シロクマのことだけは考えるな! 人生が急にオモシロくなる心理術 (新潮文庫)
- 新潮社 (2011年6月28日発売)
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感想 : 226件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784101299921
感想・レビュー・書評
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R3.7.15 読了。
心理学って面白そうと思える1冊。
①元気になる心理術
②頭がよくなる心理術
③人をコントロールする心理術
④人をトリコにする心理術
何かに悩んだり落ち込んだりした時に読み返してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホンマでっかTVに出演している、植木先生の本です。
表紙のイメージとたがわず、とっても読みやすいです。
例えば、「忘れたいこと」は、脳のメーターが振り切れるまで考え、「飽きた」という自然な現象を目指す方が、忘れられるとか。
とにかくさまざまな心理現象を身近な例でレクチャーしてくれるのが、この本のいいところです。
心理学の「○○効果」って言葉で聞くとわかるけど、
「じゃあ実際どういったケースで起こるの?どう使えばいいの?」の部分がわかりづらくて、結局、アウトプットしづらいという壁を上手く取り払ってくれているような一冊でした。
楽しく心理学を学びたい人はぜひ。
人間関係の結果には科学的根拠がある。スティンザー効果、自己知覚理論は実践してみたい。 -
シロクマにいったいどんな秘密が・・・!?と思ったら、シロクマはあまり関係なかったようで。。
「○○のことは考えるな。忘れろ。」と言われたら、却って○○のことを忘れられなくなるのが脳の仕組み。
イヤなことほど、「塩ぬり療法」で自虐的にアウトプットするべきなのだそうです。毎日毎日、嫌気がさすまで考える。そうすると、カタルシス(自浄効果)で「飽きて」早く忘れられる。
落ち込んでいるときは無理に明るい曲を聴くより、悲しい曲を。
アガったりパニックになったときは、ひとり実況中継を。
合コンのあとの反省会はひとりで。
ケンカしたときは、グッとこらえて「言葉にしないで」一晩寝かせる。
まずはデキる人からマネぶ。
集団で行う会議は進行役など役割分担をする。
「アメとムチ」ではなく「アメと無視」。
さらに間欠強化でときどきアメ抜きで。
話し合いをするなら、座席の位置に気を遣う。
人は他人だけが知っている自己を指摘されたがる。
好きだから貢ぐのではなく、貢ぐから好きになる。
などなど、、、わかりやすく、処世術を教えてくれる心理学入門的な一冊。
「貢がせる」ってマイナスイメージしかなかったけど、そこまでいかなくとも「奢る」「奢ってもらう」でも同じことが言えるのかもなぁ。そもそも動物なんて、餌を受け取ってもらえないと交尾にいたれないわけだし。 -
タイトルだけ見ると、なんのことやら?だが、へぇー!と納得、目からウロコの内容だった。人間関係で悩んでる人、親子関係がうまくいかない人。具体的な例をつかって、解説も分かりやすいし、身近な心理学と言う感じで、実践するにもやりやすいと思う。
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さら〜っとサクッと楽しめる。知ってることも多かったけど、小難しい専門書的な物で眠くなるものと比べ読みやすく良かった。
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おかしな題名に興味をそそられ、ついパラパラと。
「シロクマ」とは、心の傷のことだそうで、それと早くサヨナラする裏技は、詳細に日記につけたり、人に自虐的に話すべきだと。
心理学の立場から、「頭がよくなる」「人をコントロールする」「人をトリコにする」、それぞれの心理術が述べられている。 -
心理学をわかりやすく噛み砕いて書いてあるので、サクサク読めました。
でも、一度では頭に入らなさそうです、、。
生活の中でプラスになるような情報が書いてあるので面白かったし、機会があれば意識的に使ってみたいです! -
周りにいるデキた人は、無意識にこうした心理術を使っているのでしょうね。仕事でもプライベートでも、役立つ心理術❗これから社会人になる人たちに、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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ブクログの他人様(ひとさま)のレビューを拝見して、なんとなく読んでみたくなった本。
たぶん心理学の本を読むのは初めてだと思う。
著者があとがきで、この1冊を最後まで読んだことで「実はあなたは、心理学専攻の大学生程度の知識を、知らず知らずの間に頭に叩き込んだことにもなります。」(176ページ)と書いてあるので、それであれば本書は初心者にもかなりわかりやすく書かれているのではないかと思う。
さわりだけには触れられた気がする。
個人的には心理学を齧るのはこれで充分であり、掘り下げてもっと知ろうという気にはならないが…。
33ページと81ページでは、「言語化すること」の是非について、なんだか書かれていることに矛盾を感じたりもするのだが、よくわからない。 -
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兄弟が多い方がモデリング学習の機会が増える。間欠強化というマインドコントロールなど、興味深い内容がずらり。
そもそも心理学的行動は、我々が生活する中で、意識的あるいは無意識的に生きる知恵として身についているのではないだろうか。恐らく殆どは無意識に、恋の駆け引きなどをしているだろう。
気になるのは、思った以上に人間とは操作されやすい生物だという事。怒らせようと思えば、目の前の相手を怒らせるのは簡単だ。その逆だって、きちんとしたセオリーがあって然るべきなんだろう。
しかし、心理学者としては高名な彼女も、離婚しちゃったんだよね…。この学問自体の意義が問われるような。 -
心理学って面白い
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このブクログで紹介されていたレビューを見て購入。
”ホンマでっかTV”は毎週欠かさず見ているのだが、植木先生の本を読んだのは初めて。
タイトルだけでは何を意図しているのか正直わからなかったが、実際に読み進めると予想以上に面白くて、ためになる本。
問題提起と実験結果に基づく理論が、非常にわかりやすく解説されている。特に人間の記憶がいかに心理的要素に起因しているかという実験には驚いた。自分の心をそして人をコントロールする心理術も役に立ちそうだ。 -
ホンマでっか⁈TVに出演されている専門家の中でも植木先生はレギュラーと言っても過言ではないほどの信頼を得ている。
物事を客観的に見つめて、ありのままに受け止める、という尊敬に値する人としてのあり方が心理学的に本人にもプラスに働いているとは驚いた。
日常で誰もが経験したことのありそうな場面と心理学を織り交ぜた内容はとてもわかりやすい。
誰にでも実践できそうな知識が心理学を勉強している大学生と同じほどのレベルだとは得をした気分だ。
見た目にはページ数が少なく、細身のシロクマなのだが、中身はギッシリ詰まっていた。
(このレビューは本書のテクニックをマネて書いてみた。) -
心理学の本としてはさほど真新しい訳ではないが、読みやすくわかりやすい。
モテるテクニックとか人気を維持するスキルなどは自分にはあまり関係ないものの面白かった。
心とロジックの関係に言及した項目が多く、「思った感情を直ぐに言語化してしまうと、心の深い所にある真の感情はわからない」というくだりは納得させられた。
だからカッとなって交わした口喧嘩はむしろ本心ではなく、その場のムードが言わせてしまったもの。SNSのイジメなどはこういった口喧嘩に近いのだが、タチが悪い事にいつまでも残ってしまう。 -
ほんまでっかTVの植木先生の本。受けたい授業1位とかになっているみたい。若いのにすごい。
考えるなといったほうがむしろ考えてしまう。禁止されたグループ。
忘れる方法は脳のメーターが降りきれるまで考えること。3カ月ぐらいから記憶が落ちて、6カ月もすると忘れている。自分を守るカタルシス(自浄作用)。
回避コントロール。パニックなる前は効果的。パニック中は逆効果。ひとり実況で解決。
落ち込んだ時は明るい曲は逆効果。暗いときがいい。ちなみに普通の時は明るい曲を聞いた方が明るくなる。そして負け犬同士で傷をなめあう。気晴らしは逆効果。
コントロールイリュージョン。自分で選択したことはきっと上手くいく。
成功すると、逆にストレスもたまる。どうすればいいか?ペルソナを持つ。仮面も持ってひとつの失敗が幸福を壊してしまわないように。
カクテルパーティー効果。自分が知っていることが選択して入ってくる。脳はケチ。
脳はイジワル。自分の方が優れている、自己愛を脅かされたくない。しかしそこを乗り切ることは大きな成功。いかにライバルの話を聞いて、自信を無くすことを恐れないか。
フォールスメモリーシンドローム。アウトプットで間違うことが多い。合コンの反省は一人で行う。
メモをとるときは、客観的事実だけを書く。出来るだけドライに、簡潔に。箇条書き。主観的なことは書かない。
モデリング。人は誰かの行いを真似して盗む。先生や先輩の金魚のふんになれれ。次男は兄の失敗を見ている。そして学んでいる。ビッグになるひとは末っ子が多い。
人は集団になると手抜きになる。仕切り役をおいて、それぞれの人に役割を意識させる。あらかじめそれぞれが考えた意見を持ち寄る。会議は進行役が仕切る。
アメとムシ。ダメな行動は叱るよりムシ。よい行動を誉める。アメは間欠強化が効果的。たまにアメを無くす。5回に一回ほど。
ズバリ言うわよ。人は自分のことをいい当てられたい。あなたはなになになんだね。といわれることはアイデンティティーを言われること。嬉しい。二面性提示はさらに効果的。なになににみえるけど、実はなになになんだね。それを断言調でいってあげる
ジョハリの窓。自分が知らない、他人が知っている面を誉めてあげる。ほめ上手は出世する。
自己効力感。自分のことは自分で律したい。ハードルがあると乗り越えたい。ただしひとつだけにする。
協和音より不協和音が頭に残る。不思議ちゃんはそれだ。7対3でそれをやる。
好きだから貢ぐではなくて貢ぐから好きになる。
著者プロフィール
植木理恵の作品
