闇の守り人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5665
レビュー : 626
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302737

作品紹介・あらすじ

女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは-。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 人として大きなものが欠けているユグロに、残念さと醜さ、失望しかなかった。欲はあっていいもの、あるべきものだと思うけど、欲深さは醜さと視野の狭さ、固定観念の負のループみたい。こわいこわい。ユグロがヒョウルの影と対面したシーンでは、ヒョウルがユグロの命を絶つと思ったけど、それをバルサが止める展開は予想外だった。そのおかげでヒョウルが無事に弔われたわけだけど、バルサの言葉には、短槍の技と同じくらいどれも力がある。ジナも将来バルサのようになる気配がある感じ。ジナのその後も見てみたい。

  • 世界観が素晴らしい。どんどん読みたくなる。
    バルサが槍舞いを通して過去と向き合う場面は、心苦しさもあるが前に進むための勇気をくれる。

  • たぶん読むの3回目くらい。
    本当に面白くて読む手がとまらない…上橋菜穂子作品だから当たり前のように読んでしまうけど、この設定と世界観を考え出すのは本当にすごい。
    バルサが過去の傷と向き合うため、という大きなテーマの中でこれだけ自然に的確に物語を構築できるなんてすごい。

    感情の描写がとても的確ですっと入ってくる。
    小さい頃に読んで理解できなかった、バルサやジグロの思いが今では痛いほど伝わってきて、こんな感情を揺さぶられる本だっけ?と思ってしまった。

    あと守り人シリーズの食べ物は全部美味しそう。


  • 上橋菜穂子の構成力はさすがだなぁ、と改めて。『獣の奏者』や『鹿の王』よりファンタジー寄りでライトなストーリーだけど軽薄ではなくくどくもなく。読後感も良好。子どもの頃読んだらどう感じただろうなぁ。

  • 闇の守り人

    190529読了。
    今年53冊目今月14冊目。
    #読了
    #上橋菜穂子
    #闇の守り人

    シリーズ2作目。

    過去を清算するためにバルサが故郷を25年ぶりに訪れる。

    造られた英雄、造られた裏切り者、語られぬ儀式、統制される情報、共に暮らしてきた隣人の正体。

    登場人物表だけでなく、用語集が載っているのが面白い。

    カッサ少年の成長に胸を熱くする。



  • バルサが、自分と養父ジグロの過去を清算する物語。
    自分の求めるもののために真実を曲げてしまう権力者たち。それをまちがってると言えるのは分別のある大人には難しい。。カッサの勇気に乾杯!
    ちゃんとバルサと別れられて、そして優しい叔母ユーカという家族とも縁が戻った。
    バルサ、よかったね。 さあ、タンダの元へ!
    と言っても穏やかな未来が待っているとは思えないけど。。。(苦笑)

  • 2作目にして、クライマックスに到達したかのような展開。王道といえば王道だけど、おもしろい。

  • 女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。
    短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは。
    バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。

    <守り人・旅人シリーズ>第二弾です。

    25年前の事件が事実とは全く異なった形で語られていたこと、そしてさらに新たな危機をカンバル王国は迎えつつあること。

    ジグロの弟であるユグロ。
    ジグロとは似ても似つかぬ非情な人物で、こんなヤツらのためにジグロがあれほど苦しんだのかと思うと、腹が立って仕方ありません。
    ユグロ!ジグロがお前を許しても、私は絶対にお前を許さん!

    ジグロのこの言葉が大好きです。
    「もう一度、少年の日にもどって、人生をやり直していい、といわれても、きっと、おれは、おなじ道をたどるだろうってことだった。おれは、これしかえらべないっていう道を、えらんできたのさ。――だから、後悔はない。」
    想いを受け継ぐということの大切さが心にしみました。

    サグとナユグは、やはりうまく調和しながら世界を守っているのですね。

    この作品が子供より大人からの支持が多いのも理解できます。

  • 守り人シリーズ第2巻。自分の過去と向き合うために故郷に帰ったバルサだったが、知らない間に国を挙げた陰謀に巻き込まれていく。

  • 獣の奏者に通じる物語

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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