天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 271
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302805

作品紹介・あらすじ

大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい-密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 「・・・ほんとうに、バルサ、だ。それとも、夢を見ているの、かな」

    上橋作品マイベストが更新されました(・ω・ノノ゛☆

    手紙と再会。目からナユグの水が止まらない。゚(゚´Д`゚)゚。

    この巻の終章を読むためだけにでも、8巻読む価値があるよ!あと2冊。

  • 織物を紡ぐかのごとく綴られる、終わりの始まりの一冊。

    守られるだけだったチャグムの逞しさに眩しさを感じながら、一気に。
    何を守って何処を旅していくのか、こういうロードムービー系は結構好きです。

    ”その道に行っても、楽にはなれない”、重い言葉だと、思います。

  • 感想は最終巻にて。

    …にしようと思ったけど、書きたいことがまとまらなさそうなので1巻ずつ。

    ついに最終章。ファンタジーというよりは大河モノ要素が強め。「旅人」シリーズで進めてきたストーリーに「守り人」シリーズでの登場人物や各国の情勢を重ねている、まさにラストに相応しい内容。その分、じっくり咀嚼して読み進めないと付いていけなくなりそうで、いつものようにグイグイのめり込む感じは少なかった。最終章であることに気負いすぎて、ゆっくり読もうという気持ちが強いのも影響しているかもしれない…。
    印象的だったのは、明らかに中心人物であるチャグムが全然出てこないこと。話に出てくるだけで、チャグム視点の章がなかなか始まらない。その間にも各人の思惑やら苦悩やらがどんどん明らかになり、この世界の行き着く先が見えなくなる。読んでるこっちはまさにバルサと同じ気持ち。大河モノとしての面白さも好き(むしろそっちの方が好きだと思っていた)だけど、ここまで差し迫ってくるとバルサとチャグムの絆が拠りどころになる。グッときたのはやはりチャグムがバルサに宛てた手紙。あれは泣ける。そして2人の再会。混沌とした世界の中でやっと見つけた、安心できる空気にホッとした。もちろんタンダや推しキャラのシュガのことも気になる。早く続きを読もう。

  • チャグム皇太子編最終章第2弾。

     ファンタジー要素を薄め、弱国が強国にいかに対抗するか、その国家の興亡を描こうとする最終章である。
     息を付く間もない展開に加え、登場人物には見えない全体像は読者には見えているという心憎いばかりの王道構図によって、否が応にも増してくるハラハラ感には脱帽という他はない。

  • シュガへ宛てたチャグムの手紙から始まる、物語の最終章!

    シュガ、タンダ、バルサ、彼らの元にそれぞれチャグムにまつわる使者たちがやってくる。これまでの物語が、全て一つになり、明らかにされていくことがよくわかる。

    バルサはチャグムにやっとのことで追いついていくが、なんとチャグムにより、足止めされてしまう。。

    タンダの元にはあの、タルの民、アスラとチキサが助けを求めにやって来た。ナユグに何か起こっているようだ。だか、タンダは弟の代わりに、草平に出ることになる…。その先にも不思議な若者がタンダの元にやって来る。

    バルサはロタ王国の秘密を知り、今度こそチャグムを探しに行くことになる。
    たった一人で国を背負うチャグム!チャグムへの思いに駆られるバルサ…

    バルサの本当の強さ、女としての脆さ、チャグムの青きまっすぐさ!二人の行方がどうか幸運なものとなるようにと祈りながら読み進めるこの楽しさといったら!!

  • 【 #天と地の守り人 第一部〜ロタ王国編 読了】
    不可避と思われる戦争から自国の民を守りたいと願い、命を狙われながらも東奔西走するチャグム。
    そのチャグムを信じ、自分の地位など顧りみず為すべき事を為すシュガ。
    シュガからチャグムの生存を聞き、彼の助けになるべく旅を始めるバルサ。
    他にも色んな人の『今から起こるであろう戦争に対する現状』が描かれています。

    人生とは不思議なものだ。
    普段は多くの努力を繰り返し、
    果てしなく思える長い時を変えながら、
    一歩一歩坂を上るようにして未来を築かねばならぬのに、
    時に、こうして、
    一瞬で己の未来を大きく変える選択を迫られる。

    次の第二部は、ロタ王国から北へ、
    青霧山脈を越えたカンバル王国へと舞台が移ります。
    否が応にもワクワクします。
    #守り人シリーズ #上橋菜穂子

  • 冒頭の、チャグムの手紙を数行読んだだけで心をギュッとつかまれて、思わず涙ぐんでしまった…。

    チャグム、本当に立派成長したね!
    続きが楽しみです。早く読もうと思います。

  • バルサたん。
    短槍の達人なのに30半ばで肉体に衰えを感じるとか…

    26にして、老人並みの体力しかない僕はどうしたらいいの……(震え声)

  • 遂に最後の章。

    チャグムを追いかけるバルサの思いが、強くそして寂しげでもあり、ぐっとくる。

    バルサは、チャグムを一人の少年として見てきた。しかし、今のチャグムは皇太子としての見方からは離れられない人間に成長した。

    どれだけ、普通の暮らしを願っても、ナユグに逃げるようなことはもうない。

    それでも、バルサがチャグムと再会したときの感動といったら!

    今までの物語を彩ってきたキャラクターたちが多く登場し、新ヨゴとロタ、カンバル、サンガル、そしてタルシュ。
    各々の国が、その思惑を持ちながら複雑に絡みあってゆく。

    そうして、北に訪れるナユグの春。
    精霊が人間に為す影響も計り知れない。

    どのような結末になるか、まだ読みきれない所が久々に面白い!
    ワクワクしながら続きに進もうと思う。

  • 三部作全部読み終わった!読めてよかったなあ読めてよかったなあもう終わっちゃうどうしよう、と思いながらどうしても止められず読み終わった。圧倒的な世界、魅力的なキャラクター、そして目を離せない大きな物語がすべてそろった本に出会える幸福ったらない。バルサが、タンダが、チャグムが、トロガイがとても好きだなあ。ラストを思い出すとまだ体が震えます。きっとずっと読み返す物語。わたしもがんばって生きよう、ってまた思うことでしょう。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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