精霊の守り人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8359
レビュー : 1095
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302720

感想・レビュー・書評

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  • 古代の日本やアジアを思わせる異世界でのファンタジー。小学生の頃、大すきでシリーズ読破した覚えがある。にもかかわらず、内容はすっかり忘れちゃってたので、15年ぶりくらいの再読。

    さっぱり覚えてないおかげで、新鮮な気持ちで楽しめた。上橋菜穂子さんの物語り、世界観の構築はさすがだと思う。また、登場人物の心の機微や、食事や住まいの様子など人々の「生活」を描くのがとても上手。でも、お話としては『狐笛のかなた』の方がすきかな。

    上橋菜穂子さんや荻原規子さんに、児童文学の世界に息づく現代日本のファンタジーは支えられているんだなと。あと、文庫版の解説が恩田陸と神宮先生でびっくり。

  • 守り人シリーズまとめ読み1冊目。
    大型版、軽装版、新潮文庫と3種類あってどれにしようか悩んだが、結局は値段で決めてしまった。
    子どもが少し大きくなってから読むことを考えたら、大型版でも良かったかもしれない。

    おとぎ話だが、よくあるファンタジーと違って落ち着きがある。今もどこかにありそうな民族文化や信仰をベースにしていて、突拍子もない部分が少ないのがその理由の一つだろう。
    また戦いの描写が多く、物語の大切な要素になっているが、武器が短槍というのも渋い。魔法もロボットも美少女も出てこない。だから落ち着きがあって、多くの人がこの世界に入り込めるのだと思う。

  • 想像していたよりも、面白かったです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      私は割りと好きです。
      この「守り人」シリーズを読書中(ノンビリ読んでるので、なかなか終わらない)なのですが、国際アンデルセン賞を受賞された...
      私は割りと好きです。
      この「守り人」シリーズを読書中(ノンビリ読んでるので、なかなか終わらない)なのですが、国際アンデルセン賞を受賞されたので気分を変えて、上橋菜穂子が自らの読書体験等を語った「物語ること、生きること」を読み始めました。そして巻末のリストを見て嬉しくなっています。。。
      2014/04/28
    • はるかわさん
      「守り人」シリーズはこの一冊しか読んでいないのですが、作家が本について書いたエッセイを読むのが好きなので、「物語ること、生きること」はすぐに...
      「守り人」シリーズはこの一冊しか読んでいないのですが、作家が本について書いたエッセイを読むのが好きなので、「物語ること、生きること」はすぐに読もうと思いました。「精霊の―」は、男の子がバルサにわーっとかかっていって負かされるところ(があったような...)をとてもよく覚えています。
      2014/05/01
  • 有名なファンタジー作品ということでようやく手に取りました。正直なところを言うと、前評判が高すぎて思っていたよりものめりこめず肩透かしを食らった気分です。
    アジアテイストのファンタジー、めっぽう強い用心棒は特に美しいわけではない中年女性である点など新鮮な個所もあったのですが、いまいちこの世界の息遣いや生々しい熱が感じられず、淡々と話が進んでいったことが話に入り込めない要因だったかもしれません。ファンタジー小説というよりはひとつの民族伝承物語といった感じです。

  • 守り人シリーズ
    意外にも、母&姉のオススメ。
    そう入り組んでいないので、とても読みやすいファンタジー。

    01.精霊の守り人
    02.闇の守り人
    03.夢の守り人
    04.虚空の旅人
    05.神の守り人(来訪編)
    06.神の守り人(帰還編)
    07.蒼路の旅人
    08.天と地の守り人~第一部ロタ王国編
    09・天と地の守り人~第二部カンバル王国編
    10.天と地の守り人~第三部新ヨゴ皇国編
    11.流れ行く者(短編集)
    12.炎路を行く者(短編集)

  • 著者は文化人類学者というバックグラウンドを持っており、国の歴史(正史)が強者のロジックで作り替えられたものであり、その一方で裏に弱者の歴史が物語として紡がれていることなどをこの本では背景設定としておいており、普通のファンタジーよりはこっていて面白いが、深みがある、というわけではなかった。

    ただ、冒頭より惹き込ませる文章力はすごいと思った。
    それでも、シリーズものの続きを強く読みたいと思うまでではなかった。

    個人的には、宇宙皇子の方が面白い。

  • 主人公に魅力があり、面白かった。
    ファンタジーは得意でないが、それでも楽しめた一冊。

  • 用語集が欲しい!読み始めは頭がこんがらがった。しかしなんと言っても、バルサの生き方が哀しくてかっこいい。まあ、そういうとあの年であの元気さのトロガイが一番すごいけど。後半からチャグムが愛しくなってくる。最後はタンダともどもちょっと凛々しくなるし、これからどうなるのかなあと思わせる。2012.11

  •  児童書にカテゴライズされているようだけど、30代のおばちゃまが主人公だなんて! なんだか新しい。いや、結構古いお話なんだけど。
     最近の児童ファンタジーは、設定がちょっと浅いものが多いかな、と感じているのだけれど、このお話はなかなか重厚。深みのある作品で、読み応えのあるかんじが良いな、と思いました。

  • これって児童文学だったのですね。全然知らずに読んでいました。

    読んでいる時には、細かいところまで構築された世界や、それに裏付けされた人物像の書き込みの深さと比べて、
    わかりやすい(念押しまでされた)伏線の張り方や、想定の範囲から大きく外れない、とことん王道の物語の筋とのバランスが、どうなのかなぁ、と思っていました。
    でも児童文学というのであれば納得。最初に読むファンタジーとしては、非常に安心してお勧めできる良い作品です。

    ただ、自分の読書傾向的には、開いた口が塞がらない想定を超えた展開、他の作品とは異なる新しい驚きを求めているというのもあり、自分的にはこの評価としました。

著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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