やかな文章だった。
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意味わからんかった
けど頭の思考回路がそのまんまに書いてあって、文字でこんなに表現できるのかと思った
ブレックスファストは好きだった -
文字を読んでいるのに誰かの頭の中で再生されている思い出や過去の振り返りの映像を見ているようだった。
そのため能動的に読んでいるはずなのに読むことがコントロールできない感じがして少し戸惑ったが、ワンカット(長回し)のような文体の語り口が映画的で、そこも含めて結構楽しめた。 -
私にはまだ読むのは早かった気がする。
ショッピングモールで過ごせなかった休日辺りから気付いたけれど、文字圧が凄くて読みながら息を止めちゃってて苦しい。
改行とかが少なめだからだからなのかな、初めてこういう文体?の本に触れたから驚きもあり。
語り手もそこに居ない人だったり、その人の感情や考えは他の人に分からないはずなのに…?と
本当に帯に書いてあるように“いままで読んだことのない体験”で不思議な小説だった。 -
機内で読了。
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「ブロッコリー・レボリューション」がタイのカフェの名前って、読んで知って笑ってしまった。革命でもなんでもないじゃん。笑
文字がびっしりで、「」もほぼ無く、読んだことのない感じの小説でした。読むのにすごく時間がかかったけどなんとか読了。 -
不思議で新しい小説
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装丁買い
不思議読書体験 -
散りばめられた描写に装丁も相まって、一冊を通して淡い雰囲気が感じられる。
また、文章が独特である。一人称でありながら「ぼく」や「私」が知るはずのない相手の感情や状況を書くためどこか遠くの上の方から物語を見ているような感じがする。もはや「ぼく」の妄想なんじゃないかとさえ思われる。そんなふわふわした所も淡さを感じられる一つの要因かもしれない。
淡さとは裏腹にじっとりとしたものも書かれている。町中に蔓延る広告や東京のゾンビ、コンコースの人混みなどである。多くの人は流されるがままに順応できても、それができない人たちがいる。そんな人たちの逃亡や防御、抵抗、私はそこにブロッコリー・レボリューションを見た。
著者プロフィール
岡田利規の作品
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