神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 328
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302768

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めたら止まらない。

    ってことで帰りがけに買ってベッドで読み終えました...朝になりそうだから下巻はお預け。

    非常に上橋さんっぽい部分ですが、ひとつの事実を、いろんな民族から見た伝承で表して事実はどれだ!っていう運びが好きです。

  • ロタ王国の牢城で起きた奇怪な事件。
    事情を知らずに、美少女アスラとその兄を助けた女用心棒のバルサ。
    12歳の少女一家にはロタ王国を揺るがす恐ろしい秘密が…
    タンダと共に、なんとか命を助けようとするが。
    畏ろしき神の流れ来る河とは。
    ロタ人の呪術師スファルは、カシャル(猟犬)という一族で、タルの民が禁忌を犯さないように代々見張っていたのだ。
    スファルにさえも見抜けなかったことが…?!

  • アスラを殺そうとするカシャルとカシャルからアスラを守ろうとするバルサたち。アスラの命を守ることはもちろん正しいことのように思えるが、殺してしまうことにも正義がある。アスラの運命がどうなるのか気になって一気に読んだ。

  • せめてタンダの傷が癒えるまでは。。
    なのに出掛けた市場で、結局は災いに巻き込まれる二人(笑)
    ロタ王国でタルマハヤを抱くアスラに自分を重ねたバルサ。 捕らえられたタンダ。スファルとシハナは敵か味方か。
    複雑怪奇になるのですね?
    下巻へ急ぎます。

  • <上下巻通してのレビュー>

    女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる“猟犬”たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。
    南北の対立を抱えるロタ王国。対立する氏族をまとめ改革を進めるために、怖ろしい“力”を秘めたアスラには大きな利用価値があった。異界から流れくる“畏ろしき神”とタルの民の秘密とは?そして王家と“猟犬”たちとの古き盟約とは?自分の“力”を怖れながらも残酷な神へと近づいていくアスラの心と身体を、ついに“猟犬”の罠にはまったバルサは救えるのか?


    <守り人・旅人シリーズ>第五弾です。

    今回の舞台はロタ王国。そして、今回のテーマはかなり重いです。

    ロタ王国建国の伝説や、ロタ王国が抱える現在の課題。
    伝説の恐ろしき神<タルハマヤ>を呼び寄せる力を持つ少女アスラを、追っ手から守るというのがメイン・ストーリーですが、南部と北部の経済格差が分裂の危機を予感させるロタ王国。
    ロタ人と、蔑さまれるタルの民という民族間差別。
    <タルハマヤ>をめぐる伝説がロタ王国の氏族間で異なっており、祖先を美化するためか、それぞれに都合のいい伝説があり、そこから根深い対立と憎しみが生まれている現状。

    今回の活躍と最後の言葉には、
    「さすがはバルサ」と言いたいです。

    深い終わり方ですが、いい方向に向かったのだと思いたいです。

  • 抗うことできない運命に身を置くもの。
    チャグムと違うのはある程度自分の身に何が起こっているのかわかってる感じ。ただそれによってどんなことが起こっているのかまだわかっていないよう。

    バルサとタンダ、そしてこの子ら4人で幸せに暮らす光景が見れるのかな。

    2019/01/06

  • 向こうの世界から現れる神が憑いた女の子をバルサが偶然にも助ける事になったことから事件に巻き込まれる。
    今までの経験で追っ手から逃げるのがうまいバルサ。
    タンダもいつものほやんとした感じだけではなく、なかなかかっこいいです。

  • 守り人シリーズ5作目。上下巻とも読みました。

    舞台は新ヨゴ王国の西隣、ロタ王国。この半島は、当初想像していたよりかなり大きな半島なのではなかろうか。
    時期的には、『虚空の旅人』でチャグムが活躍していた時とほぼ同時進行です。

    ロタ王国には、気候の差からの北と南の格差が、歴史の経緯から民族同士の格差があります。これまで出て来た新ヨゴ、カンバル、サンガルもそれぞれ内部にいろいろ抱えた設定でしたが、ロタが一番不安定に見えます。物語が進むにつれて少しずつ、南のタルシュ帝国の脅威が見えてきていることもあるでしょう。

    他国の人間である、通りすがりに過ぎないバルサが、首を突っ込んではいけない問題だったのかもしれない。バルサもそう感じながらも、目の前で苦しんでいる子供をどうしても見捨てられなくて、覚悟を決めます。単に危険な目に遭うという覚悟ではなくて、民族の、もしかして一国の将来も左右する責を負う可能性を、うすうす感じたうえでの覚悟です。

    結果はあまり後味の良いものではないままですが、子供たちがいつか幸せになってくれたらと思います。イーサン王弟の「すこやかに生きよ」という言葉が、万感がこもっていて重い。

  • (上下巻あわせての感想)
    バルサがねー、子どもちゃんたちが売られるところを助けるんだけど、その子どもちゃんたちの妹のほうが、
    なんと、めっちゃ破壊神みたいなのを召還できちゃうってことがあきらかになるのよ。
    ロタの建国神話にでてくる神様で、今までは封印されていたんだけどね、なんだか、でてきちゃったんだよね。
    そしたら、当然、政治的に変化のために使いたくなる人たちもいるわけ。
    そのまま封印しときたい、伝統主義的な人もいるわけ。
    それぞれに正義があったりするんで、難しいよー。
    でもねー、バルサはねー、妹ちゃんの味方なんだー

    現代社会の問題に、一人の人間として、どういうかかわりかたをしていくか、そんな読み方もできます。
    20160531

  • 2013~2016 読了

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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