君が夏を走らせる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5546
感想 : 431
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101297743

作品紹介・あらすじ

ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて──。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで、何か読む本ないかなぁ??と物色して見付けた本。

    あんまり心が元気じゃない時は、瀬尾まいこ先生の作品は最高でしょ(^-^)

    この本は、、、

    あれ?昔会ったことあったなぁ。
    うん。絶対私知ってる。この太田くん。

    『あと少し、もう少し』
    にも登場していた太田くんだ。

    太田くんは金髪ピアスの高校生。
    昔やんちゃしていた所為で、中学最後に走ることで何かを見つけたはずなのに、結局最低ランクの高校で、腐りかけていた。

    そんなある日、先輩からバイトをしないかと声をかけられる。
    奥さんが入院するから、一歳の女児を一ヶ月面倒を見てくれないかと。

    そこから太田くんの奮闘が始まる。
    最初は泣くだけで、何もしなかった女の子と、次第に打ち解けてくる太田くん。
    ご飯をあげたり、おむつを替えたり、公園に連れて行ったり。


    この太田くんが女の子にかける言葉が面白くて、クスクス笑いながら読んでしまう(笑)
    なんだかんだ言っても太田くんは真面目なんだよな(笑)
    自分の子育ては、もう20年以上前だから、一歳児がどうだったのか?なんて、ほとんど覚えていなかったが、私は太田くんほど育児が上手ではなかったなぁ。
    こんなに向き合ってくれるお兄ちゃん、素敵じゃないか!

    この作品の先の先を読んでみたくなった。

    瀬尾先生の作品は、やっぱり温かい(^^)
    ほっこりいい気分になる(*^^*)

  • (珍しく)前情報のない状態で読みました。

    〜以下、ネタバレかも知れません。結末は書いてません〜

    主人公は大田君ね。あぁ、ヤンキーなのね。なんか、不良世界?でよく聞く「先輩」の言う事が断れなくて子供の面倒を見るお話なのね。不良の子が2歳にならない子の面倒を見るんだ…。ふむふむ。

    …中学の時に駅伝で走った…?ん?あれ?なんか聞いたことあるような。。

    大田くーん!!スピンオフー!!
    でした。
    「あと少し、もう少し」で出ていた不良のランナー大田君のその後。
    不良にもなりきれず、かといって輝かしい未来ややりがいのあることもなく過ごす高校生活の中で、昔の先輩から一ヶ月間、子供を預かるバイトをしてほしいと頼まれるお話。
    預かった鈴香ちゃんと大田君の成長物語でした。

    一度も会ったことない大田君だけれど、もう私としては母親のような目線で終始応援しておりました。
    そうだよ、大田君なら大丈夫!奥さん、見る目あるわっ!!と。
    あと少し、もう少しを読んだ時には同じ部活の仲間ポジションだったはずなのに。
    最後はきっと泣くんだろうなと思いながら読み、もちろん泣いてしまい。

    妹尾まいこさんのお話って本当に優しいですね。優しい人しか出てこなくて、読後はとても穏やかな気持ちになれました。
    頑張れ、大田君!!

    上原先生もいいなぁ〜。確信犯なのか天然なのか。

    サックスの渡部君のスピンオフもあると言う話を聞きつけ、明日早速本屋に向かいます。
    他の人もみたいなー。桝井君とか設楽くんとかどうなってるんだろう…。

  • かわいいお話だった。読んだ人は分かると思うけど、ずーーーーっと頭の中でぶんぶーがループする。ループし続けて三日目。どうしたらいいのかな・・・。

  • 「あと少し、もう少しこんなふうでいられたら、そう思える時間が過ごせて、本当によかった」

    「あと少し、もう少し」未読で何も知らず読み終えました。このフレーズはその本に記されてるのかな?
    有り得なそうで有り得そうな、ありそうでなさそうなシチュエーションの中に読めば読むほど切なく、あったかく、幸せになれる、そして読者も前を向こう、きっと大丈夫だ。そんなふうに思える、そんなお話。

    このお話の続きを読みたい!
    しかし取り急ぎ「あと少し、もう少し」を読もうか 笑

  • 鈴香ちゃんと一緒に過ごした1ヶ月という時間は、大田くんの心を大きく動かしたんじゃないかと思います。

    一歳十ヶ月の女の子と、積み木で遊んで、ご飯を食べて、絵本を読んで、お昼寝して、公園まで散歩して。
    毎日同じことばかりのようだけど、少しずつできることが増えていく鈴香ちゃんの成長を間近で見ていて感動しないわけがないし、どんどん離れがたい気持ちになっていっただろうなぁ…

    計算とか駆け引きは一切なく、全身全霊で自分を求めてくれる鈴香ちゃんの存在が愛おしくてたまらなかったと思います。

    小さな小さな女の子だけど、大田くんの背中を力強く押してくれたはず。
    立ち止まってなんかいないで、ひたすらに前向きに走れ!頑張れ!!
    つい応援したくなっちゃいました⭐︎

  • 『あと少し、もう少し』の続編。瀬尾さん、何気に続編書くのは初めてじゃないか?

    大田くんの作る料理が美味しそう。前作でも上原先生にチャーハン御馳走してたもんね。

    三歳より前の記憶は何も残らないなんていうけれど、大丈夫、きっとゼロにはならないよ。
    手をつないでもらったこと。肩車してもらったこと。絵本を読んでもらったこと。二人で歌ったこと。一緒におにぎりを作ったこと。こんなに濃密な夏を、大田くんのことを、鈴香ちゃんはきっと忘れないと思う。

    大田くんって保育士とか向いてるんじゃないか? とか思った。大田くん、ばんばってー!

  • 瀬尾まいこさんの作品が気に入って初めて読んでみました。日常の幸せや少しの気付きや成長。読み終わった時には少し自分自身が人に優しくなれる。そんな奥深い作品だと思いました。

  • 「あと少しもう少し」にでてた、大田くんが主人公!1ヶ月ほど1歳の女の子の世話を引き受けて…金髪ヤンキーのひと夏の子育て奮闘記

    私的に作品によっては話の中盤くらいでやっと作品の世界観に入っていける作品もある中、瀬尾まいこさんの作品はいつも読んで2、3ページでなぜか物語の世界にすっと入れてしまう感じがする。
    読み出してすぐに大田くんが子供の世話??無理無理無理そんなん無理やって!でも確かに大田くん義理堅い一面もあるしなぁ〜ってしっかりと物語に入っていってた。

    金髪ヤンキーが小さい子供に振り回されながらも愛情を持って世話をしている姿は本当に心がほくほくして良い!

    この物語で金髪ヤンキー大田からスーパー家政婦大田へ進化したんやね

    子供が素直に感情を表現する姿に癒される。いつからこういう素直さを無くしていくんか

  • あの大田くんが!!ぜひ、『あと少し、もう少し』を読んでから読んで欲しいです!高校生になっても自分をまだ見出せず、周りの目を気にして反抗的になっていた大田くん。2歳前のまだ赤ちゃんな女の子と過ごし、ゆっくりだけど確実に心境に変化があらわれる。対して女の子は適応するのが早い。先輩家族がいなかったら、絶対に巡り会うことのない2人。もう、2人のやり取りが可愛くて可愛くて…!じんわり心が温まる素敵な話。2歳の手のかかるわが子とどうしても重なった。「おいで」した時の喜んで飛びついてきてくれる感じ、すごいよくわかる!!わが子にも大田くんと同じように接してあげたいなぁ。

  • 余計なことを考えずに楽しく読みました。鈴香ちゃんが可愛すぎる。自分の子供じゃない赤ちゃんはただただかわいいだけですね。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお・まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』で作家デビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』など著書多数。唯一無二の、爽やかで感動的な作風が愛されている。

「2022年 『掬えば手には』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬尾まいこの作品

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