精霊の守り人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8361
レビュー : 1095
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302720

感想・レビュー・書評

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  • 日本人作家によるファンタジー作品の代表作だと思う!!ファンタジー好きなら絶対に読むことをオススメする!カタカナの人名と地名を覚えるのが大の苦手なのだけれど、割とすんなり頭に入ってくる読みやすさ。冒険する女主人公バルサがかっこよすぎて、憧れるし惚れる!!

  • バルサは今年三十。―p14より
    とあったけど、三十歳の女の人が主人公の話って珍しくない!?ファンタジーの主人公にしては、おばさんすぎる!

    「十一、二の子ってのは、いちばん命の力が強い時期だって、ヤクーは信じていたんだ。七つより幼い子ってのは、まだ魂がこの世にしっかりととどまっていなくて死にやすい。十四、五になると、つぎの命を産みだすために身体が準備をはじめて、そちらに力をとられてしまうってね。」―p336より
    ともあった。チャグムは十一、二歳の男の子。

    設定から引き込まれる話だった。面白かった! 解説にあったように、アイテムやキャラクターが多いだけの、すぐにゲーム化されそうな異世界ファンタジーではない。守り人・旅人シリーズ、1作目。これは最後(10作目)まで読まなくっちゃ♪

  • 古代の日本やアジアを思わせる異世界でのファンタジー。小学生の頃、大すきでシリーズ読破した覚えがある。にもかかわらず、内容はすっかり忘れちゃってたので、15年ぶりくらいの再読。

    さっぱり覚えてないおかげで、新鮮な気持ちで楽しめた。上橋菜穂子さんの物語り、世界観の構築はさすがだと思う。また、登場人物の心の機微や、食事や住まいの様子など人々の「生活」を描くのがとても上手。でも、お話としては『狐笛のかなた』の方がすきかな。

    上橋菜穂子さんや荻原規子さんに、児童文学の世界に息づく現代日本のファンタジーは支えられているんだなと。あと、文庫版の解説が恩田陸と神宮先生でびっくり。

  • おもしろい。
    話の流れがどうのというよりは、人類の歴史と、人々が考えてきたことと、それがどういう風に伝えられて現在があるかということがすごくリアルで。
    長い時間を経て、すっかり形骸化してしまった文化や風習。忘れられたものがあれば、新しく始まるものもあるし、意味も分からずとも続けられるものもある。変化していくことそのものにこそ、時代を読むための重要な意味があったりもする。
    これは、人類が創ってきた文化の物語。

  • 綾瀬はるか主演のドラマを家族が見ているので、原作を入手してみた。児童文学かと思いきや、物語世界がしっかりと構築され、登場人物のキャラがしっかり作り込まれている。この話を導入として何冊もシリーズ化されているとのこと。家族で全員で回し読みしたい。

  • 地に足がついたファンタジーって感じ。ファンタジーを読むときは一気に読まないと、途中で現実世界に戻るとファンタジー世界に再入場するのが難しくなってきたワタシ。年いったなぁ。
    ひさびさに読んだファンタジー世界は素晴らしかった。一気に引き込まれ没頭。
    文化や神話、歴史。言い伝えや行事、祭祀の本来の意味。田舎に住んでいるせいか、身近な世界観だった。私の住む地域にも津島いさめや虫おくり。神社の様々な行事やお世話など。在所の出入り場所にはしめ縄のようなものが飾ってあったり。今はお年寄りがほとんどお世話してくれている。正直私世代に回ってきたら面倒くさいななんて思ってしまう。これも、本来の意味を知らないからだなんて気づく。
    古の時代、八百万の神々とともに生活してきた日本の民。私にもその血が流れている。私の世界を知りたい。そんな気持ちにさせてくれるファンタジー。

  • 守り人シリーズ第1弾、序章としての物語は完結すると聞いていたのでファンタジーの試し読みという軽い気持ちで読みかかった。
    数ページで物語に引き込まれる結果となったのだが、それは数奇な運命をもがき進んでいく登場人物だけでなく、思惑、陰謀、戦闘などの描写がとても豊かで容易に頭の中でシーンを思い描く事が出来たからに他ならない。
    読み終えた時にはこのシリーズの続きを読んでみたいという気持ちになったは言うまでもない。

  • 守り人シリーズまとめ読み1冊目。
    大型版、軽装版、新潮文庫と3種類あってどれにしようか悩んだが、結局は値段で決めてしまった。
    子どもが少し大きくなってから読むことを考えたら、大型版でも良かったかもしれない。

    おとぎ話だが、よくあるファンタジーと違って落ち着きがある。今もどこかにありそうな民族文化や信仰をベースにしていて、突拍子もない部分が少ないのがその理由の一つだろう。
    また戦いの描写が多く、物語の大切な要素になっているが、武器が短槍というのも渋い。魔法もロボットも美少女も出てこない。だから落ち着きがあって、多くの人がこの世界に入り込めるのだと思う。

  • もともとは児童文学として書かれた物語とのことですが、それだからこそでしょうか。
    ワクワクします。ドキドキします。ハラハラします。
    読み終わってすぐに、「あー、面白かったー。続きが早く読みたいー」となります。
    新ヨゴ皇国の第二皇子であるチャグムに降りかかる災い。ふとした偶然で彼と関わり、彼の身を守るために追っ手から逃れつつ、彼と行動をともにする、女用心棒の<短槍使いのバルサ>。
    そこに、伝説の怪物!?まで絡んできて…
    ファンタジーあるいは冒険譚としての面白さ、国が国として成り立つために張り巡らされる権謀術数、淡い恋物語、いくつもの面白い要素が組み合わさって、飽きることなく引き込まれます。
    シリーズ通し読み確定しました。

  • 児童書とは思えない深く、そして面白い小説です。この本をきっかけに上橋先生の作品を完読。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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