炎路を行く者: 守り人作品集 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302843

感想・レビュー・書評

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  • 2017年1月11日購入。
    2017年2月14日読了。

  • ヒュウゴの過去、少年時代の話とバルサの過去、少女時代の話。いかんなあ、ヒュウゴに関してはクセのある人物ってことぐらいしか憶えてない。シリーズ再読するかなあ…。それはさておき。二人とも険しい路であったにもかかわらず迷わずに辿ってこられたのは救ってくれた人達のおかげか。あるいはその恩を忘れずに来たからか。だとしたらチャグムもこれからの路を立派に辿っていけるのだろうか。その道程を読む事ができたら嬉しいなあ。

  • 単行本で読んだ気がするんだけれど、まったく覚えてn(自主規制)
    ヒューゴの少年期と、バルサの少女期の短編二編。
    それぞれ違ったやり方でチャグムを護り導いたふたりの共通項に気づいた。
    そのふたりが別々に辿ってきた道は険しくてまったく容赦がない、まさに炎の路である。

    「炎路を行く者」
    もともとヒューゴのことは好きだったのだけれど、気高く、鷹のように誇り高い彼のことをもっともっと好きになった。
    久しぶりに本を読んで泣いてしまったかも。
    「十五の我には」
    まだ未熟なバルサ。まぁ、そりゃそうだな。
    今のバルサがあるのは、間違いなくジグロのおかげだ。

    もう一度、本編を最初から読みたい。

  • ドラマを楽しみにしていて、ヒュウゴとチャグムのやり取りを見たばかりだったので、ヒュウゴの過去の話が読めて面白かったです。
    本編はもうドラマの世界でのイメージになってしまっているので、今更本では読まないかもしれないけれど、他の上橋さんの本は読んでみたいと思いました。

  • こういうエピソードをどの段階で考えていたのか。守り人の世界の奥深さにうっとり。

  • ヒュウゴ・・・!本心の見えない男の少年時代。まっさらな心で、目の前のものを信じられた幸せな時代が、確かにこの人にもあったのだと思うと切なさがいや増す。
    初めての給金でヨアル、リュアン親子のもとへ駆けるシーンは、その後の激変ぶりを読み進めるに従ってどんどん印象的なものになった。きっと本人もこの時代の思い出を大切にしていて、でも後悔はしていなくて・・・という感じなんだろうなぁ。
    どんな路でも、自分で選んで進んできたか、そうでないか、はモチベーションに大きく影響するはずだ。これを読んでまた本編を読み直すと、新たな感想を持ちそう。

    バッタと碗を見て物思うシーンも良かった。
    「割れ目の向こうにあるのが、風が吹きわたる草原ではなくて、別の碗だと思ったからだ。しかも、その中に入るのではなく、碗をかぶせて、故郷の人びとを闇の中におさえつける側にまわるのだと思ったからだ。――碗の外側に出ないかぎり、碗の形は見えないのだから。」

  • バルサとヒュウゴ、各々の昔の話。
    これを読んで、ますます本編のヒュウゴとタルシュ帝国のその後が読みたいと思った。

  • いいですね~守り人シリーズ。
    街中が舞台になっているところでは、いつも頭に浮かぶのは酒樽が店の外に置いてあるちょっと西部劇風な風景。
    そんなことを想像しながら読むのは楽しいです。
    本編を読んでから時間が経ってしまったので登場人物の記憶があいまいなので、もう一度本編を読んでみたくなりました。
    大好きなシリーズの一つです。

  • 守り人シリーズが好きなので手に取ってみた

    本作にはヒュウゴとバルサ・ジグロの過去話を軸にした2つの短編が収録されている
    守り人シリーズの中でも特にチャグムを軸にした旅人シリーズが好きな自分としては、ヒュウゴのスピンオフは楽しく読めた
    国と国の大きな思惑が複雑に絡み合った話しはやはり面白い
    旅人シリーズが国の話なら、守り人シリーズは個の話になると思うが、
    バルサをジグロの話もさすがのクオリティだった

    ただ少し失敗したのが、本編を読了したのが結構前だったので、細かなところを覚えておらず、要所要所で挿入される現在(本編)の時間軸がいつなのか分からなくなってしまっていた
    やはりシリーズものは間を空けずに読みたい

  • ヒュウゴ好きになるかー?と思ってたけど、思ってたより好きになった!

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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