いもうと物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 259
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101301112

作品紹介・あらすじ

夢みる少女は冒険がお好き-。舞台は昭和40年代の北海道。小学校4年生のチヅルの周りでは、毎日騒動が持ち上がる。家に石油ストーブが入っては大騒ぎ。転校生が来ても大騒ぎ。すて猫を拾ってまた大騒ぎ。友だちや先生、そして家族と泣いたり笑ったりしながら、チヅルは確実に大人になってゆく…。著者が自身の生きた時代と土地を舞台にいきいきと綴る甘ずっぱい連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 氷室冴子氏の作品

    私は氷室さんを知ったのはジブリ映画【海が聞こえる】から。。。

    やっぱり面白い本は面白い!


    舞台は昭和40年代の北海道

    チヅルの周りで起きる日常の出来事、でも小学生にすれば大きな事件ともいえる出来事を描いた作品

    4人一家で2人姉妹のいもうと、学校や家庭で起きる日常の出来事に小学生の視点で見ているために

    非常に昔を懐かしみながら見ることもできる作品


    特に女性の皆さんは共感できることが多いのではと思える作品

  • 図書館で。
    印象としては文章版ちびまるこちゃん、みたいな。自分、ちびまるこちゃんきちんと読んだ事無いんですが…
    やっぱり地方は電化製品の普及が都市部に比べると少し遅いのかなぁと思ったり。昭和40年かぁ…確かにこの50年、60年で生活様式もインフラも随分変わりましたしね。

    すごく素直でパワフルなチヅルさんスゴイ。私、小学生の時こんなに元気いっぱいだっただろうか… 多分違ったな… 何事にも全力な感じで読んでいて何故か謎の疲労感がありました…

  • いろんな意味で懐かしい。
    子供ってつくづくばかだなぁ~~。こんなことあったな~~。足りない頭でそれなりに計算して、結局短慮でぶちこわす、とか。
    放っておかれ加減も、同世代だと実感される。
    楽しかった一冊

  • 氷室冴子さん。はじめて氷室さんを知ったのは、高校生のとき『クララ白書』すごく面白かった。それから氷室さんの小説にハマったのよね。
    先日、古本屋さんでこの小説手に入れた。氷室さんが懐かしくって。でもこの短編集は読んでなかった。そっか。もう氷室さんから卒業してたんだ。
    今、ウンジュウネンと時が経ち、少女だったわたしは、大人になった。そして再び氷室さんと巡りあった。
    やっぱり好きだ。氷室さん好きだ。
    今回4年生のチヅルが主人公。昭和40年代の北海道。どのお話も、子どものころの上手く表現出来ない心のモヤモヤ感や、切ない情景が目に浮かぶ。わたしもそうだったよ。もどかしさや言葉に出来ない感情や、そんなものがいっぱいだった。だから泣いた。
    めでたしめでたし、みんな幸せになりましたとは終わらないけれど、どれも大人になっていく上での大切な感情がいっぱい詰まった甘酸っぱい物語。

  • 小学生の女の子の心情が細かく描写されていて、自分の経験に重なる。小さなことで一喜一憂する主人公の感情が、大人になった今でも生々しく思い出されて、小学生時代の自分が帰ってきたような感覚になる。「知らないけれど懐かしい」。

  • 【あらすじ】
    夢みる少女は冒険がお好き―。
    舞台は昭和40年代の北海道。小学校4年生のチヅルの周りでは、毎日騒動が持ち上がる。
    家に石油ストーブが入っては大騒ぎ。転校生が来ても大騒ぎ。すて猫を拾ってまた大騒ぎ。
    友だちや先生、そして家族と泣いたり笑ったりしながら、チヅルは確実に大人になってゆく…。
    著者が自身の生きた時代と土地を舞台にいきいきと綴る甘ずっぱい連作短編集。

  • 子どもの頃って、自分の思い通りにできることはすごく少なくて、親やら大人の都合に振り回されて、知ってることもほとんどなくて、親の言うままに覚えてるけど意味はわかってないような言葉とか、友達自分も全然人間ができてなくて勝手で、でもそういうのが当たり前だったからなんとも思わなかった。だからこそ、毎日起こる出来事に本気でどきどきしたりショックを受けたりできたのかもしれない。

    私が育った地域は北海道みたいに雪がばかすかふったり牛やら馬が身近にいたりするところじゃなかったけど、子供の頃だって10円じゃ何も買えなかったけど、そういう環境の違いを無視出来るほど子どもだった頃の感覚を思い出させてくれる本。

  • これも原風景はわかる。
    ぴんとくるのは、
    40代以上で北海道出身の人なんだろうなと思います。
    ぴんとこなくても、
    少女の成長物語として良質な作品だと思います。

    2012/04/30

  • コバルトではない氷室冴子さんの家族小説。
    小学生の女の子の視点から、とくになんにも起こらない日々が描かれるのですが、なぜか一場面一場面が強烈に印象に残っている、なんとも不思議な一冊です。
    もう絶版になってしまっているようなので早く復刊してください! 早く氷室冴子全集を出してください!!!

  • 1960〜70代の北海道に住む姉妹の日常
    雰囲気が懐かしい♪

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ さえこ)
1957年1月11日 - 2008年6月6日
北海道岩見沢市出身の作家。本名、碓井小恵子(うすい さえこ)。1980年代から1990年代にかけて集英社コバルト文庫を代表する看板作家だった。藤女子大学文学部国文学科在学中、第10回「小説ジュニア青春小説新人賞」へ「さようならアルルカン」を応募、佳作を受賞してデビュー。宝塚歌劇をモデルにしたコミック『ライジング!』原作者を経て、作家に専心。
以降多くの作品を手がけ、『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ、『銀の海 金の大地』シリーズなどが代表作となる。『海がきこえる』は1993年にスタジオ・ジブリでアニメ化された。2008年6月6日、肺癌で逝去。

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