- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101302713
感想・レビュー・書評
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おすすめされたため読んでみた。
呪者の使い魔である霊狐の野火と、人の心の声が聞こえてしまう小夜が、2つの国の争いに巻き込まれながらも、憎しみからの自由を勝ち取る物語。
この作品は児童書として有名らしいが、恨み合い無益な争いを続けることが悲劇を生んでしまうことを、大人である自分も学びを受けた。
どこかノスタルジックな雰囲気もある作品。
最後はとても心温まる締めくくりで、心地よい読後感を味わいました。 -
本を読まない人をかわいそうだなと思うのは、文字を追い、ページをめくっていって、最高の物語の中に入り込めた時におこる、全身が総毛立つような感動を味わえないから。
総毛立つとか鳥肌って本来は恐怖とか嫌悪感による現象にしか使わないみたいですが、本当に視界の端で前髪がちょっと持ち上がるんです。感動して。
そうなってしまう本はそんなに多くはないんですが、上橋菜穂子さんの作品は打率が高い。
「獣の奏者」は私の中では鳥肌本の殿堂入りですが、この「弧笛のかなた」も、時を経ても枯れない本になっています。
理論社から出ている方の表紙が大好きで書い直しました。
児童文学という括りになっていますが、風景描写の美しさ、共感を通り越して我が事のように胸を締め付けられる心情表現、大人も存分に楽しめます。
子どもに薦めるうえで、「獣の奏者」はあの分厚さから、自分の読書力にある程度自信を持っている子どもじゃないと、開いて物語の中にダイブするまでがなかなか難しいですが、「弧笛のかなた」なら壁が低くて、上橋さんの世界を堪能できるかと思います。
私は理論社版を読んだので知らなかったのですが、他の方が、巻末の解説で、小野不由美さん、荻原規子さんがファンタジー作家の代表として挙げられていると書いてくださってて、すごく頷けました。
「十二国記シリーズ」「勾玉シリーズ」そして「獣の奏者」が、子どもにお薦めした結果、見事にハマりこんでもらえる鉄板作品なんですよね。 -
再読。大好きな本です。
<聞き耳>の力を持つ少女と、主に使い魔として縛られる霊狐。
何度読んでも小夜の優しさ、野火の強さに胸を打たれます。
児童文学とはいえ、こんなにもドキドキする恋愛は珍しいのでは?(笑)
子狐の頃、自分を守ってくれた少女をずっと見守ってきた野火。
いつも、ピンチの時に現れる少年の正体が分かった時に、
自然にそれを受け入れる小夜の大らかさにも、じんわりきます。
切なく、温かく、ラストは思わず涙腺が緩みます。
「終章 若桜野を」が大好きです。 -
最初から最後まで貫かれる野火のまっすぐで健気な気持ちが胸をうつ。野火の小夜に対する「春の日差しのようなあたたかな気持ち」という表現がとても素敵。
大人になって、まっすぐに正直に生きることが難しくなった今だからこそ、グッとくるお話。最後のふたりはとっても幸せだろうな。
今年の春は桜を見るとふたりを思い出すとおもう。 -
日本情緒を感じられるとても面白い作品だった。
怨みや憎しみの連鎖が断ち切られて本当にほっとした。
児童文学とは思えないボリュームで読了感半端なかった。
野火と小夜が結ばれハッピーエンド
本当にいい作品だった -
友達に絶対好きだよ!と言われて読んだ1冊。小夜のぶれない信念や強さ。野火の小夜を思う優しい気持ち。涙なくして読めません。読後はほっこり、満たされた気持ちになります。大好き!
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あえて愚かな選択をしてしまうって、”ある”としみじみ実感した。
怒り、悲しみ、苦しみと言った負の感情と無縁でいることは難しいし、その逆の誰かを愛しく想う気持ちもコントロール出来るものではない。
そんな生々しい感情や人の世の業の只中で、小夜と野火の淡い恋は一服の清涼剤のように爽やかだった。
小夜と野火の純愛がひたすらに微笑ましい。本文で「好き」とか「恋」と言う単語がほとんど出てこないからこそ、たった一つの「好き」にとても重みを感じた。
読んでいる途中で、何度か泣きました。野火、なんて健気なの…!
...
この作品は本当に好きで好きでどこか切ない雰囲気が素晴らしいと思っています。上橋さん作品大好きです。
プロボクサーさんですか!たくさん読まれているようで尊敬しながら眺めていました。
良い縁に恵まれてうれしく思います。コメントありがとうございました!
まるもっちーさん、おはよーございます(^^)
コメントの返事まで書いてくれてありがとうございます!
てか、前回なぜかフォローし忘...
まるもっちーさん、おはよーございます(^^)
コメントの返事まで書いてくれてありがとうございます!
てか、前回なぜかフォローし忘れてました(滝汗)!!
ホンマすいません!((((((゜ロ゜;
完全に押したものと勘違いしてました…
あっ、まるもっちーさんはファンタジー好きなんですね。
夢を語れなかったり、物語を信じることができない若い人たちが増えてる今だからこそ、ファンタジーが持つ力って必要だと思うし、
今年、上橋菜穂子さんが本屋大賞を穫ったことでまたファンタジーというジャンルが注目されてますよね。
つか、話は変わりますが(笑)
「ヒックとドラゴン」の続編ってホンマなんですか?
(レビュー読ませてもらいました!)
ドラゴンのトゥースがめっちゃ可愛かったし、
(うちの愛猫にソックリでビックリしました笑)
ホンマいい作品で好きやったので、
思わずコメントしてしまいました(笑)
ボクシングは試合がこの前終わった後で当分試合はないので(笑)
今のうちにブクログライフを楽しみたいと思ってます。
まるもっちーさんの素敵なレビュー楽しみだし
また今後ともよろしくお願いします(^^)
フォローはお気になさらずに。読んでいただけるだけでありがたいです♪
ファンタジー大好きです...
フォローはお気になさらずに。読んでいただけるだけでありがたいです♪
ファンタジー大好きですね~。ここではないどこかにいつも惹かれています。特に上橋さんのような、これ絶対どこかにある世界だろ、というくらい世界観が深い話に出会えると幸せになります。
ヒックとドラゴンは3まで公開されているらしいのですが、諸事情があり日本では映画館で公開されない…とのことで残念でなりません。あれも人と人ならざる物の交流ですよね。泣いちゃいます。
こっそり|ω・`)見守っていますのでまた素敵なレビュー読ませてくださいね。
コメントありがとうございました!