神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 338
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302775

作品紹介・あらすじ

南北の対立を抱えるロタ王国。対立する氏族をまとめ改革を進めるために、怖ろしい"力"を秘めたアスラには大きな利用価値があった。異界から流れくる"畏ろしき神"とタルの民の秘密とは?そして王家と"猟犬"たちとの古き盟約とは?自分の"力"を怖れながらも残酷な神へと近づいていくアスラの心と身体を、ついに"猟犬"の罠にはまったバルサは救えるのか?大きな主題に挑むシリーズ第5作。

感想・レビュー・書評

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  • 守り人シリーズ6巻。神の守り人の下巻です。

    上巻からあげられている「それが正義であれば、殺人は許容すべきか」 という重いテーマに対し、本巻で一定の答えは出たのではないでしょうか。
    戦いを通じてバルサの背負う悲しみの重みがひしひしと伝わり、彼女ならではの理論で殺人をしてはいけない理由が語られた時、とても納得感がありました。
    また、ラストは手放しで喜べるものではないですし、ロタ王国の問題は全く解決には至っていないけれど、わずかな希望の光が見えた感じはよかったです。

    今回の事件では、上記の他にも人種差別や地方格差、新興宗教やテロなど、現代でも悩ましい問題が織り込まれていて考えさせられることが多々あり、しかもそれが、世界のどこかでの出来事ではなく、すぐ隣で起きていることという現実感を以て迫ってきました。
    相手の立場に立つこと、が、ね。解決の一歩かもしれません。

  • 守り人シリーズ第5作!
    女用心棒バルサがますますカッコイイ!
    ただ強いだけじゃなく、母性的な優しさも持ち合わせてるところがまたいい!
    そして人を殺めた哀しみ。
    生きるために、人を殺めるしか生きる道がなかったとしても、人は、動物と違って、心に傷を持つ。
    たとえ相手がどんなに悪人でも。
    人として生きるということはどういうことか、深く考えさせられた。

  • なんとも胸キュンなエンディングで、もおもお!でした。

    なんだかんだ、やっぱりバルサなんですよね。かっこいいなあ。もう。
    タンダの頑張りにも拍手!でしたし、どう考えても無理だろうっていう状況でも絶対に諦めないふたりの姿がもうたまらなくて。泣けました。

    最後のチキサとバルサの会話にもぐっときたし。
    相手が子供でも対等に接するバルサの姿勢がすき。

  • 邪悪な力を解き放つことになってしまったいきさつ。
    力を持ってしまった少女アスラ。
    何とか助けようとするアスラの兄。
    少女の心身を守ろうと奔走するバルサが頼もしい。

  • 2013~2016 読了

  • なんなんだこの本は!と言いたくなる。大きな嘘と信じたい者と、王国。バルサが宿でアスラを説得するシーンが辛かった。わかって欲しいんだろうな、自分の生きていた道を見て欲しかったと思う…

  • 2019.1.16
    あとがきにシビれた!

  • 歴史が勝者によって都合よく書き換えられるのはよくある話だし、長い年月が経つとどうしても本来と違った意味になってしまう。
    今回は歴史をもとに二度と過ちを犯すまいとするものと、現在の状況から未来を憂い、その過ちを犯してまでも良い方向に向かせたいと思うもののぶつかり合い。生まれが違えば考えも違う。それは親子とて同じ考えになるとは限らない。見るもの感じるものがそれぞれ違うのだと思い知らされるお話でした。

    2019/01/07

  • アスラを唆し、国の為に後ろ盾になるように仕向けるシハナの巧妙な作戦に翻弄されるバルサたち。

    今回はどうなるのかどうなるのかが長かったように思えました。
    長かったわりに最後のあたりであわやといったシーンがそこまでというわけではなかったので少し拍子抜けしたのと、まだこれからシハナが後々出てきそうな予感がしますね。
    アスラはこれからどうなるのか気になります。

  • 2018/6 7冊目(通算96冊目)。ロタ王国の騒動の後編。最後はあまりめでたしという感じでは終わらないが、いつかアスラが本当に目覚めたときが本当の人生の始まりなのではないかと思う。陰謀を企てたシハナがまだ生き残っているためこれからの展開がどうなるか分らないが、またアスラには無事な姿で物語に出てきてほしいと思う。感想はこんなところです。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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