天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.43
  • (585)
  • (432)
  • (102)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 3180
レビュー : 248
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302812

作品紹介・あらすじ

再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆-迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 再会したバルサとチャグムの、カンバルへの旅路。
    民の守り人たらんとするチャグムと、そのチャグムの守り人たらんとするバルサ。

    久々に同じ時間を過ごす二人の様子がどこか、懐かしく。
    その合間にはさまれるタンダとトロガイの師弟の話も、次巻への伏線でしょうか。

    次はいよいよ最終巻、じっくりと読みたいような駆け抜けたいような。
    ”そのときは、人になど、たのまない”、二度目の再会はどんな形になるのでしょうか。

  • チャグムの「父上を殺さねばならないなら、そのときは、ひとになど、たのまない」のセリフに泣いた…

    チャグムーーー!

  • 怪我を負ったバルサを、チャグムがしっかりと支えながら歩くシーン。
    熱でうなされているバルサを心配そうに見守るチャグム。
    戦地に赴く前に、気落ちしていたチャグムの頬を、バルサが手のひらで包んで
    「こんな人生だって、哀しみしかないわけじゃない。
    たとえば、ほら…ふくれっ面をして、駄々を捏ねてたチビさんが、一人前の男になって、いま、こうしてとなりに座ってる…」と言葉をかけるシーン。

    まるで親子のような2人の絆の形を見るにつけ、本当に再会できて良かったと思う。
    新ヨゴ皇国の民を守るために、また2人は別れて各々の道を行くけれど、いつかまた再会して、穏やかな時間を過ごせるといいな。

  • 第一部では情勢など土台固めをしっかりとして、この第二部から話が大きく動き出してきた。前巻は各国が抱えている問題や思惑が盛りだくさんで、頭で考えながら、整理しながら読んでいた。この巻では「じゃあ、ここからどうしよう」とそれぞれが考え、動き始めたことで、このシリーズの良さであるグイグイ引き込まれる魅力が出てきた。
    そして何より、バルサとチャグムが一緒にいることで感じられる温もりが良い。「みごとなホイ(捨て荷)だったね」は、この巻で最も好きな言葉。人と人との関わりによって生まれる温もりもこのシリーズの魅力だと思う。その一方で、人と人だからこそ越えられないものもあったりするんだけど…。
    最終巻を読むのが怖いような…でも早く読みたい。シュガの活躍が見たいなぁ、、

  • 内通者の正体とかチャグムがカンタダ王説得する手段とかその後の悶々とかそれをフォローするバルサの言葉とか、なんか色々なものが不自然でなくストンと落ちるの凄いと思う。

  • バルサ、チャグム頑張れ応援したくなる局面が頻繁に訪れる。カンバルでの微妙な外交に四苦八苦。最後には、ようやく希望が叶うが、どうも、ナユグの状況が、今までと違う。
    迫り来るタルシュ帝国とどう絡み合うのか?最終章に突入!ああっ終わっちゃう。でも読みたい。

  • バルサとチャグムの関係がとても心地いい。
    また、シハナやカームが登場しても、
    その人柄を「既に知っている」というのは、
    シリーズものの強みなんだろうなぁ。
    と感じた。

    本編でもチャグムはまた一段成長する。
    「みごとなホイ(捨て荷)だったね」
    というバルサの一言がとても良かった。

    最後、楽しみ!

  • チャグムがタンダと名付けた馬がどうなったか、気になる! 私もいつか犬を飼ったら、タンダと名付けたいな。

    ひざまづいた後にチャグムがとらわれた、胸の中の複雑な思い。それをユーモアある一言でぬぐい去ったバルサは凄い!
    誰にでも、人生でホイ(捨て荷)を使う時があるのかもしれない。
    いつ、何を捨てるのか?
    いざという時、ためらわず捨てる勇気を持つ大人は魅力的だ。

  • んー。面白いんだけどなんか専門用語っていうかその国の食べ物や花の名前がするするっと当たり前のようになんも注釈なく入っててうん?とたまになってしまう。それが持ち味なんだろうけれど。
    でも面白かったです。シハナやカームが出てきたりなんか過去の人々がそろい踏み!みたいな。
    毎度毎度ごはんが旨そうなんだ。

  • 「第二部カンバル王国編」を読んだ。ロタからカンバルに向かい同盟を結びつけたいチャグムとそれを守るバルサの物語。金と権力、派閥争いなど大きな渦の中に放り込まれ孤独なチャグム。襲いかかる刺客との戦いに手に汗握り、カンバル王との交渉で見せたチャグムの熱い想いにグッときた。守り人シリーズも次で完結。新ヨゴ皇国とタルシュ帝国の戦いの結末は?みんなの未来は?あれこれ考えながら「第三部 新ヨゴ皇国編」を読む。

全248件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)のその他の作品

上橋菜穂子の作品

天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする