夢の守り人 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 468
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302744

感想・レビュー・書評

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  • トロガイ師の過去。
    タンダがバルサを思う気持ち。
    バルサがタンダを思う気持ち。

    「人はね、生きるのに理由を必要とする、ふしきな生き物なんだよ。」

  • 前の2作に比べて、抽象度が格段に上がった…

  • トロガイの過去がじわじわ切ない。そして久しぶりにチャグムとバルサが並んでるのが見られて嬉しかった~。今回タンダ大活躍でしたね。

  • 2016/11読了。「花」「夢」の関わりが難しく、2回読んだけどやっぱりよく分からない。腑に落ちない。
    だけど、夢を見ながらお決まりの人生をしたたかに生きる人たち、普通から外れたところに生きるバルサたち、どちらも逃れられない運命の中で、まったく違う生き方を同じように強く生きていることに心をうたれた。
    ストーリー自体は読みやすく、スピーディでぐいぐい読ませる。ちょっと人間臭いトロガイ師が新鮮。

  • 〈夢〉や〈花〉や受粉などの言葉の意味が漠然としていてイマイチわかりづらい。
    チャグムがたくましくなっててうれしい。

  • 今回もかなり面白かった。
    読み進めていけばいくほど、ページをめくるスピードが速くなっている気がする。
    文章が読みやすいからか、なかなか休憩を挟む暇もなく頭の中で物語が途切れない。

    ついに次は第4シリーズ目!

  • シリーズ第3巻。他の本と並行して読んでいて読み終わるまでに1月くらいかかってしまいましたが1,2巻より優しさの漂う暖かく美しいストーリーでした。どんどんバルサやタンダが好きになってしまうな。

  • 闇、夢、虚空、神(来訪、帰還)、蒼路、天と地

  • ◆幼なじみの薬草師タンダの家にむかう途中、女用心棒バルサは不思議な青年ユグノをたすける。彼はリー<木霊>に長命をあたえられた歌い手だった。その頃、新ヨゴ皇国では、眠りつづけたまま目覚めないものがあらわれる。タンダはある少女をたすけようと、師匠トロガイの忠告も聞かず、異界の<花>の世界に入りこんでしまう。
     一方、宮中では皇太子チャグムもまた、眠りから覚めなくなっていた。異界の<花>は人の夢によって種を実らせ、やがて散るが、目覚めを拒む夢を宿したことから、その営みは歪みつつあった。
     <花>に身体をのっとられたタンダは人鬼と化し、バルサとユグノに迫る。バルサは、トロガイや星読博士シュガ、<狩人>ジンと力を合わせ、タンダと夢にとらわれた人々を救おうと命を賭ける!
     心の絆は<花>の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた<花>は、その力を増していく。
     山奥の湖底にある白木の宮、その庭に咲く灯色の<花>と連なっていくイメージが美しい。
     不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は? そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?
     いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。


    (^^)<Comment
    面白いかといえば、その辺に転がっているファンタジーよりよほど面白いのですが、守り人シリーズとしては、普通だったかなという印象です。

    今回は、タンダと、その師匠である大呪術師トロガイに焦点が当たっていたのですが、まず「花」の役割がよくわからなかった。
    「精霊の守り人」の卵喰いほど恐ろしい存在ではないし、「夢の守り人」であるユグノがあまり人間的な魅力的がなくてちょっと苛立ってしまいました。

    トロガイ師の過去を描いていた部分は興味深く、優しさゆえに夢に取り込まれて、魂の宿るべき器である身体をのっとられてしまったタンダ視点の描写も面白かった。

    現実の世界で人鬼のような姿になってしまったタンダの身体を傷つけたくない…というバルサの想いと行動もすごくよかった。
    バルサの知恵と勇気と行動力は本当にすばらしいの一言です。

    中盤では、バルサとタンダへの想いで夢に取り込まれてしまったチャグムが、タンダの力を借りて、現実世界に戻るシーンでも、チャグムに言い聞かせるタンダの言葉に心を打たれました。本当にタンダはあたたかい男だなと思う。

    なんとなく釈然としないのが、「花」をあやつっていたのが、一の妃の怨念だというクライマックスのくだり。「花の番人」が黒幕かと思いきや、チャグムの兄で病死した皇太子の母が黒幕…。
    なんとなく肩透かしというか、「花」と「夢」の関係性に、ここであえて「精霊の守り人」の一の妃を絡ませなくてもよかったのではないかなーと個人的には思いました。

    全体で見れば話の筋も通っていたし、いつものように人物同士の心の動きや葛藤などがよく描かれていて、読んだ後におもしろかった~となるのですが、上橋さんが書かれているだけに、クライマックスのオチは、あともうひと越えできたのではないかな~と思いました。

    最後の最後で、バルサとタンダとチャグム(と狩人)が再会できたシーンには、ぐっときました。

  • 前作までと同様、読みやすい作品。今作はタンダの活躍が印象的で、トロガイの過去が徐々に明かされていくのと同時に、命をかけて、仲間を救おうと懸命に頑張る姿が目に焼き付き、良いものだと感じる。これまで登場してきた人物たちの再開も胸が躍るもので、中でもバルサの活躍ぶりに嬉しい思いである。花の世界の仕組みが最初はつかめずにいたが、物語の進行とともに花の世界はどうなるのか、仲間はどうなるのか緊迫感を増しながら読み進めながら、辛くてそこから逃げたい、抜け出したい思いと同様、現実と向き合うことの大切さを感じた。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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