精霊の守り人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8349
レビュー : 1093
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302720

感想・レビュー・書評

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  • 昔、読んだのですが途中で忘れてしまったシリーズ。完結したんだか一部が終わったからしいので改めて再読。面白かったです。

    ヒロインが武闘派で30代ってのも面白いし先住民族の知恵が口頭で祭りや歌として残っているところもなんだか非常にリアルで面白い。所詮、過去や祖先の偉業などは粉飾されてしまうわけですが具体的な対処法が踊りなどで残るってのはありそうだなあと思いました。
    続きも借りてこようと思います。鳥の使い方がいいですね。

  • 昨夜一晩で読み切りました。
    古代日本の世界を彷彿とさせる世界に思えました。
    縄文人の世界に弥生人が侵入、
    やまたのおろちを想像させる出来事、
    ということはこれは出雲の国のことでしょうか?
    まあ、そんなことはいいとして、
    とても日本的で親しみやすく、
    アクションもふんだんで、面白かった。
    ということは、次作は別の国での冒険がはじまるのでしょうか?
    楽しみです!!!

  • かねてより名作との呼び声高いシリーズですが、このたびようやく読む機会が来て読み終わるのが惜しいぐらいでした。
    世界観や文化の描写、重要な鍵となる「失われた言い伝え・儀式」等々この物語を構成する要素すべてに文化人類学者としての知識が生かされており、ファンタジーとして高い完成度を誇っています。
    そして短槍使いの女用心棒にして主人公バルサのカッコよさ!25年間数えきれない辛い経験と修羅場を潜り抜けてきたバルサの槍捌きと機転にシビれます!
    水の精霊の卵を産み付けられた王子チャグムを夏至まで守るその間の日々は、修羅場の中で生き続けてきたバルサにとって大切なものになっていく…その過程も注目です。
    「児童文学だから」「古い作品だから」「ファンタジーだから」で敬遠してはもったいないです。
    2015年本屋大賞を受賞した「鹿の王」と一緒に是非読んでみてはいかがでしょうか。

  • 児童書ということだったので、11才の息子のために購入。しかし、継承語としての日本語話者児童には、読み聞かせてもわからない言葉だらけ。逆に大人に読み聞かせても漢字を見ないとわからない言葉が多い。このお話の中でも大事な役割を果たす短槍(たんそう)もその例。非常に漢語が多いので和語に直しながら読み聞かせました。読み聞かせてもらっている方は、難しいながらもお話にはひかれていったようです。

    お話の内容は…。
    大人が読んでも十分ドキドキする面白さです。帝の息子の第二皇子が何かにとりつかれ、帝はそれを事故に見せかけて殺そうとします。それを察した母親の第二妃が息子を女用心棒で短槍使いの名人バルサに託し、バルサが皇子を守ります。しかし、守るのは帝からだけではなく、皇子の体産みつけられた別の世界の生き物の卵をねらう、これまた別の世界の怪物。皇子が下々の者の生活に慣れていく様子、大人の世界のいざこざ、駆け引き、信頼などが描かれます。

    一つだけ難点があるとすれば、バルサについてなんども「女用心棒」とでてくるのがうるさい。女だと一回分かったら、あとはただの「用心棒」でいいのでは。却って、素敵な女性というイメージが汚される気がしてしまいます。

  • これまであまりファンタジー系は読まずに来ていたが、本書読了後「食わず嫌い」だったことに気づかされた。表紙を開いてすぐの「地図」に想像は膨らみ、読み進めていくうちにどんどん物語の想像は広がるばかり。戦闘シーンはテンポも速く手に汗握る思いで読んだ。描かれている友情、親子愛、師弟関係、どれも応援したくなる。チャグムが成長していく姿が頼もしい。本当に面白かった。バルサは素敵だけど、将来はトロガイみたいな自由でかっこいいばあさんになってやろうかと思う(笑)

  • 来年ドラマになるということで。

    ファンタジーという感じ。
    まず設定が面白い。
    登場人物が魅力的。
    男女の恋愛じゃないところがいい。
    女性主人公で強いのがなおさらいい。

    色々な人からの視点で始まるから最初、ん?となるけど、その視点が後に重大なことにつながるから気が抜けない。

    メシテロかってくらい劇中に出てくるものがおいしそうで、夜中に読んでは危険です(笑)

    図書館借りたのですが、久々に「これ手元に置きたい!!」と思った本でした。

  • 久しぶりに、没入できる世界に出会えた。文字を読んでいるはずなのに、まるで目の前に映像が動いているかのようだった。それほど、作中の世界と人物がきちんと「生きている」本だと思う。

  • ファンタジー小説は、うまく世界に溶け込むことができない気がして苦手意識があり、こちらのシリーズも話題になっているのを知りながら手を出せずにいました。
    しかし、読み始めるとテンポの良さに引き込まれてしまいました。文庫版解説で恩田陸さんが指摘されているように、児童文学らしからぬ政治的背景を含んだ世界観が魅力なのだと思います。
    かなり長大なシリーズですが、少しずつ先のものも読みたいです。新たな楽しみができました。

  • ”守り人”シリーズ一冊目。

    バルサ、チャグム、タンダ、トロガイ、、、他にも魅力的な登場人物がたくさん出てきて、あっという間にこの物語の世界が好きになりました!

    得体の知れない怪物に対して、自分の命よりも大切なもののために戦う・・・
    何かのために必死に戦う人の気持ちの熱さに、心打たれました。

  • これまで我慢していたが,国際アンデルセン賞作家賞の御受賞に堪えきれず.予想通り,よくあるファンタジィとは一線を画し,文化人類学を駆使した現実的世界が構築される.読了後,ここまで心を奪われるとは.このような世界を手に入れられるとは,我々はなんと幸せなことか.

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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