蒼路の旅人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 364
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302799

感想・レビュー・書評

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  • 壮大だ。チャグムの心を思うとぎゅっとなる。1巻から読んでいると余計に、幸せになってほしいと思う。
    2016/1/30

  • チャグムの苦悩と葛藤が細かく書かれ、読んでいくにつれ、どんどんチャグムに魅力を感じた。
    最初はあんなに「貴族らしさ」で溢れていたのに、今ではただ神と崇められるような帝にはなりたくない、そう感じているチャグムをまるで自分の息子や弟のように肩入れしてしまった。
    シリーズの流れを、グッと推し進めるような巻。こんな展開になるなんて、精霊の守り人を読んでいた時には思ってもいなかったなあ。

  • チャグムにはどうも肩入れしたくなるような不思議な魅力があると改めて感じた。子どもから大人への成長する過程にみずみずしくももやもやする名状しがたい葛藤がある。後3部…これからの展開に目が離せない…!

  • 守り人シリーズ 7冊目、旅人ライン。クライマックスの『天と地の守り人」を目前に、物語は新ヨゴ皇国、サンガル王国、南大陸のタルシュ帝国を巻き込んだ一大戦国叙事詩へと大転換を遂げる。

    海賊船頭のセナ、ターク<鷹>のヒュウゴを魅了するチャグムの真摯な魅力は相変わらずで、一気読みの面白さ。チャグム派(解説の大森望曰く、そういうのがあるらしい)からはシリーズ内最高傑作という評価もあるようだが、しかし、今まで各話で独立していた他作品と比べると、ラストが中途半端。『虚空』のようにチャグムの成長を描くというよりは成長したチャグムを描いた感じで、シリーズ全体からしてみると筋通しのための弁当幕か。

  • いつの間にかサンガル王国が大変なことになっていた!
    サルーナの手紙が冒険の始まりになるのだけれど…展開が早くて追いつくのに必死になった。チャグムひとりでの旅。チャグムが自分自身で出した結論に、これからの物語の壮大さがひしひしと伝わってきた。

    それにしても人との出会いは大切なんだなと改めて当たり前のことを感じる。心をくじかれそうになった時、支えられるのは真剣に向き合った人たちとの思い出であり、語られた言葉なのだ。向き合うことの重要性とその難しさを思いながらも、結局は選ぶのは誰でもない自分なのだなぁと思いながら読了。

  • 青年らしい理想を持ちながら、現実的な解決法探り、困難に立ち向かう決意をしたチャグム。
    ラストの場面では、ジンと同じように胸が熱くなりました。
    賢くて、優しくて、潔癖というのは為政者として生きていくのは逆に大変なのかもしれないけど、いい青年に育ったなあと成長を見守る近所のおばちゃん的目線で思いました。
    この後の3部作で描かれるであろうバルサとの再会や新ヨゴ皇国の行方がとても気になります。

  • チャグムの話2

  • 7冊目

  • 前回の“旅人”よりも数段と成長したチャグム。

    精霊の守り人となった事で帝である父親から命を狙われ、バルサ等に守られて平民としての幸せを摑んだと思ったら第一皇子の死により皇太子として父に呼び戻され、今度は帝の地位を揺るがす様な人気を得つつある事を疎ましく思われまたも父に命を狙われ…本当に彼の人生は自分の想いとは裏腹に他人の思惑で翻弄されまくり。彼の背中に沢山の人の思いがのしかかる分、何かも捨てることすら出来ずにいるチャグムを思うと心臓がきゅうっとなる。
    二度と故郷の地を踏む事はないだろうと覚悟を決め母やバルサらとの別離に心を痛めつつも、世界に飛び出していったチャグムは、例えそれが命を狙われ死を意味していることであっても、宮を飛び出す事が出来た点において幸せであったのだと思う。無情さを感じつつも、虜囚ではありながらサンガルの海賊達に可愛がられたチャグムが本当に愛しい。

    いよいよクライマックスへ向けて物語が動き出した。チャグムがどうなるのか、バルサ達がどうなるのか。ワクワクが止まらない。

  • チャグムの物語。
    成長したチャグムが、
    物語の中でさらに成長をする。

    今後、どうなっていくのか・・・
    もう辞められません。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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