天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 248
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302812

作品紹介・あらすじ

再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆-迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。

感想・レビュー・書評

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  • 再会したバルサとチャグムの、カンバルへの旅路。
    民の守り人たらんとするチャグムと、そのチャグムの守り人たらんとするバルサ。

    久々に同じ時間を過ごす二人の様子がどこか、懐かしく。
    その合間にはさまれるタンダとトロガイの師弟の話も、次巻への伏線でしょうか。

    次はいよいよ最終巻、じっくりと読みたいような駆け抜けたいような。
    ”そのときは、人になど、たのまない”、二度目の再会はどんな形になるのでしょうか。

  • チャグムの「父上を殺さねばならないなら、そのときは、ひとになど、たのまない」のセリフに泣いた…

    チャグムーーー!

  • 怪我を負ったバルサを、チャグムがしっかりと支えながら歩くシーン。
    熱でうなされているバルサを心配そうに見守るチャグム。
    戦地に赴く前に、気落ちしていたチャグムの頬を、バルサが手のひらで包んで
    「こんな人生だって、哀しみしかないわけじゃない。
    たとえば、ほら…ふくれっ面をして、駄々を捏ねてたチビさんが、一人前の男になって、いま、こうしてとなりに座ってる…」と言葉をかけるシーン。

    まるで親子のような2人の絆の形を見るにつけ、本当に再会できて良かったと思う。
    新ヨゴ皇国の民を守るために、また2人は別れて各々の道を行くけれど、いつかまた再会して、穏やかな時間を過ごせるといいな。

  • 第一部では情勢など土台固めをしっかりとして、この第二部から話が大きく動き出してきた。前巻は各国が抱えている問題や思惑が盛りだくさんで、頭で考えながら、整理しながら読んでいた。この巻では「じゃあ、ここからどうしよう」とそれぞれが考え、動き始めたことで、このシリーズの良さであるグイグイ引き込まれる魅力が出てきた。
    そして何より、バルサとチャグムが一緒にいることで感じられる温もりが良い。「みごとなホイ(捨て荷)だったね」は、この巻で最も好きな言葉。人と人との関わりによって生まれる温もりもこのシリーズの魅力だと思う。その一方で、人と人だからこそ越えられないものもあったりするんだけど…。
    最終巻を読むのが怖いような…でも早く読みたい。シュガの活躍が見たいなぁ、、

  • 内通者の正体とかチャグムがカンタダ王説得する手段とかその後の悶々とかそれをフォローするバルサの言葉とか、なんか色々なものが不自然でなくストンと落ちるの凄いと思う。

  • バルサ、チャグム頑張れ応援したくなる局面が頻繁に訪れる。カンバルでの微妙な外交に四苦八苦。最後には、ようやく希望が叶うが、どうも、ナユグの状況が、今までと違う。
    迫り来るタルシュ帝国とどう絡み合うのか?最終章に突入!ああっ終わっちゃう。でも読みたい。

  • バルサとチャグムの関係がとても心地いい。
    また、シハナやカームが登場しても、
    その人柄を「既に知っている」というのは、
    シリーズものの強みなんだろうなぁ。
    と感じた。

    本編でもチャグムはまた一段成長する。
    「みごとなホイ(捨て荷)だったね」
    というバルサの一言がとても良かった。

    最後、楽しみ!

  • チャグムがタンダと名付けた馬がどうなったか、気になる! 私もいつか犬を飼ったら、タンダと名付けたいな。

    ひざまづいた後にチャグムがとらわれた、胸の中の複雑な思い。それをユーモアある一言でぬぐい去ったバルサは凄い!
    誰にでも、人生でホイ(捨て荷)を使う時があるのかもしれない。
    いつ、何を捨てるのか?
    いざという時、ためらわず捨てる勇気を持つ大人は魅力的だ。

  • んー。面白いんだけどなんか専門用語っていうかその国の食べ物や花の名前がするするっと当たり前のようになんも注釈なく入っててうん?とたまになってしまう。それが持ち味なんだろうけれど。
    でも面白かったです。シハナやカームが出てきたりなんか過去の人々がそろい踏み!みたいな。
    毎度毎度ごはんが旨そうなんだ。

  • 「第二部カンバル王国編」を読んだ。ロタからカンバルに向かい同盟を結びつけたいチャグムとそれを守るバルサの物語。金と権力、派閥争いなど大きな渦の中に放り込まれ孤独なチャグム。襲いかかる刺客との戦いに手に汗握り、カンバル王との交渉で見せたチャグムの熱い想いにグッときた。守り人シリーズも次で完結。新ヨゴ皇国とタルシュ帝国の戦いの結末は?みんなの未来は?あれこれ考えながら「第三部 新ヨゴ皇国編」を読む。

  • 敵も強いし、なかなか思い通りにならなくて苦しいし。でも進んで行く。強くて繊細でまっすぐな心のチャグムがまぶしいです。

  • こちらのほうにレビューが乗せてあります。

    http://booklog.jp/users/ohsui/archives/4101302812

  • バルサの知人がまさかの裏切り者だとは!?
    必死の思いでロタからカンバルに入ったのに絶望の闇。。
    絶体絶命かと思ったけど、信じれば叶うのね?
    すっかり大人になっちゃったチャグム。あともう一歩だ!
    次巻で最終巻と言うことは、オールスター勢揃い?♪
    シュガとチャグムを再び会わせてあげたいな。。
    トロガイのタンダへの愛がステキだった。
    魂飛ばしをするのは若い者がすることだって!(笑)
    最後はみんなが笑顔になれますように☆

  • あっという間に読んでしまった第二部。
    こちらもハラハラしました。
    各国の思惑がすごいですが、チャグムもバルサも行く方向がぶれないから強くいられるんだろうなぁ。
    戦争の脅威もですが、自然環境の変動もどう生き抜いていくのか気になります。
    チャグムがカンバル王に膝を折ったのはびっくりしました。でもそれだからこそカンバル王も心を動かされたのですね。
    チャグムは帝とは違う、人間的に惹き付けられる王なのだな。。
    第三部も楽しみです。

  • 鼎談:上橋菜穂子・荻原規子・佐藤多佳子
    雪の峰が輝くとき◆カンバルへ◆ナユグのざわめき◆カンバルに潜む陰謀◆皇太子の誇り◆アラム・ライ・ラ

  • チャグムと合流してカンバルへ向かうバルサ達と、カンバルの地に起きている天変地異の兆しについてから。

    またバルサとチャグムの旅が読めるなんて、とても嬉しかったです。
    毎回バルサが傷だらけになるのは辛いですが…
    カンバルへ辿り着けたけど、目的がなかなか達せずやきもきします。
    まだ今回では新ヨゴの戦回避への道筋だけついたけど、ナユグの春による影響については未解決だし、続きがまた気になる。

  • 国同士の戦いと思いきや、国の中でも対立していたり、偵察や密偵などかなり複雑になってきました。それと同時に春が来たナユグの影響で天災が起きるかもしれない。なんでこのタイミング!

    チャグムとバルサがやっと出会えて、また2人で旅をしているのが見れて嬉しい反面、今回はチャグムの故郷の民の命がかかった旅。前回はチャグムを守る旅だったのに、チャグムは守られる側から守る側になったのだと感じた。

    次でラスト。読み終えてしまうのがもったいない。

    2019/01/13

  • このシリーズの中でも、特に闇の守り人が好きなので、カンバル王国編はなぜか懐かしさを感じました。

    地上の王と山の王との複雑な契りと、豊かではないが、聳える雪山を撫でる夕陽の美しさに、想像の中でも魅入ってしまう。

    カンバル王国は、他の国の中でも特に美しく厳しい自然の中に生きる人々の生活のにおいが感じられ、チャグムとバルサの旅を肌で感じられるような気がします。

    そして、ジグロの愛情がバルサからチャグムへと繋がって、運命というのはこんなふうにして繋がって行くのだと思わせてくれるシーンがたくさんでした。

    次で最後の巻ですが、国に残るタンダやシュガも、無事に生き残れることを願います。

  • ロタとカンバルを結ぶために奔走するバルサとチャグム。
    気付かない内にプライドがあったことを知り、それをホイにするチャグムは本当に偉いです。
    これで少しでもいい方向に行ってほしいですね。

  • 展開が一気に進んだ。読む手が止まらなかった。第3部が楽しみ。

  • 力ある者の誇りと、その使いどころ。

    チャグムの成長がまぶしい。かと思えば、ヤギの臭いに辟易している。カンバル王とのシーンは、思わず目頭が熱くなった。見えてきた希望と、迫りくる異変と。

  • 2013~2016 読了

  • 2018/6 10冊目(通算99冊目)。ロタ王国でやっとの思いでバルサに出会えたチャグム皇子。カンバル王国を目指して、バルサとの旅は続く。結果的にカンバル王国とロタ王国の同盟が結べそうな話の流れになり、チャグム皇子はロタへ、バルサは新ヨゴ皇国へ向かう。戦争が最終的にどうなるのか?。こうなってくるとチャグムの想いが叶うといいなと切に思う。それが叶うにはまだまだいくつもの問題がありそうだけど。色々な人物が絡んできて少し読んでいて混乱しているが、とにかく一度最後まで読んでみたいと思う。感想はこんなところです。

  • 国ごとに異なる王の考え方、民の感覚、政治のやり方…
    とりあえずチャグムに会えてよかった!

  • 2018(H30).3.23読了

    国どうしの異なる思惑が複雑に絡み合う中、チャグムの命を懸けた願いは通じるのか?
    それをバルサは守れるのか?
    巨大帝国が迫り来る中、必死に生き抜く一人の青年の生き様を描く一冊。

    などというポップが書けそうな一冊。

  • 普段はそこまで戦略的要衝ではないのに、時勢に応じて途端に他者の命運を決める立場に立たされる。人でも国でもある話しだが、今回の物語におけるカンバル王国がそれ。チャグムは悩める王の決断を引き出せるのか……。

    前巻に続き、皇太子チャグムの成長と覚悟が著しく、どんどん格好いい男になっていく。そんなチャグムを襲う、刺客などの物理的な危険と、心の不安。それを、自らを押しころし支えるバルサ。親子的でも恋人的でもない、寄り添い支え合う2人の姿に、胸が熱くなる。そして、物語は終巻へ。

  • 『精霊の守り人 最終章』
    NHK/毎週土曜放送
    2017年11月25日から

  • 2013.6/23 シリーズ9作目。久しぶりのバルサとチャグムの旅に1作目からの時の経過を感じずにはいられない。チャグム...本当に見事なホイだったね...経験は人を成長させると。心優しき呪術師タンダには一般人のおかれた境遇を描くという大事な役割があるから...ね。

  • 2017/12/29

    感想は3冊読んでから。
    これを読む前に闇の守り人を再読したのが正解だった。
    巻末の鼎談を読んでいて、小学生の頃読んだ勾玉シリーズを読み返したくなった。
    指輪物語やナルニア国物語は通ってこなかったけど、今からでもチャレンジしてみようかな。

  • ロタ王国との同盟は、カンバル王国との同盟が成立すれば、という状況。
    そこでチャグムはカンバル王国へ旅立つ。
    カンバルはバルサの故郷でもある。
    再び「山の民」や「王の槍」たちも登場する。
    ナユグの川の水位上昇。
    それがサユグ、人間世界の騒乱と重なって不穏な雰囲気。
    そんな時に、ヨゴ皇国では聖導師が死ぬ。

    ロタ王弟の命で再びバルサたちの前に現れたシハナ。
    今は敵対関係ではないが、まだひと悶着あってもおかしくなさそうな二人の雰囲気。
    (が、次巻まで読むと、それほど大きなこともなく、あれ?と思った。)

    タンダは草兵として、戦に駆り出されている。
    やがて描かれる戦争を、タルシュや新ヨゴの将軍や王族の立場からだけではなく、地を這うように、戦争の中で「消費」される立場から、複眼的に描いていくためだろう。
    人力で荷物を担いで移動し、塹壕を掘り…古代中国での戦争も、こんな風だったのかと思う。

    これまでに出てきた様々な人物、出来事が前巻から縒り合されてきて、結末に向けてのラストスパートをかけられている感がある。
    壮大なストーリーを追っかけるだけでもそれなりに満足してしまうのだが、人を深く描いているのがこのシリーズの魅力だろう。
    例えば、と「英明だ」「清廉だ」と持ち上げられてきたチャグム。
    この巻では自分が皇太子のプライドに縛られていることに気づく場面がある。
    こういうところに、チャグムの若さが見えるし、バルサにフォローされても今一つ解消しきれていない雰囲気なのがリアルで面白い。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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