神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.19
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本棚登録 : 5839
感想 : 365
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302768

作品紹介・あらすじ

女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、"猟犬"と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる"猟犬"たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。

感想・レビュー・書評

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  • 来訪編、帰還編とまた一気読み。アスラとチキサというタルの民の兄妹との出会いでまたバルサは辛い旅路へと…

  • おもしろーーーい!
    というにはあまりに残酷なお話ですが、それでもやっぱり面白いと私は言いたいです。

    今作はロタ王国のお話で、ロタとヨゴの境界にある草市へ向かったバルサとタンダが、ロタで古くから恐れられている神、タルハマヤを召喚できる少女に出会い、少女を守るために奮闘するのですが、長編なのもあり今まで以上に緻密に練り上げられた感があります。こういうのたまんない。すきすぎる。

    アスラをめぐって、追いつ追われつを繰り返していく前半は読んでるこちらまで胸が苦しくなるし、アスラに宿るタルハマヤの恐ろしさに震えますが、バルサと行動を共にするアスラの心が少しずつ洗われていく姿に僅かながら希望の光が射している気がして...。それにバルサならきっとやってくれるだろうなという期待も当然ありますし。とにかく後半!どうなるんだ~

  • TVは全く観ないので
    信頼のおける知人から
    「これ 面白いよ」
    と推された「映像」のみを観ることがある。
    その一つが
    「精霊の守り人」シリーズであった。
    これはネットフリックスで拝聴しました。

    その中で
    マーサの役を 渡辺えり さん
    スファルの役を 柄本明 さん
    が演じておられたのですが

    正に適役だな と 思った

    「精霊の守り人」シリーズ
    ますます 面白くなっていきます

  • 獣の奏者へとつづくものがあった気がしてわくわくする

  • バルサとタンダが幼い兄弟を守ろうと動く。
    マーサがアスラに言った言葉、バルサがアスラの未来を願った場面、涙がでました。

  • 2013.10.5読破。とうとう舞台にロタ王国が出てきて大変嬉しい。このシリーズは男性が武器を持ち戦い、女性が治療や呪術で影から支えるというファンタジーの中のジェンダーを思いっきりひっくり返しているのがいい!
    バルサさん本当にかっこいい。
    これは児童書にあたる本だが、主人公が30代の女性で感情移入とかできるのかな?児童書として成り立つのかな?と思っていたがどの巻にも子供は必ず物語の中心に登場するから子供でも感情移入はできるし、むしろ登場人物の年齢層が幅広い作品でもあるから本当に老若男女問わず楽しめる作品なんだろうなと思った。
    さて、続き読も。

  • 20111029
    1日

  • ロタ王国の牢城で起きた奇怪な事件。
    事情を知らずに、美少女アスラとその兄を助けた女用心棒のバルサ。
    12歳の少女一家にはロタ王国を揺るがす恐ろしい秘密が…
    タンダと共に、なんとか命を助けようとするが。
    畏ろしき神の流れ来る河とは。
    ロタ人の呪術師スファルは、カシャル(猟犬)という一族で、タルの民が禁忌を犯さないように代々見張っていたのだ。
    スファルにさえも見抜けなかったことが…?!

  • オーディブル公開待ってました!
    今回は完結ではなく、下巻もあるので次の公開まで待てそうにない…。
    あっという間に引き込まれて、兄妹とバルタンの行方が気になる…!
    各街にいるバルサの知り合いのおばちゃんがみんな素敵な人でほっこりする。

  • 守人シリーズ第5弾。(上下巻合わせての感想。)

    今のところ、ファンタジーの中では、ハリーポッターに次いで好きなシリーズ。

    どうやったら設定やそれらしい名前などこんなに思いつけるのか、毎度感心するばかり。

    今回はバルサとタンダが登場する話で、舞台は隣国のロタ王国。

    今までより、どのような状況か想像できない部分があったのと(想像力が乏しい)、ちょっと悲しさが強めだったので星マイナス1。とはいえ、ぐいぐいと話に引き込まれた面白かったです。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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