闇の守り人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.29
  • (1181)
  • (821)
  • (450)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 5670
レビュー : 627
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302737

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • いつも読んでる最中は、書店のカバーをつけており、読み終わったあとにカバーをはずします。
    装丁を見たときに、
    ああ、バルサだ、ジグロだ、カッサだ…!!
    となんとも言えない気持ちになりました。
    確かに前作の精霊の守り人より、私はこちらの方が好きかもしれない。
    それは、上橋さんが仰るように、大人だからなのかなあ。

    カッサが一歩踏み出して、大人になる部分よりも、
    バルサが過去と向き合ってる姿に心を打たれたからかもしれない。
    感情移入するのが今回はバルサでした。

    クライマックスでは、ジグロの思いと、バルサの思いが表現されてますが、本当に過酷で想像を絶する旅だったんだろうと、とても哀しく切ない気持ちになります。
    お互いに側にいて、頼るべき人もいなくて、
    だけどそれが過酷な運命を背負うことになる、
    と思うと、目の前にいる大事な人に、いろんな感情が生まれてくるんだろうなあ、と。

    最後はよかった。本当によかった。
    あしたは仕事、はやく寝なくては!!

  • 人として大きなものが欠けているユグロに、残念さと醜さ、失望しかなかった。欲はあっていいもの、あるべきものだと思うけど、欲深さは醜さと視野の狭さ、固定観念の負のループみたい。こわいこわい。ユグロがヒョウルの影と対面したシーンでは、ヒョウルがユグロの命を絶つと思ったけど、それをバルサが止める展開は予想外だった。そのおかげでヒョウルが無事に弔われたわけだけど、バルサの言葉には、短槍の技と同じくらいどれも力がある。ジナも将来バルサのようになる気配がある感じ。ジナのその後も見てみたい。

  • たぶん読むの3回目くらい。
    本当に面白くて読む手がとまらない…上橋菜穂子作品だから当たり前のように読んでしまうけど、この設定と世界観を考え出すのは本当にすごい。
    バルサが過去の傷と向き合うため、という大きなテーマの中でこれだけ自然に的確に物語を構築できるなんてすごい。

    感情の描写がとても的確ですっと入ってくる。
    小さい頃に読んで理解できなかった、バルサやジグロの思いが今では痛いほど伝わってきて、こんな感情を揺さぶられる本だっけ?と思ってしまった。

    あと守り人シリーズの食べ物は全部美味しそう。


  • 上橋菜穂子の構成力はさすがだなぁ、と改めて。『獣の奏者』や『鹿の王』よりファンタジー寄りでライトなストーリーだけど軽薄ではなくくどくもなく。読後感も良好。子どもの頃読んだらどう感じただろうなぁ。

  • 闇の守り人

    190529読了。
    今年53冊目今月14冊目。
    #読了
    #上橋菜穂子
    #闇の守り人

    シリーズ2作目。

    過去を清算するためにバルサが故郷を25年ぶりに訪れる。

    造られた英雄、造られた裏切り者、語られぬ儀式、統制される情報、共に暮らしてきた隣人の正体。

    登場人物表だけでなく、用語集が載っているのが面白い。

    カッサ少年の成長に胸を熱くする。



  • バルサが、自分と養父ジグロの過去を清算する物語。
    自分の求めるもののために真実を曲げてしまう権力者たち。それをまちがってると言えるのは分別のある大人には難しい。。カッサの勇気に乾杯!
    ちゃんとバルサと別れられて、そして優しい叔母ユーカという家族とも縁が戻った。
    バルサ、よかったね。 さあ、タンダの元へ!
    と言っても穏やかな未来が待っているとは思えないけど。。。(苦笑)

  • 2作目にして、クライマックスに到達したかのような展開。王道といえば王道だけど、おもしろい。

  • 守り人シリーズ第2巻。自分の過去と向き合うために故郷に帰ったバルサだったが、知らない間に国を挙げた陰謀に巻き込まれていく。

  • 獣の奏者に通じる物語

  • バルサとジグロの最後の槍の舞は、負の感情を上回る親子の愛情で、辛くもあり温かくもあった。これが児童文学だなんて、本当にびっくり。

全627件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

闇の守り人 (新潮文庫)のその他の作品

上橋菜穂子の作品

ツイートする