天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.61
  • (780)
  • (320)
  • (67)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 3276
レビュー : 331
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302829

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 終わってしまったけど、期待通りのハッピーエンドで満足ー!

    第2部ではイーハン王子かっこいい、と思ったけれど、第3部では、しばし出てこなかったヒュウゴもかっこよかったし、シュガも相変わらずすてき!

    やはりチャグムの大成長が一番、心にじんわりきたわけですが、愛すべきキャラクターがいすぎて、本当に素敵な作品だなと思います。

  • タルシュ帝国に対抗するために、カンバルとロタとの同盟関係を構築することに成功したチャグム。
    最後の戦いは、父のと戦い。
    そういう雲の上のお話と、戦乱の中で逃げ惑う四路街の人々、最前線で捨て石にされてしまう草兵たちのこと、さらにはナユグの異変に向き合うトロガイら呪術師の戦いとが往還しながら語られていく。

    いろいろありすぎて、何を書けばいいのかわからないこの巻だが、一言でいうなら「タンダー!!」に尽きる。
    その後、バルサが彼に寄り添って暮らしていったのかなあ、などと思いつつ。

    3巻を1日で一気読みしてしまった。
    そのうちシリーズ全巻を、ゆっくり読み返したい。

  • Tセレクト
    このふわっとした終わり方いい!

  • 満足です♪
    新ヨゴもタルシュも一つの時代が終わって、
    新たなる歩みを迎える出発点となる、戦禍と天災。
    その凄まじさ、辛さ、困難さを乗り越えた、
    チャグムも、ヒュウゴも、新たなる未来へ向かうことだろう。
    そして、バルサとタンダの帰還。
    この二人の未来にも、幸あれ!

    ハードカバーは既読済。
    文庫が出たので、自宅用に購入しました。

  • 心温まる終わり方で、少し名残惜しさも残る。バルサと、チャグムが王国を守るために様々な出来事、人物らの出会い、困難などを乗り越え、壮大な冒険旅は一区切りがついたようである。チャグムはあどけない少年から、精悍な顔つきの大人へ成長した姿に感涙。バルサの力強さと女性らしい姿、物語を大河と異次元世界となったのも、ナユグの存在があっただろうと感じる。壮大な物語の中に恋模様もあり、それがより楽しませる魅力と感じる。チャグムが「生きて戻れた」と言ったのに、思わず感動、新たな街の姿が光を感じさせるものとなった。

  • 泣いても笑っても正史はこれ一冊限り。

    チャグムは天の視点から、バルサは思い切り地面に足をつけて動くのだが、二人が揃うと極めて私的な空間となるのがいい。

    二人が無私に動くことで人が動き、状況が逆回転していく。

    日本文学の歴史に残る大叙事詩は、さまざまな余韻を残しながら、帰宅する女用心棒を迎える連れ合いの長閑な声で結ばれる。

  • 守り人シリーズ 完結編 読了。

    ロタ・サンガルの兵士を率いての母国帰還。
    シュガが策を講じていた帝暗殺。
    そして 帝とチャグムの対峙。

    私は戦争シーンはあまり好きではなく、飛ばし読みをしたい衝動に駆られてしまうのだけど、頑張って読んだ後に チャグムの深い悲しみと帝に会ったときのチャグムの言葉の重さが胸に詰まる。

    バルサは傷を負ったタンダと出会い、治療のために腕を切り落とす決断をする。

    タルシュ帝国のラウル王子のこれからのタルシュ帝国の行く末を左右するヒュウゴの進言。
    でも
    タルシュの王も太陽宰相アイオルも早めに王子たちに国の在り方を教育すればよかったのに・・・・

    トロガイの大呪術オ・ロク・オム
    読んでいてワクワクした。
    やっぱりすごいなぁトロガイ。

    この数か月 バルサとチャグムに楽しませてもらった。ちょっとさびしい。

  • 前作でカンバル王の立場の辛さが印象深かったが
    チャグムの父親の苦悩がまた。。。辛い。。。

    チャグムも卵の件が無く、宮中のみの生活しか知らなかったら、この方法が最善策だという生き方をしたかもしれない。。。

    タルシュ国の、征服していく課題も見えて
    歴史としても本当に興味深かった。

    ガイドブックに書きおろしがあるそうなので楽しみ。

    鼎談で、直接的な表現について語られいて、ナルホド、と。
    察する能力が増した年齢に読むと、また登場人物に近い年齢になって再読すると、
    児童期には思いもよらなかった見解が生じるかもしれない。。。

  • 自分が想像していたより、はるかに多くの命が奪われ、多くの負傷者を出した戦いだった。
    上にたつ者の愚かな判断によって、力なき弱き者は踏みつけられ、切り捨てられていく。
    それは現代社会でも起こりうることなのかもしれない。
    この「天と地の守り人」3部作は児童文学書とは思えないほど深い物語だったように思います。

    アスラとチキサ、王の槍に牧童たち、スファルにシハナとカシャル達。
    最後に懐かしい面々に会う事ができました。

    皆の力をかりて、なんとか守ることができた新ヨゴ皇国を、この先チャグムがどう治めていくのか。。。
    見る事はかないませんが、必ずやすばらしい国にしてくれると信じて、この本を閉じたいと思います。

  • 犠牲者は多かれど、最終的には希望の見えるラストで良かった。このシリーズを通してのチャグムの成長ぶりとバルサの安定した強さ優しさ。話の内容は勿論、キャラクター全てに魅力があって、本当に素敵な物語でした。またこういう読書体験が出来たらいいな。

全331件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)のその他の作品

上橋菜穂子の作品

ツイートする