虚空の旅人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 445
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302751

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ初の、チャグムが主人公となる一冊。
    ここから、バルサとチャグムの世界が一気に広がり、〝大河ドラマ〟となっていく。

  • 海の王国で皇太子チャグムが見たものは。

    新ヨゴ皇国やカンバルとはまた異なるサンガル王国。上橋菜穂子の作品は、舞台設定が巧み。どうしてそのような政治体制なのか、問題点はどこか、なるほどと思わせられる。チャグムの皇太子としての意識は、まだ揺らいでいるけれど、揺らぐということは、成長するということ。サンガルの王子タルサン、カリーナやサルーナなど王女たちの姿にも、きっとチャグムは学んだだろう。この巻でバルサは出てこなかったけれど、それだけ世界が広がっている。特にこの巻で、国外の(国同士の)関係も描かれ、ぐっと物語が壮大になった。

  • 人に手を差し伸べようとするやさしさも、国同士が行えば冷たい貸し借りになる。という一文が響いた。
    国と国との、表を見せない駆け引き。その中で交換し合う「わたし」たちの優しさと、国を背負う者としての振る舞いと…複雑でスピーディな物語。

  • 面白かったです。チャグムが主人公で、成長が嬉しいです。
    皇太子としての立場もあるけれど、チャグムの根底にはバルサやタンダと暮らした日々が深く根付いていました。
    他国の王族との交流で、自分を抑えられなくなるけど、危ういけれどこの生き方をしたいと言うチャグムが眩しいです。チャグムもシュガも、帝や聖導師になるだろうけど、これまでの人々とは違う新しい人物になるだろうな。
    それにしても、上質のファンタジー作家さんってすごい…新たな国や文化を作り上げるのだから。。
    チャグムのお話も面白いですが、続きのバルサのお話も楽しみです。

  • 2013.6/10 シリーズ4作目。新ヨゴ皇国の皇太子チャグムと星読博士シュガが再び♪南海の地サンガル王国で繰り広げられる謀略に立ち向かう!巻を進めるたびに新たな国、新たな文化をこうもはっきりと描き分けているのが素晴らしい!!

  • 私が読み落としたのか?
    理解できてないのか?
    スリナァにサルーナ姫が耳打ちした言葉がきになるー!

  • チャグム中心の話なので外伝。
    だけど、『天と地の守り人』に繋がる要素があるので、
    必読。
    サンガルという国のあり方がよくわかります。
    まるで、風に吹かれる柳のよう。
    そして、ナユグがここでも出てくる。
    シュガの人柄が更にわかったのも良かったです。

    ハードカバーは既読済。
    文庫が出たので、自宅用に購入しました。

  • 第1作目ではまだまだ子どもで幼かったチャグム。
    3作目では、皇太子という自分の人生に不満ばかり抱いていた。
    本作では、皇族としての自覚を持って、国から逃げるのではなく、国を変えようという意志を語る。

    あのときの坊っちゃまが、こんなに立派になって…!
    どんどん魅力的な男性になっていくチャグムから、目が離せない!

  • 相変わらず、楽しく読めました!

    チャグムが素敵な皇太子になっていて、本当にプリンスだなと思った。自分の経験をちゃんと糧にしていて、成長している。
    シュガも素敵なので、ますます2人のファンになってしまったわ!

    実は読む順番を間違えて、さきにシリーズ5を読んでしまっていたけど、これはスピンオフ的な作品だったので、ちょうどよかった(笑)

  • 南の大陸が実質的に初登場し、世界がさらに広がる。

    チャグムの成長は目覚ましく、新たな登場人物はみな魅力的だ。
    前3作の人間関係が垣間見れるのも、シリーズの読者としてはうれしい。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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